アーティストSano ibukiの魅力とは?
シンガーソングライターSano ibukiは他のアーティストでは味わえない、唯一無二の世界観を持っているようです。切なくも力強い歌声や、物語を読んでいる感覚を味わえる楽曲を持つSano ibukiの魅力は、彼のプロフィールや作品に詰まっています。
Sano ibukiのプロフィール
1996年7月7日生まれ、岐阜県出身のSano ibukiは、2017年から本格的にライブ活動をはじめ、わずか2年でメジャーデビューを果たしました。
父親の影響もあり、Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)やEarth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)など、アメリカのR&Bやポップ・ミュージックを昔からよく聴いていたそうです。
高校時代からバンドを組んでいたものの、メンバーが全員地元での就職を選択したため2015年にひとりで上京、アコースティックギターを購入して弾き語りをはじめました。
2017年には、一般公募者の中から日本の大型フェス「サマーソニック」の出演者を決めるオーディション「出れんの!?サマソニ!?」にも応募しでいます。
合計約3600組の応募者の中から「CREATIVEMAN賞」「フジソニック賞」を受賞し、サマーソニックに出演しました。
また同年には、自身で制作した音源が新宿のタワーレコードのバイヤーに見出され、彼の才能が世に広まりはじめるです。
2018年7月にインディーズでミニアルバムをリリースし、その翌年には、フルアルバム『STORY TELLER』でメジャーデビューを果たしています。
初めての全国流通盤「EMBLEM」
2018年7月4日にリリースされたミニアルバム『EMBLEM』は、Sano ibuki史上初めて全国に流通したアルバムです。
自身が高校生の時に作った楽曲も収録されており、アルバムのタイトルどおりSano ibukiの紋章ともいえる、どこか懐かしさも感じさせるエネルギッシュな1枚になっています。
LiSAやポルノグラフィティなどの編曲も担当する江口亮も参加した楽曲『スイマー』ではエレキギターをかき鳴らし、いつものアコギタとは違ったSano ibukiの新たな魅力が溢れていると注目されました。
アルバム「STORY TELLER」が話題に
2019年11月6日にリリースされたフルアルバム『STORY TELLER』で、Sano ibukiはメジャーデビューを果たしました。
2年間構想を練り続けた作品で、彼が考えた空想の物語の主題歌12篇が収録されています。
『STORY TELLER』の魅力の1つは、その曲ごとの物語に出てくる登場人物のキャラクター設定が徹底されていることでしょうか。
性格はもちろん、趣味や好きなこと・嫌いなことまで決められているので、歌詞を考察する楽しさも得られます。
Sano ibuki自身の想いを一方的に歌うのではなく、物語の登場人物の感情や出来事を歌うことで、よりたくさん多くの人の共感を呼ぶのでしょう。
自分の存在を消し、あくまで表現することを追求するSano ibukiの魅力が、ふんだんに詰まっているアルバムです。
Sano ibukiの楽曲でおすすめ曲3選
Sano ibukiは、今までにシングル1枚とのアルバム2枚をリリース、そのうちの4曲はオンライン配信もしています。DamやJOYSOUNDなどのカラオケでも彼の曲を歌うことができ、YouTubeではカバー動画もアップされてきました。
楽曲の世界観に忠実に作られたミュージックビデオも高い評価を受け、それぞれの映像の制作スタッフも豪華です。
「マリアロード」
1stフルアルバム『STORY TELLER』の11曲目に収録された『マリアロード』は、映画「his」の主題歌にもなりました。
作詞作曲は、もちろんSano ibuki自身がつとめています。
この映画のために書き下ろされた楽曲で、映画監督・今泉力哉の「決して他人事の話ではないのに近すぎない」世界観を大切に描かれたそうです。
「普通とは何なのか?」「本物とは何なのか?」を問う楽曲になっています。
美しい鍵盤とストリングスのサウンドが特徴的で、物悲しく切ないSano ibukiの歌声と優しいメロディが心地よい、極上のバラードです。
ミュージックビデオの監督は、椎名林檎の『ギブス』や鬼束ちひろの『流星群』なども手掛けた番場秀一が担当しました。
降り積もる雪をメインに、モノトーンを基調とした映像が魅力的です。
「おまじない」
1stシングル『決戦前夜/おまじない/スピリット』は2019年12月11日にリリースされ、映画「ぼくらの7日間戦争」の主題歌にも起用されました。
映画視聴者から「映画の世界観に非常に合っている」と高い評価を得ています。
「Special Movie」として、映画のシーンを用いたショートバージョンのミュージックビデオも作られました。
曲はSano ibukiのブレスからはじまり、アコースティックギターのアルペジオと彼の歌声で紡がれています。
バラードが映えるSano ibukiらしさ満載の楽曲で、インターネットではファンが「神曲」と高く評価、コメント多く残されているようです。
「革命的閃光弾」
彼が幼い頃から影響を受けてきたR&Bの要素も垣間見える、EDMやロックを感じるサウンドが特徴の楽曲です。
メジャーデビューアルバム『STORY TELLER』の4曲目に収録されています。
J-WAVEの「J-WAVE SONAR TRAX」や、bayfm78でパワープレイされるなど、ラジオを中心に人気を得た楽曲です。
ミュージックビデオの監督は、Mr. Childrenや斉藤和義の映像も担当した、柿本ケンサクがつとめています。
暗い道をSano ibukiが奇妙な踊りをしながら歩き、ところどころに出演する炎や椅子は楽曲に込められている想いを表しているようです。
シンガーソングライターSano ibukiの今後に注目
本格的に活動を開始してからわずか数年でメジャーデビューを果たしたSano ibukiの才能は、音楽業界関係者やファンに衝撃を与えました。
1st EP『SYMBOL』をリリース。世界観を緻密構想し表現するSano ibukiの次なる作品を、待ちきれずにいるファンも多いのではないでしょうか?
天才シンガーソングライターSano ibuki、今後の活躍に注目です。
TEXT imahashimiwa
2017年、本格的なライブ活動を開始。 ⾃主制作⾳源「魔法」がTOWER RECORDS 新宿店バイヤーの⽿に留まり、同年12 ⽉に同店限定シングルとして急遽CD 化、期間限定販売 (現在は販売終了)。 2018年7月4日、初の全国流通盤となる1st mini album 『EMBLEM』を発売。 構想約2年かけて、Sanoが紡ぎ···