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「東京テディベア」のタイトルが意味するものについて歌詞から迫る

ぎゅっとまとめ
  • 「東京テディベア」の主人公は愛されることを願っている
  • 「テディベア」は主人公の愛されたい心が生んだ「見栄」の姿
  • 楽曲の主人公が辿る末路とは
2011年に公開されて以来、その激しいギターロックとダークな世界観で人々を魅了し、ボカロ界を代表する1曲となった「東京テディベア」。不穏な曲に反した単語「テディベア」が曲名に使用されたのは、なぜなのでしょうか。その理由を歌詞から考察しましょう。

公開日:2020年6月24日 更新日:2021年5月16日


この記事の目次 []
  1. ・主人公は「愛されたい」と願っている
  2. ・「テディベア」の言葉に込められた意味
  3. ・主人公の末路

主人公は「愛されたい」と願っている

「東京テディベア」は、ボカロP「Neru」の初ミリオン達成楽曲です。

Neru特有の激しいギターロックで奏でられるダークな世界観で多くの人々を魅了し、ボカロ界を代表する大人気曲の1つとなっています。

タイトルにつけられている「テディベア」は、不穏な空気とは真逆の可愛らしさが感じられます。

はたして、なぜこのような言葉がタイトルに選ばれたのでしょうか。

その理由を探る為、タイトルの意味を歌詞から考察してみようと思います。


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父さん母さん 今までごめん
膝を震わせ 親指しゃぶる
兄さん姉さん それじゃあまたね
冴えない靴の 踵潰した
≪東京テディベア 歌詞より抜粋≫
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不穏な空気の出だしの歌詞。

兄と姉の存在が歌われていることから、彼が末っ子だとわかります。

末っ子と言えば可愛がられるイメージがありますよね。

しかし、続く歌詞の「冴えない靴」という描写から、お下がりを着させられているのか、身なりがあまりよくないようです。

続く歌詞でもこう歌われています。


----------------
見え張ったサイズで 型紙を取る
何だっていいのさ 代わりになれば

愛されたいと口を零した
もっと丈夫な ハサミで 顔を切り取るのさ
≪東京テディベア 歌詞より抜粋≫
----------------

「愛されたい」とこぼす主人公。家族から主人公への態度は、良いものではないようです。

そこで主人公は、あるものを作り出します。

次はその点について考察してみましょう。

「テディベア」の言葉に込められた意味

歌詞をよく見ると、タイトルの「テディベア」を連想できる言葉が散りばめられています。


----------------
あー、これじゃまだ足りないよ
もっと大きな ミシンで 心貫くのさ
≪東京テディベア 歌詞より抜粋≫
----------------

「型紙」「ハサミ」「ミシン」これらの言葉から、主人公が何かを作ろうとしているのがわかります。

それこそが「テディベア」なのでしょう。

「ミシン」で貫いた「心」とありますが、主人公の「愛されたいと願っている心」を指しているのだと思われます。

すると、1番の「見え張ったサイズ」で取られた「型紙」も、主人公自身が張っている見栄のこと。

丈夫な「ハサミ」で切り取った「顔」というのは「愛されたい」と口から出た言葉をなかったことにする為に、顔ごと切り裂いたと捉えられます。

また「テディベア」というのは、人々から愛される存在ですよね。

「愛されたい」と願う主人公が作るには、ぴったりな代物です。

しかし「見え張ったサイズ」からわかるように、これはあくまでも主人公の「見栄」であり、元来の主人公自身とは全然違うものなのです。

つまり楽曲タイトルの「テディベア」とは、主人公の見栄の姿であるということです。

そんな無理して作ったもので可愛がられようとしても、本当にそこに幸せはあるのでしょうか。

次はこの楽曲の主人公の末路を見てみましょう。

主人公の末路


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もう何も無いよ 何も無いよ 引き剥がされて
糸屑の 海へと この細胞も
そうボクいないよ ボクいないよ 投げ捨てられて
帰る場所すら何処にも 無いんだよ
≪東京テディベア 歌詞より抜粋≫
----------------

Cメロでは、ついに主人公は自分自身が「何も無い」ことに気づきます。

周囲に「愛されたい」という思いで、無理やり作り上げた「テディベア」。

結果、主人公自身の面影がどこにもなくなってしまいました。例えこの「テディベア」が愛されても、本当の意味で自分自身が愛されるわけではないとわかったのです。

----------------
存在証明。
あー、shu up ウソだらけの体
完成したいよ ズルしたいよ 今、解答を
変われないの? 飼われたいの? 何も無い? こんなのボクじゃない!
縫い目は解けて引き千切れた
≪東京テディベア 歌詞より抜粋≫
----------------

大サビでは、はっきりと「ウソだらけの体」と歌っています。

愛される為に作り上げようとする反面「こんなのボクじゃない!」と怒り狂い「テディベア」を破壊する。

まるで主人公自身が、この現実に耐えられなくなってしまったかのようです。

そして最後の歌詞で、ついにこのような内容が歌われてしまいます。


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煮え立ったデイズで 命火を裁つ
誰だっていいのさ 代わりになれば
≪東京テディベア 歌詞より抜粋≫
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ここで出て来た「命火」には、2つの考察パターンが挙げられます。

1つは、主人公自身の「命火を絶つ」といったもの。

モチーフであるテディベアとかけて「絶つ」を「裁つ」に例えているのだと仮定すると、主人公が自らその命を絶ってしまったと捉える事ができます。

もう1つのパターンは、失敗作であった「テディベア」を文字通り「裁つ」といったもの。

作り上げたものが失敗作であるならば、それを一度切り捨て、また新しく作り直せばいいだけなのです。

つまりこの「命火」とは、また新しい理想の「ウソだらけの体」を作る為に、己の「本音」という名の「命火」を裁ったと捉える事ができるのです。

どちらにせよ、主人公が自分自身を殺そうとしている事には変わりありません。

そしてこの考察に深く関わってくるのが、楽曲名にもある「東京」であったりします。


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冴えない靴の 踵潰した
≪東京テディベア 歌詞より抜粋≫
----------------

楽曲の最初の方で歌われていたこのフレーズ。ここから主人公が靴を履き、外に出て行ったことが推測できます。

きっと外に広がっている場所こそが、この楽曲の「東京」なのでしょう。

東京は人が多くはびこる場所です。

街を歩く人が1人、姿を消したところで、それに気づく者はいないでしょう。

つまり命火を絶ち消すには、ぴったりな場所だということです。

愛されたかった主人公が愛される為にもがき苦しみ、結局愛されぬまま「東京」で「命火」を裁つ。

「東京テディベア」とは、そんな主人公の過酷な人生を、一言で表現する為につけられたタイトルだったのかもしれません。


TEXT 勝哉エイミカ

この特集へのレビュー

女性

にゃんにゃん

2021/07/28 18:46

絵の少年の体が傷だらけなのは、もしや虐待の表現では?

女性

アオイ

2021/07/24 19:10

そういう意味か...。
愛されたかったのに愛されなかった主人公はテディベアを作ったが、自分ではないことに気づき、テディベアを破壊し、自分自身も破壊してしまったと...。

女性

不良品

2021/05/16 20:10

ほんとねるさまなにものなの

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