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「ラ・ラ・ランド」は何度でも観たくなる!傑作のミュージカル映画を語る

2017年2月に公開された、映画『ラ・ラ・ランド』をご存知ですか?この映画は、偶然出会って恋に落ちた、夢を追う男と女のオシャレでロマンチックな、ちょっぴりほろ苦いラブストーリーを描いた作品です。この記事では、映画『ラ・ラ・ランド』の魅力を紹介します。
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「ラ・ラ・ランド」とは?

▲「ラ・ラ・ランド」本予告

日本でも「何度も観たくなる!」とリピーターが続出して大ヒット!

ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』は、第89回アカデミー賞では史上最多の14ノミネート(13部門)を受け、6部門を受賞するという快挙を成し遂げます。

また、監督のデイミアン・チャゼル自身も、この作品でゴールデングローブ賞 監督賞、アカデミー最優秀監督賞を、いずれも史上最年少の32歳で受賞し、脚光を浴びました。

『LaLaLand(ラ・ラ・ランド)』は、この映画の舞台となるロサンゼルスの愛称であると同時に「現実離れした状態」という意味を持ちます。

なんと言っても、高速道路の大渋滞の中、たくさんの若者たちが踊りだすOPに度肝をぬかれた人も多いのではないでしょうか。

苦しい道のりの中でも明るさを忘れない、ポジティブなこのOPの演出こそ『ラ・ラ・ランド』が「成功を夢見る若者たちの物語」であることを象徴しているようです。

そんな、LaLaLandな渋滞から抜け出し、成功を夢見る二人の男女の物語。

それが映画『ラ・ラ・ランド』なのです。

映画「ラ・ラ・ランド」あらすじ

舞台は、夢を叶えたい人々が集まる街・ロサンゼルス。

映画スタジオのカフェで働く女優の卵、ミアと、いつか自分の店を持って思い切り演奏したいと願うジャズ・ピアニストのセバスチャンの出会いから始まります。

やがて恋に落ちる二人でしたが、自らのジャズを捨てて旧友のキースのバンドに加入したセバスチャンが売れたことで、二人の心はすれ違いはじめ…

素晴らしいライブ感!

▲『ラ・ラ・ランド』特別映像

映画『ラ・ラ・ランド』は、デイミアン・チャゼルが監督・シナリオ・演出を担当し、ジャスティン・ハーウィッツが作曲を担当した、ミュージカル映画です。

≪キャスト一覧≫ ( )内は、吹き替え版の声を演じたキャスト
セバスチャン(セブ)・ワイルダー:ライアン・ゴズリング(CV内田夕夜)
ミア・ドーラン:エマ・ストーン(CV武田華)
キース:ジョン・レジェンド(CV祐仙勇)
ローラ:ローズマリー・デウィット(CV山賀晴代)
トレイシー:キャリー・ヘルナンデス(CV村松妙子)
アレクシス:ジェシカ・ローテ(CV熊谷海麗)
ケイトリン:ソノヤ・ミズノ(CV石井未紗)
ビル:J・K・シモンズ(CV壤晴彦)
グレッグ:フィン・ウィットロック(CV橘潤二)

映画『ラ・ラ・ランド』では、メイン二人の歌やダンス、演奏まで、プロのミュージシャンやダンサーによる差し替えは行われていません。

実際の主役の二人が歌って踊るため、素晴らしいライブ感を味わうことができますよ。

監督の執念が花開く!

昔ながらの35ミリフィルムでの撮影や、昔のミュージカル映画でよく使用されていた「2.55 : 1」の画面サイズ、名作をはじめ様々な映画へのオマージュなど、『ラ・ラ・ランド』には、往年のミュージカル映画への愛がいっぱい詰めこまれています。

なんとチャゼル監督は、もともとプロミュージシャンを目指してジャズ・ドラムを学んでいたのだとか。

そんな彼にとって、ミュージカル映画はなんとしても手がけてみたいジャンルだったのです。

しかし『ラ・ラ・ランド』のシナリオを書き上げた2010年、この映画に出資してくれる会社はゼロ。

実はミュージカル映画は、とっくに黄金期が終わり、ディズニー映画などを除くとヒットすることはないと言われていたのです。


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そこで、チャゼル監督は映画『セッション』を製作、商業的成功を収めてから『ラ・ラ・ランド』の出資を取り付けるという、二段構えの戦法をとることにします。

これで本当に『セッション』が売れてしまうところが、この監督の才能の怖ろしいところですよね。

こうして映画『ラ・ラ・ランド』は始動しました。

代表する1曲「Another Day of Sun」




『Another Day of Sun(アナザー・デイ・オブ・サン)』は映画『ラ・ラ・ランド』のオープニング・ナンバーで、ずばりこの映画を象徴し、代表する楽曲です。

チャゼル監督のハーバード大学時代の同級生・ジャスティン・ハーウィッツが『ラ・ラ・ランド』の作曲とオーケストレーションを担当、この楽曲ももちろん彼によるものでした。

▲ラ・ラ・ランド(予告編)

『アナザー・デイ・オブ・サン』に合わせて、夢追い人(La La Landな人)が踊りだす圧巻のOPシーンには、驚かされた人も多いのではないでしょうか。

一気に『ラ・ラ・ランド』へと、引き込まれますよね。

「I’m reaching for the heights and chasing all the lights that shine.(私は輝く光を追い求め、高みへと近づきつつある。)」という歌詞が、印象的です。

OPでは、高速道路の渋滞の中、後から後から人が加わってダンスを披露していくことで、アメリカンドリームを夢見る人、La La Landな人がこの世にあふれていることを上手く表現していました。

一方ラストでは対照的に、高速道路で渋滞に巻き込まれたものの、インターチェンジから楽々と一般道に抜けて優雅に走り行く、夢を掴んだミアの姿が描かれています。

希望に満ちあふれた大勢の夢追い人の中で、成功するのはほんの一握りだけ。

実は『ラ・ラ・ランド』は夢を追うだけでなく、冷静なまなざしで現実を見つめたビタースウィートなミュージカルであることを象徴しています。

心温まる名作を、ぜひ!

▲映画『ラ・ラ・ランド』サウンドトラック - アナザー・デイ・オブ・サン (LA LA LAND CAST)

夢と希望にあふれた前半に対し、ラストはとても切なく美しい『ラ・ラ・ランド』。

捉え方は人それぞれですが、ある意味、最高のハッピーエンドともいえるでしょう、。

いずれにせよ、映画のラストで描かれたもう1つの人生に、涙腺が壊れた人もたくさんいることでしょう。

素晴らしい演出に音楽、傑作との声も高いストーリー。

名作は、何度観ても感動するものですね。

傑作と評される『ラ・ラ・ランド』を、ぜひあなたもご覧ください。


TEXT 有紀

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