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映画「バクマン。」は渾身の傑作!友情・努力・勝利が魂を揺さぶるマンガ道!

映画『バクマン。』は「週刊少年ジャンプ」で連載された人気マンガの実写作品。熾烈な人気競争に挑む、新人漫画家コンビの奮闘を描いています。佐藤健・神木隆之介の真剣な姿、ダイナミックな演出に心揺さぶられます。この記事では、観たら心を掴まれる、この映画の魅力に迫ります。

少年マンガ界のトップを目指して!

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2015年に劇場公開され、興行収入17.6億円を記録した大ヒット映画『バクマン。』。

少年漫画誌「週刊少年ジャンプ」の人気トップを目指す、10代の新人漫画家コンビの奮闘と成長、苦悩と成功をリアルに描いた作品です。

主役のふたりを佐藤健と神木隆之介が演じ、実写にCGやプロジェクションマッピングを織り交ぜた演出が話題に。

第39回日本アカデミー賞話題賞を受賞。主題歌『新宝島』と劇中歌を担当したバンド・サカナクションも最優秀音楽賞を受賞しました。

読者アンケートによって、掲載位置や打ち切りが決まる「週刊少年ジャンプ」のシビアで緊迫感あふれる現実と戦う漫画家達。

彼らの努力・友情・勝利のドラマを観ていると胸が高鳴り、熱くなれます。

そんな映画の魅力を深堀りしながら紹介しましょう。

映画「バクマン。」あらすじ

▲佐藤健×神木隆之介×大根仁!映画『バクマン。』予告編

主人公・真城最高(通称:サイコー)は、高い画力を持ちながら、将来の夢もなく、漠然と過ごす高校生。

彼の密かな趣味は、気になるクラスメート・亜豆美保のイラストを描くことでした。

ある日、彼女のイラストを描いたノートを頭脳明晰なクラスメートの高木秋人(通称:シュージン)に見られてしまいます。

「俺と組んで漫画家になってくれ」

漫画家だった叔父の苦労を知っていたサイコーは、彼の誘いに乗り気になれず、彼はサイコーを彼女の前に連れ出します。

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彼女は声優になる夢を持っており「漫画家として、声優として、お互いの夢が実現したら結婚する」と約束。

シュージンが原作、サイコーが漫画を担当し、初めて描いた本格的な作品を「週刊少年ジャンプ」編集部に持ち込み、連載を狙います。

しかし、その夢は簡単なものではありません。

「週刊少年ジャンプ」は、読者アンケート結果重視。

アニメ化も打ち切りも読者からの支持にかかっているのです。

手強いライバル達と熾烈な競争を繰り広げながら、ふたりは自分たちらしい作品や人気が得られる作品作りに苦悩し、成長していきます。

果たしてふたりの人生を賭けた大博打が成功し、夢を叶えることはできるのでしょうか?

原作は累計発行部数1500万部の大ヒット漫画

 
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原作は、2008年から2012年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載された大場つぐみ・小畑健の『DEATH NOTE』タッグが贈る文化系青春マンガ。

累計発行部数1500万部を記録し、2010年から2012年にかけて3期にわたってアニメ化されたほど、人気のある作品です。

メガホンを取ったのは、映画『モテキ』の大根仁監督。

映画では、激しい人気競争に挑む主人公コンビの成長や奮闘、苦悩と挫折に焦点を絞ってコミック6巻までの内容を2時間にまとめています。

ストーリーのテンポもよく、メインキャラクターを絞り込んで物語を展開。

初めて映画で『バクマン。』に触れる人も、自然と主人公達に感情移入できるのです。

圧倒的才能を持つ最強のライバルに努力で対抗し、ライバルであり仲間でもある漫画家達とともに競う。ジャンプらしい王道展開が観る人の心を熱くしてくれますよ。

過酷でシビア!マンガ業界に挑む若者達が熱い!

