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桑田佳祐「白い恋人達」の歌詞の意味は?切ない冬のラブソングを解説

白い恋人たち。原題で「13 Jours en France」は1968年、クロード・ルルーシュ監督によって制作された映画である。フランスにおける13日間という意味で、フランスのグルノーブルで行われた第10回冬季オリンピックを記録した内容となっている。

映画から生まれた!?「白い恋人たち」


桑田佳祐7枚目のシングル『白い恋人達』のタイトルは、この映画を元にしたものである。映画館で、今作を鑑賞した帰りに、この楽曲は生まれたそうだ。

「冬が来るたびに愛される曲にしたかった」という今作は、ファンを中心に人気は現在でも薄れることを知らない。

2008年に日本テレビ「スッキリ!!」の番組内で行われた「寒~い日に聞きたい!冬のラブソング・ベスト10」で1位を獲得している。

「ある冬の荒れ果てた街の物語」


▲『白い恋人達』/ 桑田佳祐

そんな言葉で始まるPVは、元にした映画と同様、記録映画のように冬の町を映した作品となっている。

洋画かと思ってみていると、俳優:ユースケ・サンタマリアと芸人:内村光良がちょっとした役どころで登場。奇跡のピアノを中心とした物語に、あなたも冬を好きになる。

ピアノは冬の季節に似合いの音

白い恋人達


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夜に向かって雪が降り積もると
悲しみがそっと胸にこみ上げる
涙で心の灯を消して
通り過ぎてゆく季節を見ていた
≪白い恋人達 歌詞より抜粋≫
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この楽曲もピアノをメインにしたメロディとなっており、最初は雪が降る前のように優しく、徐々にしんしんと雪が降るようにテンポが上がっていく。聴いていると、粉雪の降る光景を思い浮かべることができるだろう。

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外はため息さえ凍りついて
冬枯れの街路樹に風が泣く
≪白い恋人達 歌詞より抜粋≫
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冬はセンチメンタルになりやすい季節。普段なら何てことない事で悲しくなるし、寒さのせいか気分も沈みがちだ。そんな時に雪が降れば、全てから拒絶されたような気分にもなる。

ため息も凍り付いてしまうような、冷たい世界に思うことだろう。しかし、雪は冷たいだけでなく全てを真っ白にして覆い隠す。悲しみも寂しさも、包み込んでくれる優しさがあるのだ。

過去の恋だって、ずっと素敵なもの


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今宵 涙こらえて奏でる愛のSerenade
今も忘れない恋の歌
雪よもう一度だけこのときめきをCelebrate
ひとり泣き濡れた夜にWhite Love
≪白い恋人達 歌詞より抜粋≫
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歌詞にある「Celebrate」は祝うという意味だそうだ。時に人は終わってしまった恋を無駄だったというが、そんな事はない。過去のときめきを祝うように舞う雪たちが、それを証明してくれる。

涙をこらえなければならない夜は、これからもきっとあるだろう。そんな時、スノードームをそっと振って雪降る景色を見つめるように、この楽曲を聴いて思い出して欲しい。

愛を持って、白い恋人達があなたを祝福していることを。

TEXT:空屋まひろ

▷サザンオールスターズ オフィシャルサイト ▷桑田佳祐公式YouTube channel ▷サザンオールスターズ 公式 YouTube channel ▷サザンオールスターズ公式Facebook ▷サザンオールスターズ公式ツイッター @sasfannet

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