「啄木鳥探偵處」とは!
『啄木鳥探偵處(きつつきたんていどころ)』の原作は、2014年に亡くなった伊井圭による本格ミステリー小説。
東京創元社より発売され、第3回創元推理短編賞を受賞しました。
明治時代末期を舞台に、探偵業をはじめた啄木と助手役の金田一が、文士仲間を巻き込みながら奇怪な事件の調査に乗り出し、文明開化の東京で活躍するストーリーです。
「啄木鳥探偵處」は、4月13日からTOKYO MXほかでスタートしました。
石川啄木×金田一京助!
時は、明治時代末期。
貧しい天才歌人・石川啄木は、とある殺人事件をきっかけに、家族を養うため下宿で探偵稼業を始めることにしました。
啄木がつけた名前は「啄木鳥探偵處」。
そんな啄木に強引に助手役を頼まれてしまったのは、同郷の先輩・金田一京助でした。
「浅草十二階の幽霊騒動」や「雪降る夜に街を徘徊する人食い人形」など、啄木は奇怪な事件の調査にどんどん首を突っ込んでいきます。
野村胡堂・吉井勇・萩原朔太郎・若山牧水ら、名だたる文豪たちを巻き込んで、人たらしの天才歌人・石川啄木が歌詠みならではの観察眼をもって鮮やかに事件を解決し、文明開化の東京を駆け抜けます。
「啄木鳥探偵處」は青春本格ミステリー!
『啄木鳥探偵處』は本格的な謎解きが楽しめる青春ミステリー。
実在の歌人・石川啄木と実在の国文学者・金田一京助という日本文学界屈指の名(迷?)コンビが、探偵業に挑みます。
史実と創作を織り交ぜたストーリーが楽しくもあり、切なくもあります。
事件の報酬をめぐって行われる、探偵たちの推理合戦もおもしろいです。
なにより、貧乏なくせに見栄っ張りな石川啄木や臆病ですぐ気絶する金田一京助など、個性的なキャラクターが魅力です。
それにしても、金田一京助は啄木のことを好きすぎますよね。
あなたも耳が幸せ!
アニメ『啄木鳥探偵處』は『アルスラーン戦記 シリーズ』や『山田くんと7人の魔女』を手掛けた株式会社ライデンフィルムが、アニメーション制作を担当。
総監督は『はねバド!』で監督を務めた江崎慎平。
シリーズ構成は『ハイキュー!! シリーズ』を手掛ける岸本卓、キャラクターデザインは『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』を手掛けた原修一が担当しています。
≪キャスト一覧≫
石川啄木:浅沼晋太郎
金田一京助:櫻井孝宏
野村胡堂:津田健次郎
平井太郎:小野賢章
吉井勇:斉藤壮馬
萩原朔太郎:梅原裕一郎
若山牧水:古川慎
芥川龍之介:林幸矢
あまりにも耳が幸せになるキャスト陣の豪華さ。
しかも若山牧水役の古川慎がOPを歌う、うれしいプレゼント付きです。
これは期待がふくらみますね。
OPは、古川慎がイケボで歌う!
アニメ『啄木鳥探偵處』のOPテーマ『本日モ誠ニ晴天也』は作詞が真崎エリカ、作曲・編曲を山本恭平が担当。
歌っているのは、古川慎です。
ジャズ調のメロディが、いい感じにレトロでおしゃれな感じですね。
そのジャズに合わせた古川慎のイケボな歌声が、めちゃくちゃ格好いい楽曲です。
聴き始めると「素敵すぎて、ドキドキが止まらない!」という人も多いのではないでしょうか。
歌唱力の高いイケボがジャズを歌うと、こんなに破壊力があるのだということを、実感させられます。
アニメで描かれる明治の東京下町の雰囲気にも、ぴったりですね。
古川慎は「ハイカラな雰囲気を存分に感じられる楽曲となっておりますので、作品と合わせて楽しんで頂ければ有難いです。」とコメントしています。
EDは名曲を現代風に味付け!
アニメ『啄木鳥探偵處』のEDテーマ『ゴンドラの唄』は作詞が吉井勇、作曲が 中山晋平、編曲が伊藤賢。歌っているのは、 NOW ON AIRです。
NOW ON AIRは、6人組の声優ユニット。今までに、映画『きみの声をとどけたい』のEDやTVアニメ『ナカノヒトゲノム【実況中】』の挿入歌などを歌っています。
「ゴンドラの唄」は、1915年(大正4年)に発表され、大正時代の日本で流行した歌謡曲。歌詞はアンデルセンの「即興詩人(森鴎外訳)」の一節を基に作られています。
今までに何度もカバーされ、映画や朝ドラに使われたり、紅白で歌われる名曲です。
現代風にアレンジした編曲が光りますね。
NOW ON AIRの、しっとりしつつも若さあふれる歌い方がいい感じです。
レトロな味わいの原作もよし!
原作小説『啄木鳥探偵處』は、創元推理文庫より出版されています。
ミステリー通におすすめの1冊。懐古趣味にあふれたレトロな味わいの探偵小説を、ぜひ読んでみてください。
原作同様アニメにも、驚愕の隠し玉がありますよ!ぜひ、最後までご覧くださいね。
これからも、アニメ『啄木鳥探偵處』から目が離せません。
最新情報はこちらからどうぞ。
▷TVアニメ「啄木鳥探偵處」公式サイト
▷アニメ「啄木鳥探偵處」 公式 Twitter
TEXT 有紀