2015年の流行語は…
「爆買い」・「トリプルスリー」。2015年流行語の大賞にこの2語が輝いた。前者は、一度に大量に物を買うことを表した俗語で、主に中国人観光客に向けられて使われる言葉。後者はプロ野球において、”打率3割以上・本塁打30本以上・盗塁30個以上”の成績を打者が同一シーズンに記録することを指した言葉だ。2015年は福岡ソフトバンクホークスの柳田選手と東京ヤクルトスワローズの山田選手がそのタイトルを獲得した。
エンターテインメント系で言えば、とにかく明るい安村の「安心して下さい、穿いてますよ。」がトップテンに入選、8.6秒バズーカの「ラッスンゴレライ」やピース又吉直樹の小説名「火花」、そしてクマムシの「あったかいんだから」がノミネートとなった。
北海道のスーパースターが歌う名曲
スープのあったかさを歌ネタにして今年ブームになったクマムシ。面白さだけでなく、ボーカル?の長谷川の伸びのある歌声も合間ってのネタで、CDも発売されて人気になった。しかし、クマムシよりも先にスープの温かさを歌にした芸能人がいる。大泉洋だ。STARDUST REVUEと一緒に作った『本日のスープ』、クマムシに負けないぐらいあったかいんだから。
いつもがずっと続けばいい
----------------舞台は札幌。大通公園や時計台は、観光客にとっては目新しいものかもしれないが、地元で育った二人にとってはいつもと変わらない日常の一部に過ぎない。
オー ウィアエー
オー ディアエ ウィアエー
僕らは 空を見ていた この街から
優しい香りが いつも包みこむ
奇跡が粉雪のように舞降りれば
今この この同じ時君が居る
セピア色の公園と オレンジ色の空
時計台の鐘の音 いつまでも聴きながら
ここからは二人
同じ速さで歩いていこう
これからも ずっと
好きな景色に囲まれながら
いつものあの店のスープに君の笑顔が溶ける
≪本日のスープ 歌詞より抜粋≫
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北国の冬といえば”雪”。札幌雪まつりも毎年盛り上がり、寒さを楽しむだけの余裕が北国の人にはあるからすごい。
陽も傾きかけた頃、二人は歩調を合わせて進んでいく。いつもの景色を眺めながらあぁでもないこうでもないと喋っているのが意外に幸せだったりする。お腹も空きかけた頃だろう。
鼻をくすぐる優しい香りを感じ取った二人は、いつものあの店まで食事をしに来た。いつも出てくる温かいスープ。この”いつも”が今日も来たことのありがたさがずっと続けばいいね。
優しい歌詞の世界観がたまらない
----------------二人のカップルが長い冬が明けて春が来るのを待つ。二人のラブラブっぷりとスープの温かさがリンクした優しい世界観の歌詞だ。
季節は街の景色を 白く染めて
道には二つ足跡 続いてる
約束した日曜日 照れくさそうに
可愛いセーターあったよと僕の手を引いてゆく
このままで いたいね
雪の降る日は寄り添いながら
やがて来る春に
遅いサクラを待ちわびながら
やっぱり大きいねと 僕のセーター着て
はしゃいでる
≪本日のスープ 歌詞より抜粋≫
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シャン♪シャン♪シャン♪と鳴るのはスレイベルか。雪がシンシンと降る様子を見事に音に表現していて”北国・札幌”のイメージにグッっと聞く人を近づける。
そして、Stardust Revueの根本の声もさることながら、大泉洋の声も非常に魅力的だ。自身の書いた詞を優しく歌い上げるボーカルは歌手顔負けの出来栄え。さすが、北海道が生んだスーパースターだ。
この曲がきっかけでプロデュースされたスープカレーは公式サイトでまだ販売中である。クリスマスのケーキ、正月のおせちに飽きたアナタ。今夜はスープカレーで温まりませんか?
TEXT:田中利知 ( https://twitter.com/toshichika8855 )