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映画「ツナグ」は切なさと優しさで泣ける!もう一度だけ、あの人に会いたい…

あなたには、もう一度会いたい、大切な人はいますか?映画『ツナグ』は、生きている人と死んでしまった人とを再会させる力を持つ男子高校生が、依頼人たちを通して生きてることについて考えるヒューマンストーリー。原作がベストセラーを達成したことでも有名な作品です。 この記事では、本作の見どころや主題歌について紹介します。

直木賞作家のベストセラー小説が映画化

画像引用元 (Amazon)

映画『ツナグ』は、辻村深月による連作短編小説が原作。

小説は、第32回吉川英治文学新人賞を受賞しています。

この物語の主人公は、死者と生者を再会させる使者「ツナグ」の職を、祖母から引き継ぐことになった高校生です。

依頼を通じて出会った人たちの人生にふれ、謎の死を遂げた両親の真相に迫っていく様子が描かれています。

原作は累計発行部数100万部を超え、辻村深月の代表作にもなりました。

ここからは映画のあらすじや見どころについて紹介していきましょう。

死者と生きている人を一度だけ再会させる仲介人「ツナグ」

もし、人生で一度だけ、亡くなった人と会うことができたら……。

ごく普通の男子高校生の歩美は、祖母のアイ子から死んだ人と生きている人を再会させる仲介人「ツナグ」を引き継ぐことになります。

まずは見習いとして、アイ子の指示を受けながらツナグを始める歩美。そこで3組の依頼人と出会いますが……。

死者と生者が会うことは、本当に彼らの救いになるのか、歩美は自分が行いに悩みながら、その答えを探すのです。

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「ツナグ」を通して、死者と生きている人が面会するには、いくつかのルールが定められています。ここでは簡単に、重要な3つを紹介。

①依頼人が死者に会えるのは、生涯に一度、一人だけ。

②死者も、生者に会えるのは一度だけ。ただし死者側からの依頼はできない。

③会えるのは月の出る夜。夜明けまでの限られた時間だけ。

ちなみに、ルールは仲介人の「ツナグ」側にも存在します。

「ツナグ」を受け継いでしまうと、その間は自分が会いたいと思う死者とは交渉できなくなってしまうのです。

ただ、別の誰かに「ツナグ」を引き継げば、会うことは可能になります。

3人の依頼人が会いたい死者とは

映画『ツナグ』で主人公の歩美は、3組の依頼人と出会います。

ここではその組のあらすじと、彼の亡くなった両親について紹介。

▲映画『ツナグ』特報

【亡くなった母親に会いたい中年男性】

歩美が初めて受けた依頼人は、工務店を経営する畠田という中年男性でした。

畠田は初め、土地の権利書を理由に亡くなった母・ツルに会いたいと言っていました。

しかし本当の理由は、別にあるようで……。

【事故で死んでしまった親友に会いたい女子高生】

次の依頼人は歩美の同級生の嵐。

彼女は自転車の事故で亡くなった、親友・御園に会いたいと依頼してきます。

御園が亡くなったのには自分が関係していると思った嵐は、ある事実を伝えようと決心するのですが……。

【プロポーズ直後に突然失踪した恋人を待ち続けるサラリーマン】

アイ子が偶然、病院である一人のサラリーマンと出会うことから、この依頼は始まります。

土谷は7年前、キラリという女性にプロポーズをしていたのですが、彼女はその直後から行方不明に。

アイ子が調べたところ、どうやらキラリは亡くなっていることが判明。

アイ子からツナグの存在を教えられた土谷は、歩美に連絡しますが……。


必ずしも死者と会ったからといって、すべての人が救われるわけではありません。

それでも生きている人が死者に会いたいのは、彼らにどうしても伝えたいことがあるからでしょうね。

本物の家族のように自然に見える松坂桃李と樹木希林の演技

映画『ツナグ』はドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』や『JIN-仁-』を手掛けた、平川雄一朗が監督・脚本を担当しました。

松坂桃李が演じる歩美は、ごく普通の高校生。祖母からツナグを引き継ぐことになり、戸惑いながらも、依頼人や死者に寄り添います。

あまり感情を表に出すことはない彼ですが、心の中ではツナグの仕事に葛藤していました。

肩ひじ張らず、自然に演じていたの松坂が印象的です。

▲ツナグ(プレビュー)

良い存在感を出しているのが、歩美にツナグを継承する祖母・アイ子役の、樹木希林。まるで本物の家族のように、歩美を優しく包み込んでいます。

この他にも豪華役者陣が出演。

<キャスト一覧>
渋谷歩美:松坂桃李
渋谷アイ子:樹木希林
畠田靖彦:遠藤憲一
畠田ツル:八千草薫
嵐美砂:橋本愛
御園奈津:大野いと
土谷功一:佐藤隆太
日向キラリ:桐谷美玲
渋谷亮介:別所哲也
渋谷香澄:本上まなみ
秋山定之:仲代達矢

JUJUが7年大切に温めたバラード「ありがとう」




映画『ツナグ』の主題歌『ありがとう』を歌うのは、JUJU。

作詞をSatomi、作曲を川口大輔、編曲を蔦谷好位置が担当しました。

JUJUはバラードやジャズ、ヒップホップ、ソウル、R&B、歌謡曲と幅広い音楽ジャンルの歌唱に定評がある歌手です。

3rdシングル『奇跡を望むなら…』で注目を集めました。

本作の主題歌『ありがとう』は、シングルとしてリリースされる7年前から、JUJUがライブで大切に歌っていた楽曲です。

映画の主題歌にオファーされたのがきっかけで、音源化されました。

「人と人との運命ともいえる出会いと、その出会えたことに関する感謝の気持ち」がこの楽曲のテーマ。

死者と生きている人を繋ぐ本作の内容に、見事に合致したバラード曲です。

▲JUJU『ありがとう』

JUJUのちょっと切なさも混じった温かい歌声と、優しいメロディーラインが、温かく映画を包み込んでいます。

少しかすれたようなJUJUの特徴的な歌声も、最高にいい感じの雰囲気を出していますね。

今はもういない大切な人へ贈る「ありがとう」。ぜひ大切な人と聴いて欲しい楽曲です。

「ツナグ」の続編が9年ぶりに発売

画像引用元 (Amazon)

「ツナグ」を通して亡くなった大切な人にもう一度再会した、3組の依頼たち。

会って話さなければ知ることができないことは、たくさんあります。

救われた人もいれば、そうでない人もいたでしょう。

いなくなってから後悔をしないためにも、私たちは今、この瞬間を大切にしないといけないと、深く考えさせられました。

じつは原作の『ツナグ』。2019年10月18日、9年ぶりに続編が発売されました。

前作から7年後、社会人となった歩美の姿が描かれています。こちらも合わせて、ぜひご覧ください。


TEXT あるこ

18歳で単身ニューヨークへ渡り、様々なジャンルの音楽に触れ、2004年メジャーデビュー。「奇跡を望むなら...」がロングヒットを記録し、その後も「明日がくるなら」「やさしさで溢れるように」などのヒット曲を数多くリリース。 また、洋邦問わず名曲をカヴァーすることをライフワークとし、『Re···

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