冬に聴きたくなる名曲『いつか』
ゆずの通算4枚目のシングルで、この楽曲が収録されたCDのカップリング曲『出口』『始発電車』と共に、冬を舞台にしたナンバーというのは有名な話。発売後は大ヒットを記録し、冬に聞きたい名曲ランキングにもランクインしている。
デビュー以前から温めていた楽曲だったらしく、ゆずにとっても思い入れが深い模様。小田和正とユニットをした際には、ゆずおだ名義『クリスマスの約束』にカップリングとして再登場を果たしている。
相手を想う気持ちが綴られた楽曲は、コブクロやaikoなどカバーする歌手もいるほど。歌い方に個性を出しつつも、どちらが上と決められない良さがあるのでオリジナルと合わせて聴いても良いかもしれない。
ファン層の支持も高く、心を充電したい時、旅立つ友人に贈りたいなどコメントが多く寄せられているこの楽曲。1年の終わりと始まりの冬の季節、しぼんでしまった心のチャージに是非、いかがでしょう。
いつか
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少しずつ街の 風も
冷たくなってきたから
風邪をひきやすい
あなたの事が
気になります
≪いつか 歌詞より抜粋≫
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独白のような感じで始まるこの楽曲。寒空の下、1人佇む風景が目に浮かんできますよね。PVでも楽曲の世界感に合わせ、冬の北海道で撮影が行われている。
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いつか又
寂しくなったその時は
何処にいても
何をしてても
駆けつけてあげるから
≪いつか 歌詞より抜粋≫
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人恋しくなる季節「冬」
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ありふれてる言葉なんて
捨て去ってしまおう
何も要らない
あなたがいる
それだけが 僕の全て
≪いつか 歌詞より抜粋≫
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冬はなんだか人恋しい季節。故郷から遠く離れ、1人で頑張らなくてはいけない時、寒さは心に沁みるものだ。
そんな時に、誰かにこんな風に想われていたら、それだけで頑張るパワーが湧いてきそうだ。
また、“いつか”と押しつけがましくない感じがいい。それでいて「あなたがいるだけで良い」とさらりと告白しているのだから、こんな事を言われてしまった日にはちょっとやそっとでは忘れることなんてできない。
たとえ“いつか”という日が訪れることはなかったとしても、きっと風に冷たさが混じるたびに思い出す。そして、どこかでそう想ってくれている人がいることを改めて実感するのだ。
昨日という日をかみしめて歩く毎日。風の鋭い冷たさも合わさって、どうしようもない寂しさに潰れそうになっていませんか?
そんな日には、自分に『いつか』を処方してあげましょう。
“あなたを想い唄い続けて行く”楽曲に、また頑張る力が湧いてくるから。
TEXT:空屋まひろ