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映画『バクマン。』の見どころは、激しい競争の中でマンガ制作に挑む若者達の奮闘ぶりです。

映画では、読者の心を掴むマンガを描き続け、毎週締切に追われ、肉体的にも精神的にもハードな漫画家の実情をリアルに描写しています。

現実は、生涯漫画家で食べていける人はわずか10万分1。

長期連載、大ヒットを続けないと漫画家であり続けることはできないのです。

面白い作家だけが生き残る生存競争の激しい世界、若き才能あふれる漫画家達の挑戦心、仕事に向き合う真剣なまなざし。

作品に魂が注がれ動き出す演出に目も心を奪われます。

特に、主人公コンビと高校生漫画家・新妻エイジとのトップ争いは必見です。

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新妻エイジは、天性の才能とセンス抜群の天才でデビュー時から「週刊少年ジャンプ」で注目されている人気漫画家。

同じ高校生である主人公コンビに立ちはだかる高い壁なのです。

編集部に貼られた得票数ランキングボード超しに、時にアクションシーンを駆使しながら一進一退の攻防戦を繰り広げていきます。

バトル漫画さながらの火花を散らす雰囲気や熱い展開に引き込まれ、主人公達を自然と応援したくなるのです。

彼らの努力が報われた時には一緒になって興奮し、挫折や困難を乗り越えた先の展開に期待で胸が膨らむことでしょう。

マンガに人生を賭ける若者達の努力に努力を重ねる姿に心揺さぶられっぱなし。

観ていくうちにどんどんハマる面白さが満載です。

仲間でありライバル!熱い魂を持った登場人物達

▲【アスマート】映画『バクマン。』SPECIAL DISC特典映像

映画『バクマン。』が面白い理由は、登場人物達にもあります。

夢を実現させたい強い意志を持つ高校生漫画家・サイコーを演じるのは、人気俳優・佐藤健。

倒れても原稿にかじりつくほど漫画に熱を注ぐ主人公を、真剣な表情と熱量が伝わる演技で見事に演じきっています。

夢に仕事に一直線な主人公ですが、思いを寄せる亜豆美保を見た時は、ごく普通の恋する高校生。

甘酸っぱさを感じる初々しい演技も巧く、純粋な彼を応援したくなる魅力があります。

原作者であり相棒のシュージンを演じるのは、子役時代からアニメ映画や邦画で活躍中の神木隆之介。

新しくできたストーリーを生き生きと語る姿や、ランキング上位入賞した時の全力で喜ぶ表情を通して、彼の熱量の高さがこちらにも伝わってきます。

サイコーだけでなく視聴者のテンションも上げてくれる熱い演技から目が離せません。

▲「バクマン。」豪華メイキング映像(一部公開)佐藤健が自分を限界まで追いこんで挑んだクライマックスシーン 新井浩文がナレーションを務めるメイキング

そんなふたりとしのぎを削る新妻エイジは、エキセントリックな言動が光る天才漫画家。

気持ちがそのままペンの勢いに乗り、躍動感あふれる漫画が描けるセンスの高さに圧倒されます。

まさに最強のライバル。演じる染谷将太の放つ、つかみ所のない雰囲気にも注目です。 

そして、打倒新妻エイジを掲げる漫画家仲間達も魅力的なキャストが揃い踏み。

不良漫画を得意とする、面倒見のいい兄貴系漫画家・福田真太役に桐谷健太。

15年間デビューを夢見るベテランアシスタント・中井巧朗を皆川猿時が演じ、意欲を上げさせないと描けない期待の新人・平丸一也を新井浩文が演じています。

原作に寄せた再現度の高いルックスと演技力に引き込まれますよ。
 
一度観たら、漫画家達の絶え間ない努力と強い友情関係に心動かされるはずです。

スピード感あふれる演出が飽きさせない!

