友達?恋人?
『恋音と雨空』は2013年にリリースされた『AAA』の38枚目のシングル。
CMソングに起用されていたので、聞いたことがある人も多いかもしれません。
カラオケの定番ソングとしても親しまれています。
楽曲ではすれ違う男女の思いが歌われているのですが、この2人は一体どんな関係なのでしょう?
----------------サビのフレーズを見ると、「好きって言いたいけど、今の関係が壊れるのは怖い」ということから、友達以上恋人未満の関係であるように考察できます。
「好きだよ」と伝えればいいのに
願う先、怖くていえず
「好きだよ」と「好きだよ」が
募っては溶けてく
君との時間が一秒でも長くなるなら
ずっとじゃなくていい
願いかける 恋音と雨空
≪恋音と雨空 歌詞より抜粋≫
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「1秒でも長く一緒にいたい」という思いからは、心の底から相手を思っていることが伝わってきますよね。
2人はどんな状況?
サビでは恋人未満の2人の関係を歌っているようでしたが、続く歌詞を見てみると少し様子が違っています。----------------冒頭のフレーズから今2人は一緒にいない様子がわかります。
君と離れてから数日目の土砂降りの雨の中
こんな日は必ず傘を届けにいった
≪恋音と雨空 歌詞より抜粋≫
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しかも、「傘を届けにいった」と仲睦まじいシーンが過去形で歌われています。
----------------「いるはずもない」というフレーズからは、相手が来るはずもないと思いながらも「いつもの場所」にいったことがわかりますね。
いつもの待ち合わせの場所いるはずのない面影待つ
傘もささず、ずぶ濡れな君はそこにいた
≪恋音と雨空 歌詞より抜粋≫
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なぜ相手がそこにいないと思ったのでしょうか?
ここから推測されるのが、「2人が喧嘩中であった」ということ。
だからいつもの仲睦まじいシーンが過去形で表されており、相手がいつもの場所に来るはずがないと歌われているのではないでしょうか?
続く歌詞では、相手に対する後悔が歌われています。
----------------「始まりの時」が具体的にいつを指すのかはわかりませんが、恐らく出会った時や2人の関係が始まった時など、喧嘩する前なのではないでしょうか。
悴んだ手を温めることがもう一度できるなら
始まりの時まで戻りたい
≪恋音と雨空 歌詞より抜粋≫
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「もう離さない」という決意にも似た思いを感じるフレーズですね。
結局2人はどうなるの?
結論からいうと、楽曲中では2人の関係に進展はありません。しかし、少しずつ前に進もうとしている様子が歌われています。
----------------喧嘩をしていた2人の関係が修復され、今は幸せな状態にある様子。
でも今は束の間の幸せ
できることならこのまま
ありふれた恋人達になりたい
≪恋音と雨空 歌詞より抜粋≫
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でも、「ありふれた恋人関係」ではないようですね。
真相を探るため、後半の歌詞をチェックしてみましょう。
----------------この歌詞から分かるのは、やはり2人がすれ違っていたということ。
「すれ違いも、二人もう一度やり直すための試練」だって
すぐに言えるのなら どんなにいいだろうか
≪恋音と雨空 歌詞より抜粋≫
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そして「もう一度」というフレーズからは、2人が親しい関係にあったこともわかります。
----------------楽曲に登場する2人が恋人なのかそれ未満の関係なのか、真実はわかりません。
好きという事実通りすぎて
今ではもう愛している
失った数日間でやっと知った
本当はこのまま気持ち確かめたくて、、、
≪恋音と雨空 歌詞より抜粋≫
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確かなのは、この楽曲は「男女のすれ違い」について歌ったものであるということ。
すれ違いを通して相手への気持ちを再確認しているので、恋の歌であることに間違いはありませんが、単純な胸キュンソングとは少し違うようです。
「雨降って地固まる」とも言いますが、時にはすれ違いも大切だということに気づかせてくれています。
TEXT ゆとりーな