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【特集】映画「西の魔女が死んだ」の心地よい世界観。明日を生きる糧になる!

ぎゅっとまとめ
  • 人気児童文学が原作の映画『西の魔女が死んだ』を解説
  • 観る人を優しく包み込む名言が満載
  • 映画の世界観にシンクロする主題歌『虹』

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手嶌葵が歌う「東京」は優しい

梨木香歩のベストセラー小説が原作の映画『西の魔女が死んだ』。豊かな美しい自然の中で育まれる少女と祖母の愛情と絆は、大人の心にも深く染み渡るでしょう。あらすじや見どころから、映画『西の魔女が死んだ』が全世代の感動を呼ぶ理由を紐解きます。

公開日:2020年6月7日 更新日:2020年8月21日

Editor

MarSali


この記事の目次 []
  1. ・自然の美しさと人の温かみに触れる映画!
  2. ・原作は日本児童文学界を代表する名作
  3. ・魔女と過ごした温かく濃密な1ヶ月
  4. ・穏やかな風景と名言が心に残る!
  5. ・映画の優しい世界観にマッチする主題歌「虹」
  6. ・映画「西の魔女が死んだ」は自分らしさを認めてくれる名作!
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自然の美しさと人の温かみに触れる映画!



長崎俊一監督が手がけ、2008年に公開された映画『西の魔女が死んだ』。

当時、アメリカの大女優シャーリー・マクレーンの娘であるサチ・パーカーと、本作が初演技・初主演となった新人の高橋真悠をメインキャストに起用していることでも注目されました。

ファンタジーな要素を取り入れつつ、子供にも大人にも大切なメッセージを伝える映画『西の魔女が死んだ』の魅力を詳しく紹介します。

原作は日本児童文学界を代表する名作


画像引用元 (Amazon)

『西の魔女が死んだ』という作品名を聞くと、原作となった梨木香歩の児童文学を思い浮かべる方も多いでしょう。

梨木香歩のデビュー作『西の魔女が死んだ』は、日本児童文学者協会新人賞、新美南吉児童文学賞、第44回小学館文学賞を受賞した名作中の名作です。

1994年の発売以来ロングセラーを続け、累計発行部数は170万部を突破しています。

読書感想文の課題図書の1冊に選ばれたことも影響し、多くの児童のバイブルとなりました。

この作品は田舎の自然の風景を背景とし、香りや質感まで伝わってくるようなみずみずしい描写が特徴です。

そして、物語全体を通して感じる人の温もりは、読者までも包み込まれるような安心感があります。

魔女という言葉は出てきますが、魔法を使う派手なファンタジー作品とは違います。

映画を観る前に、原作小説を読んでみるのもおすすめです。

魔女と過ごした温かく濃密な1ヶ月

▲西の魔女が死んだ(予告編)

中学3年生のまいの元に、「魔女が倒れた」との危篤の知らせが入ります。魔女とは、まいが忘れることのできない大好きなおばあちゃんのことです。

おばあちゃんの家まで泣きながら車を走らせるママを見ながら、まいは複雑な思いで2年前のことを思い出していました。

それは中学に進んで間もない初夏のこと。ある日から不登校になってしまったまいは、人里離れた自然豊かな場所に一人で住むイギリス人のおばあちゃんの家に預けられ、しばらく一緒に暮らすことになりました。

おばあちゃんは、まいの家系には代々魔女の血が流れていると話します。

自分も魔女になりたいと思ったまいは、強い精神力を培うために規則正しい生活が大切だと教えられ、その日から「魔女修行」に勤しむことに。

新鮮で楽しい生活の中、ある出来事をきっかけに離れてしまうまいとおばあちゃん。

一度も会わないまま2年の月日が過ぎていました。

おばあちゃんの元に駆けつけたまいは、そこで何を見たのか。育まれた愛が胸に迫る人間ドラマから目が離せません。

穏やかな風景と名言が心に残る!