▲「バクマン。」Blu-ray&DVD豪華版メイキング映像一部公開

本作では、一見地味で単調な原稿シーンを視聴者に飽きさせないために映像に趣向が凝らされています。

例えば、新妻エイジとの人気争いを描いた場面では、CGを駆使したバトルアクションシーンが展開されていました。

ペンやカッターとスクリーントーンを武器に戦いながら原稿を作り上げていくふたり。ふたりの攻撃に全く動じず離れ業で順位を突き放す、エイジの激しい攻防に圧倒されます。

また原稿を仕上げる様子にプロジェクションマッピングを使い、作品に魂が宿る瞬間を生き生きと描写。

線を引く音にリズムを付け、ロックバンド・サカナクションによる音楽が臨場感と疾走感を生みだし、場面を盛り上げていきます。

原稿が出来るまでのスピード感が伝わる演出、完成原稿に奥行きを持たせた映像は、釘付け必至です。

主題歌は中毒性抜群の人気ナンバー!「新宝島」


主題歌は、劇中歌を担当するバンド・サカナクションのヒット曲『新宝島』です。 

大根監督は、企画当初からサカナクションの楽曲を主題歌に起用しようと決めていたそうです。

『新宝島』は、レトロポップなサウンドが耳に残る心地よいダンスミュージック。

Aメロとサビだけで展開していく斬新なメロディーラインは、独特なリズム感があって聴いているだけでステップを踏みたくなりますね。

幕開けに相応しい華やかなイントロから心を掴まれてしまいます。

さらに、懐かしさを感じるシンセサイザーの音色に引き寄せられ、軽やかなリズムに身を委ねてしまう、中毒性あふれる楽曲です。

タイトルの『新宝島』は手塚治虫の作品タイトルから名付けられたそうです。

手塚治虫の出世作にして大作『新宝島』のような大ヒット作をいつか書きたい。

その理想に向かって歩んでいく、主人公の前途多難な道のりを1番で歌っています。

▲サカナクション/新宝島-New Album「834.194」(6/19 release)-


ヒットできるか打ち切りか、一か八かの大博打。

何度も模索し、苦悩しながら目指す「宝島」へ、一歩一歩進んでいく主人公の姿に勇気と力を貰える主題歌ですね。

映画のエンディングでは、イントロの入りが絶妙。

シュージンが黒板に新しいマンガの構想を、サイコーがその作品のキャラクターデザインを書き出していて、楽しい気持ちにさせてくれます。

そして、スタッフロールの凝った演出が素晴らしいんです。

なんとスタッフクレジットが本棚にずらりと収納された「週刊少年ジャンプ」の単行本の背見出しに。

よく観るとタイトルが「キャスティング翼」など人気作のパロディになっていて、マンガ好きには、たまりません。

細部にわたって丁寧に作られたマンガ愛と「ジャンプ」愛にあふれたスタッフロールは見逃せないですよ。

忘れていた夢を、情熱を思い出させてくれる

画像引用元 (Amazon)

マンガに情熱と人生を捧げる若者達が奮闘する映画『バクマン。』。

ヒットできるか打ち切られるかのシビアな世界で活躍する漫画家達を通して、逆境に負けない強さと諦めない気持ちを教えてくれます。

そして何よりも、大好きなものをとことん突き詰めていくこと。夢や理想に向かってひたむきに歩み続けることが大切だとサイコー達が教えてくれました。

この映画は、自分の描いていた夢を思い出し、自分の夢が何かを見つめ直すきっかけになるのではないでしょうか。

映画を観れば、先の見えない世の中を強く生き抜くためのヒントがきっと見つかるはずです。

ぜひ、この映画を観て、夢を叶えるために戦い続ける漫画家達の不屈の魂、情熱を感じてみてください。


TEXT Asakura Mika

2005年に活動を開始し、2007年にメジャーデビュー。 日本の文学性を巧みに内包させる歌詞やフォーキーなメロディ、ロックバンドフォーマットからクラブミュージックアプローチまでこなす変容性。 様々な表現方法を持つ5人組のバンド。全国ツアーは常にチケットソールドアウト、出演するほとん···

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