さぁこの道がどこに続いているのか、見に行こうぜ!
西部開拓時代真っ只中のアメリカ・ロサンゼルスに漂着した、若きふたりの日本人の挑戦を描いた冒険譚『天晴爛漫!』。
主役は、社交性0の天才メカニック・空乃天晴と彼に振り回される真面目な剣士・一色小雨。
手作り蒸気船が難破し、無一文になったふたりが、日本に帰るための資金集めに選んだ方法は「大陸横断ワイルドレース」への出場です。
「大陸横断ワイルドレース」は、ロサンゼルスからニューヨークまでの約4000kmを自動車で競う過酷な耐久レース。
このレースは、ただのスピードが速ければ勝てるわけではありません。
優勝を狙った大手自動車会社3社が伝説のアウトローをそれぞれ雇い、レースを撹乱。
自分の身を守り、生き延びながら道なき道を走り続け、ゴールに一番乗りしなければならないのです。
優勝者に与えられるのは、賞金100万ドル。
果たして二人は過酷なサバイバルレースに優勝し、賞金を手に入れ、故郷へ帰ることができるのでしょうか?
好奇心旺盛で、まだ見ぬ世界に突き進む天晴と超がつくほど現実的な小雨。
ふたりの凸凹な会話劇を見ているだけでクスッと笑えて、好奇心旺盛な天晴の奇抜な行動に次にどんなことが起こるのかワクワクが止まりません。
明治初期の日本、19世紀末のアメリカを舞台に描いていますが、リアルと全く違う世界が広がっていて新しい感覚になります。
登場人物の癖が強くて、頭を空っぽにして楽しむことができますよ。
『天晴爛漫!』は、機械を愛する天晴が作ったマシンで広大な新世界を駆け抜けていく、ワクワク満載のレーシングアニメ作品なのです。
制作はP.A.WORKS、精鋭スタッフ結集!
2020年4月からAT-X、BS11で放送中のアニメ『天晴爛漫!』は、アニメ制作会社P.A.WORKSが制作したオリジナルアニメ作品です。
P.A.WORKSは、映画もヒットした『SHIROBAKO』や『花咲くいろは』など、美麗な作画やしっかり作り込まれたオリジナルアニメが魅力的なアニメ制作会社。
『天晴爛漫!』も過去作同様、作画も音楽も美しいので期待せずにはいられません。
監督は『TARI TARI』『映画クレヨンしんちゃんオラの引越し物語サボテン襲撃』を手がけた橋本昌和。
脚本も橋本監督が担当しています。
キャラクター原案は『リンドバーグ』『恋愛デスペラード』を描いた漫画家・アントンシク。
メカニックデザインに『ラーゼフォン』の竹内志保。
音楽を『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のEvan Callが担当しています。
侍やスチームパンクとからくり、自動車レースの組み合わせも今までにない作風で面白いですね。
和洋折衷な作風と鮮やかな色彩がとてもオシャレで、風景も細密に美しく描かれていて引き込まれます。
そして、飛び抜けたカラーセンスを持った車やキャラクターデザインも斬新。
工業が著しく発達する19世紀末の世界観を、大胆なデザインとエネルギッシュなレースで直接私たちの心に届けてくれます。
激しいデッドヒートと、最高のマシン作りに情熱を注ぐ天晴の飽くなき挑戦心があなたの心を熱くしてくれますよ。
主演は花江夏樹!個性派キャラクターの競演に期待
『天晴爛漫!』の魅力は、ずばり個性派キャラクターと豪華声優陣です。
主人公・空乃天晴(CV.花江夏樹)は、蒸気船や飛行する茶運び人形など多彩な機械を独学で作り、初めて見た車を修理できるほど高い技術の持った19歳。
外の世界に興味を持ち、憧れを憧れで終わらせず、蒸気船を作って旅をする実行力もあってかっこいいですね。
時に破天荒な行動もありますが、賢くて言葉に説得力があり、理想を目指す彼を応援したくなります。
夢と野心にあふれた彼がアメリカで何を得てどんなマシンを作るのか、技術者としても人としても、どのように成長するのか期待せずにはいられません。
彼のお目付役の下級士族・一色小雨(CV.山下誠一郎)は、まじめな見た目に反して弱腰なところが魅力的。
表情の触れ幅が大きくて見ていて楽しいですね。
レース中のドタバタを盛り上げてくれることでしょう。
他にもクセのあるキャラクターがたくさん登場し、レースを盛り上げていきます。
ふたりのチームメイトになるアメリカ先住民の少年・ホトト(CV.悠木碧)。
天晴との出会いを経てレーサーになった女性・景 夏蓮(ジン・シャーレン)(CV.雨宮天)。
自動車会社の若き代表にして天晴のよきライバルのアル・リオン(CV.斉藤壮馬)。