映画『西の魔女が死んだ』では、自然に囲まれた美しい風景に心を奪われます。

原作で描かれているおばあちゃんが住む家を忠実に再現するため、山梨県の清里高原にセットを作り撮影されたそうです。

原作を読んだ人なら、石畳の道や遊歩道など細かい部分まで作り込まれていることに気付くでしょう。

まるでイギリスの田舎を思わせるような風景は、草木の香りや太陽の温かさまで感じられる心地良さがあります。

その景色の中で、まいとおばあちゃんが野いちごのジャムを作ったりハーブティーを飲む様子は、とても穏やかな空気が感じられます。

非日常的な風景でありながら懐かしい雰囲気が漂っていて、映画を観ながら子供の頃を思い出す人も多いのではないでしょうか。



さらに名言が数多く出てくることも、この映画の大きな魅力です。

まいの疑問や思いに答えるおばあちゃんの言葉は、観ている人の胸を打ちます。

例えば、「I know」という言葉は映画の中で特に重要な意味を持つ一言です。

「知っている」という意味の単純な言葉にも、まいに対するおばあちゃんの深い愛情が伝わってきます。

おばあちゃんの言葉がそれほど観客の心に残るのは、まいを肯定する言葉ばかりだからでしょう。

まいが抱える不安は思春期の少女特有のものであり、同時に多くの人が経験してきた感情です。おばあちゃんはそんな不安定なまいを時に慰め、時に諭していきます。

まいをかつての自分として観る時、温かい表情で語るおばあちゃんの肯定的で優しい言葉の数々は、自分自身の弱い部分を認めてくれているように感じるのです。

大人になると自分を本当に肯定してくれる人は少なくなります。

だからこそ、今の自分を認めてくれるおばあちゃんの言葉は、大人たちの胸にも温かく沁み込んでいくのでしょう。

映画の優しい世界観にマッチする主題歌「虹」




映画『西の魔女が死んだ』の主題歌は、手嶌葵の歌う『虹』です。

手嶌葵はジブリ映画の主題歌でデビューを果たし、これまで多くの映画・ドラマの主題歌を担当してきました。

繊細で透明感のある歌声が魅力で、聴く人の心を洗い流してくれるような美しさは「天使の歌声」と称されています。

主題歌『虹』は、『ゲド戦記』でもタッグを組んだ新居昭乃が作品のテーマと世界観にインスパイアされて書き下ろした楽曲。

草花や空といったフレーズを用いた、森の中の景色が目に浮かぶ温かみのある歌詞が特徴的です。

そして、シンプルな素朴さのあるメロディにケルト的な要素が加わり、しっとりとした耳なじみの良い演奏に癒されるでしょう。

手嶌葵自ら『西の魔女が死んだ』の撮影現場に赴き、その世界観を直に触れたことで、より映画にマッチする優しさと愛情の込められた曲に仕上がっています。

歌声が映画と楽曲それぞれの魅力を繋ぎ、弱くても前を見据えて歩き出したまいの心情が一層伝わる一曲です。

映画「西の魔女が死んだ」は自分らしさを認めてくれる名作!



映画『西の魔女が死んだ』は、魔女などのメルヘンな要素を含んでいて、女の子向けの作品に思えるかもしれません。

しかし、その内容はとても現実的で、年齢に関係なく誰にとっても必要なことを教えてもらえる映画です。

多くの人は、子供の頃から周囲に合わせることが自分や他の人にとって役に立つと気づいています。

次第に自然と周りに合わせられるようになる一方で、ふと自分を見失いそうになることがあるかもしれません。

そんな時、肯定的であり自分らしくあることを促してくれる魔女の言葉は、肩の荷を下ろしてまた歩き出すための糧となるでしょう。

ぜひ映画『西の魔女が死んだ』を観て、心地よい時間を主人公と一緒に過ごしてみてください。


TEXT MarSali

1987年、福岡県出身。 『The Rose』を歌ったデモCDをきっかけに、2006年公開のジブリ映画「ゲド戦記」の挿入歌『テルーの唄』と主題歌の歌唱、ヒロイン"テルー"の声も担当しデビュー。 その後、2011年公開のジブリ映画「コクリコ坂から」の主題歌も担当。 デビュー10周年となる2016年には『···

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