ラジオ番組風の楽曲
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この番組はみなさまからのお便りで成り立っています
電波に乗せて届けてみませんか いつかのあなたへ
≪ラジオネーム いつかのキミ 歌詞より抜粋≫
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楽曲にも関わらずラジオ番組風の歌詞で始まる、四星球『ラジオネーム いつかのキミ』。
2019年にリリースされたアルバム『SWEAT 17BLUES』に収録されている楽曲です。
独特な歌い出しですが、一体どのようなお便りが届くのでしょうか?
続く歌詞をチェックしてみましょう。
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1988年 昭和の終わり頃 父の車 カーラジオから
ノイズまじりの『みんなのうた』
助手席では幼稚園で覚えてきたみんなの歌をハナタレがハナウタ
≪ラジオネーム いつかのキミ 歌詞より抜粋≫
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突如始まった過去の描写。
誰の話なのでしょうか?
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勝負好きで負けず嫌いの5才 夢は先週と変わらず本屋さんと仮面ノリダー
趣味はお昼寝 特技はなぞなぞ
≪ラジオネーム いつかのキミ 歌詞より抜粋≫
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続く歌詞をチェックしてみると、登場人物は5才。
1988年に5才ということから逆算してみると、1983年生まれの人物であることがわかりますね。
四星球のメンバーで1983年生まれなのは、ボーカルの北島康雄のみ。
作詞を行っていることから、これは北島康雄自身が過去の自分に向けたメッセージなのではないかと思われます。
ちなみに、なぞなぞが特技だったという5才の彼。
次の歌詞では心温まる家族のシーンが歌われています。
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"パンはパンでも食べられないパン"を分からないフリしてくれた後部座席の兄
≪ラジオネーム いつかのキミ 歌詞より抜粋≫
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想像するとほっこりしますよね。
サビで歌われているメッセージとは?
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宝物はしまわずに常に持ち歩いている君 聞こえてるかい?
ラジオネームいつかのキミさんからのメッセージ
≪ラジオネーム いつかのキミ 歌詞より抜粋≫
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こちらは、サビ直前の歌詞。
「いつかのキミ」って、一体誰なのでしょうか?
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たくさん覚えておいてくれ 失くさないでくれよ 今見てるその世界を
僕は僕のままで 君は君のままで 今は今のままわがままで
このまま終われるかって思った時が始まりさ
≪ラジオネーム いつかのキミ 歌詞より抜粋≫
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冒頭の部分で、すでにお分かりかと思いますが、おそらく「いつかのキミ」はこの楽曲を作成した当時の北島康雄。
前半では家族との心温まるシーンなどが歌われていますが、それを忘れないでほしいというメッセージが歌われています。
とはいえ、今の自分を否定しているわけではありません。
2行目では今の僕は今の僕のまま、過去の君は過去の君のままいればいいと歌っていますね。
「今は今のままのわがままで」という歌詞は「その時やりたいと思ったことをやればいい」というメッセージではないでしょうか?
そう考えると、3行目のフレーズがグッと胸に響きます。
過去の自分へのメッセージをラジオ番組風の楽曲にするなんて、非常に面白いですよね。
後編では未来へ向けたメッセージも!
1番が終わると、楽曲は15歳の自分へ向けたメッセージへと移り変わります。好きなことに対して真っ直ぐだった5才ごろに対し、ややセンシティブな15歳。
そんな自分へは以下のようなメッセージが送られています。
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夢を語ることすら恥ずかしく いつもふざけてばかりの君
聞いてるか? 起きてるか?
ラジオネームいつかのキミさんからのメッセージ
好きな歌をライブ盤のメロディーで歌ってしまうように
好きすぎると間違っているように見えるもの
でも気にせずに 好きなように歌いなさい
≪ラジオネーム いつかのキミ 歌詞より抜粋≫
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ハッとさせられる内容ですよね。
少し大人になった自分だからこその言葉なのかもしれません。
続いて、バンドマンという夢を追う25歳の自分へ向けたメッセージが歌われ、最後は今の自分。
以下のようなメッセージが送られています。
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パート全てが打楽器のようなバンド かたまりになって 胸を叩いて 笑い声を奏でる
そんな曲を35歳の自分にリクエストしている
≪ラジオネーム いつかのキミ 歌詞より抜粋≫
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35歳。
まさしくこの楽曲を書いた当時の北島康雄の年齢です。
現在の四星球の人気ぶりをみると、このリクエストに答えられているのではないでしょうか?
過去の自分を肯定し、激励しつつ、現在は夢を叶えた自分がそこにいる。
非常に素敵な楽曲ですよね。
ちなみに、最後の最後は未来の自分へもメッセージを投げかけています。
タイトルの「いつかのキミ」は未来からの自分、そして過去からの自分も差していたようですね。
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10年後 20年後の僕 聞いてくれてますよねえ
今日はどの町にいますか? みんな元気ですか? 腰は大丈夫ですか?
≪ラジオネーム いつかのキミ 歌詞より抜粋≫
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この歌詞の後に深い歌詞が続くのですが、まずは腰の心配をするあたりが面白いところ。
全編通して聴くとさらに深く面白いので、ぜひ最初から最後まで聞いてみてくださいね。
TEXT ゆとりーな