結成1年でいきなりフェス出演、the shes goneのスゴさ
the shes goneは2016年結成。ファンからは「シズゴ」の愛称で親しまれる、ボーカル・ギターの兼丸、ベースDaishi、Gtマサキの3人による3ピースバンドです。
兼丸とマサキが初期からのメンバー、Daishiは2017年に加入しました。
2020年現在メンバーの平均年齢が22歳となっており、若いながらも確かな才能で話題を呼んでいます。
彼らの名を音楽ファンに広く知らしめたのが、結成からわずか1年後の2017年に出場した一大ロックフェスイベント「COUNTDOWN JAPAN 17/18」です。
フェスへの参加出場権を賭けたオーディションイベント「RO JACK」にて優勝を果たし、念願の大舞台に出場しました。
その後も数々のライブ、ツアーで多くの会場を賑わせ、自身の全国ツアーは軒並みSOLD OUT。
2019年に開催した自身初のアルバム『DAYS』を掲げた同名のライブツアー「DAYS TOUR 2019」、さらに「DAYS TOUR 2019〜encore〜」と名付けられた追加公演も合わせて、大盛況を見せたそうです。
また全国で開催される各種ロックフェスでもその姿を見ることが多くなりました。
YouTubeにて公開したミュージックビデオはどれも大ヒット。
現在視聴できる3曲全てが数百万再生超えとなっており、彼らの名前が今後さらに広まっていくことは間違いないと言えるでしょう。
the shes goneの人気を支える魅力の一つが、ボーカル・兼丸による歌詞。
大切な人とのラブソングをテーマに、日常に潜むきめ細やかな感情を美しい日本語で綴っています。
バンドのキャッチコピーも「僕らの歌があなたの日常に寄り添えますように」となっており、その方向性が伝わってくるようです。
兼丸は影響を受けた人物としてback number・清水依与吏の名を挙げているそうで、そのエピソードからもthe shes goneが目指している楽曲の雰囲気が確かに感じられますね。
2019年11月には2nd mini album『MORE』を発表し、精力的に活動を続けています。
3曲全てが数百万再生を記録!楽曲の魅力を紹介
心が締め付けられるような切ないラブソングを得意とするthe shes gone。王道の邦ロックサウンドに絶妙なアレンジをプラスし、完成度の高い楽曲に仕上げています。
今回はYouTubeにて視聴できる3曲をピックアップし、紹介します。
「ラブストーリー」
2017年に公開され、現在250万再生を超えるヒットを飛ばしている『ラブストーリー』。
爽やかなギターのサウンドから幕を開けるイントロに続いて、兼丸の甘いボーカルがエモーショナルなメロディをなぞります。
4つ打ちのダンスビートへと展開されるノリノリのサビでは、まさにラブソングを得意とする兼丸の歌唱力が存分に発揮され、歌詞にみずみずしい感情表現を与えています。
3ピースのミニマムな編成ながら各楽器の見せ場が配置されたバンドアレンジにより、耳にも楽しいサウンドが展開されます。
実はこの曲、兼丸がミュージックビデオの制作も手掛けています。音楽活動だけにとどまらないその多彩な才能が伺えますね。
「甘い記憶」
2018年に公開された『甘い記憶』。こちらも現在250万再生を突破しています。
切ない雰囲気のサウンドが次々と展開していくミドルテンポのポップソングとなっており、思わず口ずさんでしまいそうになるキャッチーなメロディがクセになる一曲です。
ボーカルのパートに加えて、楽曲の楽しげな雰囲気に大きく影響しているのがマサキによるギタープレイではないでしょうか。
Aメロ、Bメロ、サビ、間奏と目まぐるしく変化していく展開に合わせて、耳に残りつつボーカルを邪魔しない抜群のギタープレイが光っています。
また、ミュージックビデオで大きな印象を残す主演の橋下美好の存在感にも注目です。
現在は「美好くん」としてYouTubeチャンネルでの活動も開始しており、人気タレントとしての階段を駆け上がっています。今後の活躍にも期待ですね。
「想いあい」
2018年に公開され、現在800万回再生を超えるメガヒットを記録しているのがこちらの『想いあい』。
若々しくも複雑な感情を歌い上げるような切なさに溢れた兼丸の歌声が、エモーショナルな感情を聴き手に思い起こさせます。
自身最大のヒット曲らしく、言葉の配置の巧みさやメロディの高揚感は随一。聴き手を飽きさせない展開が魅力で、ポップソングとしての完成度は非常に高いと言えるでしょう。
また、こちらのミュージックビデオも兼丸によるもの。
アーティストが自ら映像を手掛けることによって、曲を書くときに込めたメッセージや情熱を吹き込むことができるのだと思います。
『想いあい』のDIY感あふれる映像の仕上がりからは、本人にしか表現できない感情が存分に込められているように感じられますね。
大ヒットを予感させる2020年にも期待大!
2019年の2nd mini album発売に続いてツアー、ライブを精力的に開催予定のthe shes gone。楽曲の完成度だけでなく、演奏力に裏打ちされたライブの上手さもファンを獲得し続けている要因の一つかもしれません。
そして何より彼らの魅力を確かなものにしているのは兼丸が描く歌詞の世界とそれを歌い上げる表現力豊かなボーカル。
若者の想いをしっかりと捉えたみずみずしい楽曲の数々は、思わず胸に残ります。
極上のラブソングを軽やかに歌い上げる彼らは、きっと次世代を代表するバンドとして様々な場所で活躍を見せてくれるはず。
今後の活動からも目が離せませんね。
TEXT ヨギ イチロウ
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