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DEATH NOTE、2人のLによる最後のラブソング

「DEATH NOTE」、それは名前を書いた人間を死なせることができる死神が持つノート。 今作は、そのノートを手に犯罪者を抹殺、理想の世界を作り上げようとする主人公:夜神月と、世界一の名探偵:Lによる頭脳戦を描いたマンガ作品である。


「DEATH NOTE」、それは名前を書いた人間を死なせることができる死神が持つノート。今作は、そのノートを手に犯罪者を抹殺、理想の世界を作り上げようとする主人公:夜神月と、世界一の名探偵:Lによる頭脳戦を描いたマンガ作品である。


アニメ化、ミュージカル化までされるなど一時は社会現象にまでになり、最近では窪田正孝を主演にしたドラマ化がされたので、記憶に新しい人もいるのではないだろうか。その中でも、原作とは異なる結末を描きながら大ヒットを飛ばしたのが映画版。結末の関係とあるキャラクターの絶大なる人気に、スピンオフ作品が上映されるまでに至ったのだ。それが「L」。松山ケンイチ演じる:Lの原作に全くない23日間を描いた作品である。

この映画で主題歌に大抜擢されたのが、Lenny Kravits『I'll Be Waiting』。映画プロデューサー:佐藤貴博がこの楽曲を聴いた時、「鳥肌が立つほどの衝撃を受け、涙があふれた」と言わしめた楽曲だ。作品自体がサスペンスでありながら、楽曲はラブソング。デスノで愛?と首を傾げたくなってしまうかもしれないが、これが見事にマッチしているのだ。

映画エンドロールでは、同じくこの楽曲を気に入った中田監督によって和訳まで付けられている。あまり自分の想いを語らないLだが、胸中ではこんな事を想っていたのかもしれない


――――
≪ 日本語訳 ≫
アイツがきみのこころを傷つけ
きみの魂を奪ってしまった
心に穴が開いてしまい
痛みを感じているんだね
一人になる時間が
少し必要だね
そしたら ずっとわかっていたことに気付くだろう

――――

メロディは単調な印象である楽曲だが、ピアノにエレキギター、ドラム、は全てレニーが担当している。やろうと思えば、自分で演奏できてしまう才人なのだ。この3つの楽器で構成された主旋律は、どことなく心臓の脈打つ音にも聞こえる。そんな音を背景に乗せた歌詞は、まさにLの心の声と言えるのだ

“As long as I'm living, I'll be wating”
(生きている限り、待っているよ)

“As long as I'm breathing, I'll be there”
(呼吸している限り、其処へ飛んでいくよ)

“Whenever you call me, I'll be waiting”
(呼ばれるまで、待っているよ)

“Whenever you need me,I'll be there”
(必要とされたら、其処へ飛んでいくよ)


Lは、世界一の名探偵。自分の気に入った事件にしか関わらない、と言われていながら解決した事件は3500を超える。頭は良いが正確に難ありの彼には、恋人はいない。このラブソングは、Lが守ろうとした世界全てに向けた想いなのだ。

死期が間近に迫りながらも、最後まで難事件解決に奔走した天才の想いは最後に少しだけ語られるのみだ。その想いはロック界のLに引き継がれ、この楽曲に残された。
2人のLによる力強いメッセージに、聴いたあなたの世界は変わる。


TEXT:空屋まひろ

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