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iri「会いたいわ」がTikTokで人気のワケ。歌詞を独自の視点で徹底解説!

シンガーソングライター・iriが2017年に発表した『会いたいわ』が今、TikTokをきっかけにブームとなっているのをご存知でしょうか。今回の記事では、そんな『会いたいわ』の歌詞に注目。流行の理由につながるかもしれない歌詞の魅力を徹底解説します。

歌い出しから溢れる「会いたい」気持ち


2020年にアルバム『Sparkle』を発表したシンガーソングライター・iri。

完成度の高いトラックに載せられたクールなボーカルが魅力の一つです。

そして最近、動画投稿サービス「TikTok」にて彼女の楽曲『会いたいわ』が使用されたことからその注目度がさらに上昇。

心を打つようなボーカルの表現力と合わせて、みずみずしい歌詞の描写が話題を呼んでいます。

歌詞の幕開けはこんな一節。

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会いたいわ 今すぐ会いたいわ
one more night 今すぐ会いたいわ
one more night でいいから
伝えたいわ この想い
≪会いたいわ 歌詞より抜粋≫
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寂しげなギターの音色の上を、タイトル通りの「会いたい」気持ちが歌詞となって埋め尽くしていきます。

楽曲を通して描かれるのは、胸が締め付けられるほどに切ない気持ちを抱えた主人公の想い。

もう一度、会いたい。「one more night」と歌詞にあるように、とにかくもう一度時間を共にしたいという強い思いが主人公を支配しています。

思わず考え事をしてしまう、深夜の魔法


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複雑な感情が交差する深夜
何もかも分からなくなった
信じることももう全て怖くなった
でもあなた信じなきゃ始まらないや
≪会いたいわ 歌詞より抜粋≫
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続く一節で描かれるのは、心情がさらに細かく語られます。

歌詞を読み込んでいくと、舞台となっている時間帯が「深夜」であることがわかります。

深夜は、様々なことに思いを巡らせてしまいがちな時間帯ではないでしょうか。

夜が深まるにつれて街が静まり返っていき、それに反するように自分の中に渦巻く感情が大きくなっていく。

そんな経験をしたことがある人もきっと少なくないでしょう。

そんな状況の中で「複雑な感情」が身の回りを取り巻き、「何もかも分からなく」なってしまった主人公。

怖がっていた「信じる」という行為を受け入れ、「信じなきゃ始まらない」と結論づけています。

独りよがりに不安を爆発させるのではなく、自分の中で答えを見つけそこに向かおうとする姿勢はある意味「オトナ」な落ち着きを感じさせる考え方かもしれませんね。

「愛」のもつシンプルな力強さ


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言いたいことはもう
並べても並べても収まり切らん
こんな不思議な混ざり合った感情
痛いんだか 辛いんだか 苦しいんだか
訳のわからん入り混じった感情
捨ててしまえたらどんだけ楽か
会いたいわ 今すぐ会いたいわ
≪会いたいわ 歌詞より抜粋≫
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楽曲が盛り上がりを見せる終盤では、さらに赤裸々な心の内が語られます。

純粋な愛の気持ちだけではなく、並べても並べても収まりきらずに溢れてくる「不思議な」感情をいくつも抱いている主人公。

「痛い」「辛い」「苦しい」といったネガティブなものも、とめどなく湧き出てくる状況は、きっと心地よいものではないでしょう。

「捨ててしまえたら」とまで言い放ちますが、そのあとすぐに「会いたい」の気持ちが心を包み込んでいきます。

「愛」という感情が持つ原動力は、とても大きいもの。

この楽曲が訴えているように、他のどんなネガティブな状況をひっくるめても替えが効かない強大なパワーを持っています。

時に心を支え、時には心を惑わす存在でもある「愛」の力強さに覚えがある人も多いのではないでしょうか。

そんな普遍的な感情を繊細なトーンで歌いあげる『会いたいわ』の歌詞には、多くの人を惹きつける力がありそうですね。


TEXT ヨギ イチロウ

神奈川県逗子市在住の女性アーティスト。自宅にあった母のアコースティックギターを独学で学び、アルバイト先の老舗JAZZ BARで弾き語りのライブ活動を始める。 HIP HOP的なリリックとソウルフルでリヴァービーな歌声で、ジャンルレスな音楽を展開。2016年10月アルバム「Groove it」でビクター・···

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