受験生に年末年始など関係ない。高校・大学だけでなく、今や小学・中学生まで押し寄せたお受験戦争の波。早い学生はすでに進学先を決めてクリスマスやお正月で浮かれているが、全員がそう上手くはいかない。冬期講習や模試で寝る間を惜しんで勉強に励む受験生も多い。そんな受験の苦悩を浜田省吾が歌った一曲が「悲しみは雪のように」だ。
公開日:2015年12月18日
受験生に年末年始など関係ない。高校・大学だけでなく、今や小学・中学生まで押し寄せたお受験戦争の波。早い学生はすでに進学先を決めてクリスマスやお正月で浮かれているが、全員がそう上手くはいかない。冬期講習や模試で寝る間を惜しんで勉強に励む受験生も多い。そんな受験の苦悩を浜田省吾が歌った一曲が「悲しみは雪のように」だ。
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君の肩に悲しみが 雪のように積もる夜には
心の底から 誰かを愛することが出来るはず
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成績が上がらない悲しみが雪のように冷たく主人公の肩に積もる。「この時期にこんな成績じゃ、どこも行くとこないぞ」と先生に脅されたのだろう。恋人とのデートも我慢して勉強してきたのに全然成績が上がらなかった。こんな結果、恋人には報告できない…。そんな時に浜田が語りかける。
独りで悩んだって成績は上がるわけではない。虚無感に苛まれる君の心を満たしてくれる恋人に素直に打ち明けてみなよ。頼られるのって相手も悪い気はしない。「せっかく勉強する時間を気にしてくれてるのに、全然成績が上がらなくてごめんね」と素直に心の底から懺悔すれば、相手も君のことをもっと親身になって考えてくれる。そうすれば君も相手のことをもっと好きになれるよ。
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君は怒りの中で 子どもの頃を生きてきたね
でも時には 誰かを許すことも 覚えて欲しい
泣いてもいい 恥じることなく 俺も独り泣いたよ
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勉強しなさいと子供の頃から叱られてきた。「こんな成績じゃどこにも受からないよ」と、学校の先生と同じようなことを言われ続けてきた。そんな親に悪い結果なんか報告できない…。そんな時、“許すことも覚えよう”と浜田は語る。
親だって君のことを心配して言っているんだよ。いい学校を出て、いい会社に入って、定年まで勤める。そういう価値観で親は育ってきた。自分たちが考える”正解”で子供を守ろうとする親の気持ちも汲み取ってあげよう。自分だって頑張ってるのにと悔しくて泣きたい時は泣けばいい。恥ずかしがることはない。俺だって泣きたい時は泣いてるよ。だから逃げないで親に素直に成績を見せてみよう。
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君の幻想 時の中で
壊れるまで 抱きしめるがいい
誰もが泣いてる(I'm crying for you)
涙を人には見せずに(You're crying for him)
誰もが愛する人の前を(He's crying for her)
気付かずに通り過ぎてく(She's crying for me)
悲しみが雪のように積もる夜に……
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君の夢は何だ?それをしっかり考えてみよう。ただ漠然と目の前の課題をこなしているだけでは成績は上がっても勉強が本当に身につくことはない。自分のやりたいこと・興味のあることを徹底的に”壊れるまで”考えてみよう。テストの結果を見て「こんな成績、誰にも見せられない」と落ち込んでいる君!!支えてくれる恋人や家族の前を涙をこらえて通り過ぎたいと思った夜にこの曲を聴いてほしい……そんなことを受験生に対して浜田は歌う。
この曲は、ドラマ「愛という名のもとに」の主題歌として起用された。大学のボート部で出会った友人が社会人になって仕事や恋愛などに悪戦苦闘しながらも前に向かっていくストーリーは社会現象にまでなった。受験はいつかは終わる。受験が終われば次のステージに進め、新しい出会いがあり、ドラマのような素敵な友達ができる。成績が上がらなくて今は辛いかもしれないが、輝かしい未来のために勉強頑張ろう!!
TEXT:田中利知 ( https://twitter.com/toshichika8855 )