バンド「FLOWER FLOWER」とは?
FLOWER FLOWERは「フラフラ」の略称でファンに親しまれています。FLOWER FLOWERとはどのようなバンドなのでしょうか。
結成の理由やメンバーについて、ソロシンガーYUIとの違いなどをまとめてみました。
FLOWER FLOWER結成の理由
FLOWER FLOWERのギターボーカルであるyuiは、2005年にデビューし大ブレイクした人気シンガーソングライターYUIと同一人物です。
2012年から2013年の年越し音楽ライブ番組に出演して以来活動を休止していました。
その数か月後の2013年4月2日にFLOWER FLOWERとして活動を再開することと、名前を「YUI」から現在の「yui」に変更することを発表しました。
YUIとしての絶対的な人気がありながら、FLOWER FLOWERを新たに結成したのは何故なのでしょうか?
そもそもYUIは楽曲制作において、所属事務所と意見の食い違いがあったそうです。自身がやりたい方向性と、事務所の考えが合わなかったという噂があります。
休止前のコメントから「バンド結成はだいぶ前から考えていたのではないか?」とも言われているようです。
またFLOWER FLOWERは自身たちの活動を正式公表する前より、シークレットライブとしてインディーズアーティストに混ざりブッキングライブなどにも出演していました。
その際yuiは自身の素性を明かさずにいたそうですが、そのオーラはやはり隠しきれず、関係者や来場者には気付かれていたようです。
FLOWER FLOWERのメンバー
バンドメンバーはyui自身が尊敬している且つバンドのイメージに合うミュージシャンに声をかけて揃ったようです。
キーボードのmura☆junはロックバンドVenomstripのメンバーであり、サクラメリーメン・林明日香のサウンドプロデュースや、BoA・堂本光一などの著名人のライブでサポートミュージシャンとしても活躍しています。
ベースのmafumafuは人気ユニットEGO-WRAPPIN'のサポートベーシストとして主に活躍しており、yuiはフェスで彼のプレイに一目惚れし声をかけました。
ちなみにそのことが、FLOWER FLOWERのはじまりだったと言われています。
ドラムのsacchanは佐治宣英として、数々のアーティストのドラムサポートをしており、ソロ時代のYUIのレコーディングにも参加していました。
このメンバーで2013年1月からスタジオにてライブに向けたセッションを重ね、5月4日の「Japan Jam2013」という音楽イベントよりFLOWER FLOWERとしての大々的な活動をスタートさせています。
YUIとFLOWER FLOWERの音楽はここが違う
「YUIがギターボーカルを担当しているバンド」と言われると、どうしてもソロ時代のYUIにサポートミュージシャンが付いたようなバンドをイメージする人が多いかもしれません。
ソロ時代のYUIとFLOWER FLOWERは、根本的な音楽性の違いはないように感じます。
しかし大きな違いは、ライブや楽曲に触れるとわかります。
FLOWER FLOWERは、yuiだけが主役ではなくメンバー全員主役だということを強く感じさせるバンドなのです。
また、yui自身もソロ時代と今とでは音質・音作り・歌い方に違いが見られます。ルックスも黒髪のロングヘアから金髪のショートヘアに変わっているようです。
世間ではソロのシンガーソングライターとしてのYUIのイメージが、あまりに色濃く残っています。
「新しいバンドのボーカルとしてイメージを変えるには、限界があるのでは?」と考える人も多いかもしれません。
しかしFLOWER FLOWERはそのイメージを凌駕するくらいに、以前のYUIのイメージを持っていてもしっくりくる程に「バンド」を感じさせる魅力を持っているのです。
FLOWER FLOWERの楽曲でおすすめ曲3選
バンドFLOWER FLOWERの楽曲にはどのようなものがあるのでしょうか?FLOWER FLOWERを知るには、やはり楽曲を聴かないと始まりません。
ファンの声を聴きながら、FLOWER FLOWERの楽曲でおすすめの3曲を厳選し紹介します。
「時計」
2018年3月14日にリリースされた、FLOWER FLOWERの2枚目のフルアルバム『スポットライト』の10曲目に収録されています。
アイフルホームのCMソングに起用されました。
このアルバムはウィークリーチャート9位を獲得し、約3年半ぶりのリリースとしても話題になっています。
MVはライブハウスと思われる場所が舞台になっており、恐らくリハーサルの模様かそれを意識して撮影されたようです。
ソロ時代のYUIでは聴けなかったタイプの楽曲で、加工が施されたボーカルに更に多数の声が重なっています。
邦楽ロックの匂いを色濃く感じる、ゆったりしていながら心熱くなる1曲です。
「素晴らしい世界」
2014年10月1日に配信限定シングルとしてリリースされました。
この楽曲はテレビ東京のドラマである「玉川区役所 OF THE DEAD」のエンディングソングに起用されています。
シンセサイザーの音が心地よく、疾走感あるリズムと芯のあるyuiの声がよりサウンドをロックにしているようです。
MVはライブ映像を使用しているようで、メンバー全員が見せるリアルな表情が臨場感を感じさせる生々しいものになっています。
「パワフル」
2018年3月14日にリリースされた、セカンドアルバム『スポットライト』の2曲目にリリースされています。
こちらもソロシンガーYUIでは絶対に聴けなかったであろう楽曲。Aメロの若干の変拍子とサウンドのカラーから、プログレッシブ・ロックの要素を感じさせる楽曲です。
作曲はyuiが担当しており「ソロシンガー時代に秘めていた葛藤や本音がつづられているのでは?」と思わせる歌詞が突き刺さると、ファンに定評があります。
FLOWER FLOWERの今後の表現から目が離せない!
天才シンガーソングライターYUIがFLOWER FLOWERのギターボーカルyuiとして、自身のやりたかった表現を解き放っています。
本当に伝えたいことを信頼できるメンバーとともに演奏していく彼女は既に、ソロシンガーYUIが持っていたポテンシャルを越えていると言っても過言ではないでしょう。
今後FLOWER FLOWERがどんな表現を見せてくれるのか、彼らの活動から目が離せません。
TEXT Imahashimiwa
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