事故からおよそ1年半
若い世代を中心に人気を集めているロックバンド『go!go!vanillas』。
2018年、順風満帆に活動していた彼らに予想外の出来事が襲いました。
大型車両との交通事故に巻き込まれたベース・長谷川プリティ敬祐が、意識不明の重体に。
のちに意識を取り戻すものの手術やリハビリの日々が続き、完全復活を遂げたのは事故から約10ヶ月後のことでした。
そして事故から約1年半後の2020年4月、ついに待望の新曲リリースが決定!
楽曲のタイトルは『アメイジングレース』。
「喜び」や「愛」という点から賛美歌をイメージしたという楽曲。
さっそく歌詞をチェックしてみましょう。
----------------まず紹介するのは冒頭の歌詞。
あの時はこの時はって語ってるように
そう 僕らはずっと昔を羨む
その時が来るまではわからないことばかり
心配ないよ なんて言えないが
≪アメイジングレース 歌詞より抜粋≫
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今に満足していなかったり、何か後ろめたいことがあったりするわけではなくても、過去を振り返って「あの時はよかったな」なんて思うことがありますよね。
同じくらい未来を思えたらいいものの、不確かな未来に思いを馳せるのは難しいのかもしれません。
----------------過去を振り返るうちに気がついた、「自分が大切にしていたもの」や「願った未来」。
大切なことはなんだ?
人を蹴落として笑うのか?
どんな未来を待った?
違う あぁ 思い出したんだ
≪アメイジングレース 歌詞より抜粋≫
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大人になるにつれ忘れかけていたようですが、一体なんだったのでしょうか?
答えはサビにありました。
「過去」よりも「未来」に賭ける!
----------------こちらはサビ前半の歌詞。
変わらずこのまま ままがいい
腹たつ顔も 泣き顔も全部
≪アメイジングレース 歌詞より抜粋≫
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「変わらずこのまま」というのは、「素のままの自分」を意味するのでしょうか?
日々様々な情報に触れ、たくさんの人に出会えば徐々に自分も変わるもの。
いい変化ならまだしも、無理に周りに合わせて自分を変えてしまうこともありますよね。
サビ直前で歌われていた大切にしていたことや望んでいた未来は「ありのままの自分でいること」だったのかもしれませんね。
----------------サビ後半の歌詞では、聞く人全てに希望を与えるような、前向きなメッセージが歌われています。
全てを愛して 今日を暮らす
僕らの未来に賭けてみよう
I bet your amazing oh amazing race
≪アメイジングレース 歌詞より抜粋≫
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過去を振り返ってばかりいるのではなく、「未来に賭ける」。
大きな苦難を乗り越えた彼らだからこそのメッセージですね。
賛美歌っぽい一面も
賛美歌をイメージして作られたという『アメイジングレース』は、楽曲後半に以下のような歌詞が登場します。
----------------「ハレルヤ」とは賞賛や賛美を意味する言葉。
まだ間に合うかな ハレルヤアメイジング
いつかの夜の夢 ハレルヤアメイズ
今日でサヨナラは悲しすぎるからやめてくれよ
明日も 笑えますように
≪アメイジングレース 歌詞より抜粋≫
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なんだか賛美歌のようなフレーズですよね。
後半の2行も、突然の事故でメンバーを失いかけた彼らだからこそ生まれたメッセージではないでしょうか。
「未来」そして「仲間」を大切に思う気持ちが表れています。
嫌なことが続いて気分が落ち込みがちな方や、気持ちが前向きになれず困っている方は、ぜひ『アメイジングレース』を聞いてみてくださいね。
きっと、明日からまた頑張りたくなるはずですよ!
TEXT ゆとりーな
牧 達弥(vo/g)、長谷川プリティ敬祐(ba)、ジェットセイヤ(dr)、柳沢 進太郎(g)の4人からなる新世代ロックンロール・バンド。 さまざまなジャンルを呑み込んだオリジナリティ豊かな楽曲で聴く人を魅了し、ライヴでは強烈なグルーヴを生み出す。 2013年1月、7inchシングル「人間讃歌 / アクロス···