毎日が幸せだったあの頃
この楽曲は、遠く離れた恋人を一途に想う気持ちがテーマになっています。
早速その内容を見ていきましょう。
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雨降る午後は くり返すなぜか
君がいて 僕がいて
恋に抱かれた
≪会いたい、会いたい、会えない。 歌詞より抜粋≫
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歌い始めは、恋人同士の2人が共に過ごしていた頃の回想から始まります。
付き合い始めたばかりの頃は、雨が降るたびに会っていた2人。
彼らが出会ったのは、梅雨の時期だったのかもしれません。「君がいて 僕がいて」そんな当たり前の日々が愛おしく感じられます。
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秘密の呼び名
そろえた coffee cup
肌寄せて 時を止めて
恋に甘えた
≪会いたい、会いたい、会えない。 歌詞より抜粋≫
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つづくフレーズからは、2人の親密度の高さがうかがえます。
恋人と共有する秘密は、その存在だけで胸が高鳴るのではないでしょうか。
日常でよく使う「コーヒーカップ」をお揃いにしていた事から、彼らが幸せな日々を送り、お互いが交際に前向きであったこと。
これから先もずっと一緒にいたいと感じていたことが分かります。
「遠距離恋愛」は最善の選択。だからこそ余計に苦しい
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あふれる涙
かくした背中
もしも あの日
指をほどかなければ…
≪会いたい、会いたい、会えない。 歌詞より抜粋≫
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とうとう2人が離れる日が来てしまいます。彼女が彼の元から、離れなくてはならなかったのでしょうか。
別れの悲しみに濡れる瞳を隠すため、あえて振り返らずに彼の元から去った彼女。
そんな彼女を見送った日を思い返しながら、彼は毎日のように寂しさを噛み締めています。
あの日、彼女の手を放してしまったことを後悔しているようです。
しかしあの時、彼女の手を放さなければ、その未来を妨げてしまうことを、彼は分かっていたのではないでしょうか。
お互いを尊重しつつ、出した答えが「遠距離恋愛」だったのでしょう。
サビに向かう直前のフレーズは、限界まで我慢した涙が、急にあふれ出すような緊張感をまとっているように感じられます。
距離を越えて信じあえる強さ
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君の声を聞かせて
もう一度笑いかけて
とぎれないままの愛
叫ぶだけ
≪会いたい、会いたい、会えない。 歌詞より抜粋≫
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それまでの緊張感が嘘のように解け、安心感で包まれるようなサビが登場します。
ダイレクトに表現された歌詞からは、愛おしい人の声を聴きたい、大好きな笑顔をもう一度見てみたい。そんな彼の切望を感じることが、出来るのではないでしょうか。
「とぎれないままの愛」というフレーズからも伝わるように、遠く離れていても、お互いを愛する気持ちが失われることはないでしょう。
しかし、現実はあまりに冷たく、彼の放った叫びは一方通行のまま消えていきます。
返事が返ってくることはありません。
恐らく彼女もまた同じ状況に置かれているのでしょう。
今の2人の間には、お互いを信じて、ふたたび会える日を待ち続けるという選択肢しかないのです。
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その頬にふれさせて
強く抱きしめさせて
とぎれないままの愛
会いたい(すぐに)会いたい(会いたい)
会えない
≪会いたい、会いたい、会えない。 歌詞より抜粋≫
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まるで目の前に彼女がいるかのようにその姿を求める彼。
「会いたい」という呟きと心の声が呼応しながらその願いは膨れ上がります。
最後には「会えない」という現実の壁にぶつかり、切なく霧散してしまいます。
この楽曲は切なく終わりますが、人生の中でこんなにも信頼しあえる人と出会えたら、それだけで幸せなことではないでしょうか。
甘さと切なさが絶妙なバランスを保ち、Kinki Kidsの声や音楽性にもピッタリな1曲だと思います。
2018年12月5日に放送されたFNS歌謡祭では、Kinki Kidsと久保田利伸が『会いたい、会いたい、会えない。』を披露し、その贅沢なコラボレーションが話題となりました。
お互いをリスペクトしあうアーティストの融合は、素晴らしいパフォーマンスを生み出すことが証明された素晴らしい瞬間でした。
TEXT kawer
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