なあなあな日常に、一石を投じる
昔は叶えたい夢があったものの、諦めて今はサラリーマン。学生時代からの仲のいい友達、もしくは同僚がいて、声をかければ飲みに行ける。
集まれば昔の話や仕事の愚痴で盛り上がって、それなりに楽しい毎日を過ごしている。
そんな状況にあるという方は、きっと少なくないはず。
でも、なんかモヤモヤするものを抱えていたりしませんか?
「学生時代に目指していたのはこんな自分かな」とか、「この先に何があるんだろう?」とか。
決して悪くはない日常だけど、何か物足りないと感じる方にぜひ聞いて欲しいのがMOROHAの『革命』です。
まずは冒頭の歌詞を見てみましょう。
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ごめんな友よ 俺はもう行くよ
居酒屋だけの意気込みじゃゴミだ
お前も本当は気付いてるんだ
素面じゃ語れぬ夢は惨めだ
≪革命 歌詞より抜粋≫
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いきなり耳も胸も痛くなるような歌詞ですよね。
酔った勢いで未来を語って盛り上がっても、それはただのゴミ。
お酒の力を借りて語る夢は、ただの妄想に過ぎないと言わんばかりの強いメッセージです。
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現実は辛い暗い 時に苦しい
それでも妄想よりは眩しい
≪革命 歌詞より抜粋≫
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100%満たされた、キラキラの現実を生きている人はきっと少ないでしょう。
どちらかといえば、辛さや苦しさを感じている人の方が多いのではないでしょうか?
それでも「現実」は、居酒屋で語る妄想よりはずっと眩しい存在であると教えてくれています。
いかに「今」が大切なのか気づかされるメッセージですね。
革命は「今」、ここから
続く歌詞でも、「今」の大切さが語られています。
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今年こそ?来年こそ?
何年生きれるつもりで生きてきたんだ
今日が終わる いや今が終わる
そう思えた奴から明日が変わる
≪革命 歌詞より抜粋≫
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「明日やろうは馬鹿野郎」なんて言いますが、本当にその通りです。
「明日から」と思っているうちにいつしか時間が流れ、何もしないまま1日1ヶ月1年が過ぎ、気づけば手遅れになってしまいます。
そうならないためには、こうしている間にも「今」が終わっていくことに気づくこと。
それに気付ければ、毎分毎秒を大切にできますよね。
とはいえ、「今」を大切にしたところでどう行動すればいいのか。その答えはサビにあります。
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真っ暗闇の未来に描き殴る
蛍光ペンを求めて
半径0mの世界を変える
革命起こす幕開けの夜
≪革命 歌詞より抜粋≫
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「自分を変えよう」「行動しよう」と思っても、意気込んで大きく動く必要はないのです。
「半径0m」
つまり本当に身近なことやちょっとしたことを変えればそれが革命の第一歩。
先ほど紹介した通り、「今」という存在に気づくことだけでも大きな一歩かもしれません。
グダグダな日常を送っていた自分を捨てて、頑張りたくなるような歌詞ですね。
後半の畳み掛けは鳥肌もの!
演奏はギターのみというシンプルなサウンドに、叫びに近いラップを乗せていくスタイルの彼ら。
だからこそ、たたみかけるようなパートは強く心に響きます。
『革命』は以下のパートに注目して聞いてみてください。
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今まで恥ずかしかった事
夢や希望真顔で語った事
今まで恥ずかしかった事
あいつ痛い寒いと言われた事
今まで恥ずかしかった事
身の程を知れって言われた事
何より恥ずかしかった事
それを恥ずかしいと思った事
≪革命 歌詞より抜粋≫
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歌詞だけでもかなり胸を打つフレーズが並んでいますね。
確かに、夢を語るのは少しだけ恥ずかしいと思う気持ちもあります。
でも、それを「恥ずかしい」と思っている自分の存在が一番恥ずかしいのかもしれません。
そしてこの部分に続くパートでは歌声がさらにヒートアップ。
音源や映像で実際に聞くと鳥肌が立ちますが、まずは歌詞をご覧ください。
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馬鹿にされない位に馬鹿になりたいよ
毎日毎晩夢中でやってる
青タンこさえて綴る生活に
誰にも何も言わせやしないと
暇さえあれば種を蒔いて
暇が無くたって水をやった
≪革命 歌詞より抜粋≫
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言葉にすると浅くなってしまいますが、本当に強い意思を感じる歌詞です。
この記事ではご紹介しきれなかった部分にも、素晴らしいフレーズがたくさんあります。
ぜひ1曲通して聴いてみてくださいね。
TEXT ゆとりーな