アルのお世話係でお姉さん分のソフィア・テイラー(CV.折笠富美子)。
寡黙でダンディー、大手自動車会社GMに雇われたアウトロー、ディラン・G・オルディン(CV.櫻井孝宏)。
奇抜なマシンとファッションが特徴的、大手自動車会社アイアンモーターに雇われたアウトロー、TJ(杉田智和)。
困っている人を放っておけない賞金稼ぎのリチャード・リースマン(CV.津田健次郎)。
女子どもも容赦しない残虐非道のアウトロー、ギル・T・シガー(CV.小野大輔)。
頭の切れるシガーの右腕、チェイス・ザ・バッド(CV.稲田徹)。
キャストがとても豪華な実力派揃いで聞き応え抜群。
登場人物の生まれも文化も職業も多彩で、それぞれの活躍や人間ドラマに期待が持てそうです。
天晴と出会い、彼らがどう成長するのか、どんな波乱を巻き起こすのか楽しみですね。
聴けば魂レベル急上昇!スタイリッシュなロックチューン
オープニングテーマ『I got it!』を歌うのは、Mia REGINA。
霧島若歌、上花楓裏、ささかまリス子の3人組ボーカルグループです。
3人とも、アニメ『アイカツ!』のキャラクター達のボーカルを担当し、2012年から「STAR☆ANIS」としてアイドル活動を行ってきた実力派でもあります。
グループ名の「Mia REGINA」には、女王のように強く、気高く、親しみやすい存在でありたいという思いが込められているそうです。
主題歌『I got it!』はサックスとギターが疾走感を演出する激しいロックチューン。
サックスの音色がイントロからキマっていて、パンクでスタイリッシュな大人のロックに仕上がっています。
ボーカルも最初からアクセル全開で心をぐっと掴まれますよ。
ボーカルの伸びやハーモニーも絶妙、3人それぞれの個性が輝く力強い歌声がかっこいいです。
オープニングアニメも、ダイナミックな走行シーン、激しい銃撃戦・剣戟が次から次へと繰り広げられ、かっこよさに目を奪われます。
キャラクターの軽やかなアクション、臨場感と迫力、どれをとっても完成度が高くて、ワクワクが止まりません。
憂鬱を吹き飛ばし、テンションを一番高いところまで持ち上げてくれる最高に熱い主題歌ですね。
EDは森久保祥太郎が魅了するカントリーナンバー!
エンディングテーマは、森久保祥太郎が歌う『I’m Nobody』です。
森久保祥太郎は『うたの☆プリンスさまっ♪』の寿嶺二や『メジャー』の主人公・茂野吾郎など、数々の人気作に出演する人気実力派声優。
1999年には、AN's ALL STARS(アンズオールスターズ)とMosquito Milkの2組のロックバンドのボーカルを務め、森久保祥太郎名義では、2001年から音楽活動を開始しています。
ユニット「buzz★Vibes」のボーカルも務め、2020年1月には、主演アニメ『魔術士オーフェンはぐれ旅』の主題歌を歌いました。
彼の13枚目のシングル『I'm Nobody』は、ワイルドで深みのあるカントリー調のギターナンバー。
作詞も彼が担当、作曲を井上日徳が担当しています。
力強い低音ボーカルとギターサウンドが最高にシビれますね。
歌い方も曲調も渋さとかっこよさがあって、さらに惚れてしまいそうです。
歌詞も、自分の可能性をもっと広げ、もっと先へ導いてくれるような強いメッセージが込められていて、勇気と力がみなぎってきますよ。
見たことのない高みに導いてくれる、かっこいいエンディングテーマですね。
まだまだ進む「天晴爛漫!」ワールド
ロマンと爽快感あふれるレースアニメ『天晴爛漫!』は、毎週金曜日にAT-X、TOKYO MX、BS11で好評放送中です。隔週木曜日には、インターネットラジオステーション音泉で、ラジオ番組『「天晴爛漫!」Radio Here we go!!!!』を配信中。
花江夏樹と山下誠一郎がパーソナリティを務め、アニメ最新情報やリスナー参加型企画もたくさんあって笑いあり聞き応えのありの番組となっています。
ふたりの仲良しトークが楽しくて、30分があっという間に感じられますよ。
コミカライズ版も、月刊「ヤングエース」にて連載中。
キャラクターデザインを担当するアントンシンが描き、アニメをそのままコミックにしたような丁寧で緻密な背景描写、生き生きとしたキャラクター達が心を揺さぶります。
果たして、天晴達は過酷なレースを通して、どんなスリリングな冒険を繰り広げていくか最後まで見届けてください。
これからどんどん面白くなる『天晴爛漫!』に注目ですよ。
TEXT Asakura Mika