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【歌詞コラム】flumpool「虹の傘」が描き出す美しい風景が聴き手の雨模様を演出する

ぎゅっとまとめ
  • flumpool「虹の傘」の歌詞に隠されたメッセージを独自の視点で解説
  • 「傘」が浮かび上がらせる、街ゆく人々の営みと人生
  • 聴き手の心に寄り添うような温かな想いが込められた歌詞を読み解く

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flumpoolは長いキャリアを誇る、ポップな魅力にあふれる邦ロックバンド。2020年にはニューアルバム『Real』を発売し、話題を呼んでいます。今回はアルバムの収録曲でもある『虹の傘』の歌詞に注目、独自の視点でその意味を考察します。

公開日:2020年6月25日 更新日:2020年6月25日


この記事の目次 []
  1. ・雨の風景を鮮やかに描き出す
  2. ・「傘」が浮かび上がらせる人々の営み
  3. ・登場人物の「人生」を描く

雨の風景を鮮やかに描き出す

2020年5月にニューアルバム『Real』を発売した大人気バンドflumpool。

アルバムにも収録されている『虹の傘』は、その歌詞の魅力にも注目が集まっています。


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雨音がそっと 傘をうつ
雫が奏でる街
雑踏の中に たたずんで
僕は君を待ってる
ピカピカの傘 広げはしゃぐ
幼い子供の声
≪虹の傘 歌詞より抜粋≫
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雨の日の情景を鮮やかに描き出す一節から楽曲が幕を開けます。

雨音が立てる音はあくまでも「そっと」。

土砂降りではなく、静かに心を打つような美しい雨模様の描写が聴き手のイメージを形作っていきます。

続く「雫が奏でる街」という表現からは、雨だけではなく、その雨音が生み出す風景全体の味わい深さまで歌詞の表現として落とし込んでいます。

そんな状況の中で「君」を待っている「僕」。

街を行く幼い子供の声も頭を通りすぎ、どこか上の空で考え事をしているようにも感じられますね。

「傘」が浮かび上がらせる人々の営み


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雨の日曜日 紫陽花の匂いに
何かの拍子 喧嘩になって
傘を飛び出した少女
そのすぐ後を 少年が
「ごめんね」と引き寄せた
≪虹の傘 歌詞より抜粋≫
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その後も街を行く人々の様子が淡々と描かれていきます。

雨の景色を象徴するような「紫陽花」というキーワードが登場し、歌詞の世界観をより鮮やかなものにしていますね。

そして「僕」が目にしたのは「喧嘩になって傘を飛び出した少女」。

「傘」という道具を用いてひとりひとりのパーソナルスペースを上手に可視化し、人と人との関係性を表現しています。

「少年」の傘の中にいるということは「少年」のそばにいるということでもあります。

そこを飛び出した「少女」と、すぐに仲直りをした二人の感情のやりとりが「傘」という道具によって見事に演出されていますね。

「ごめんね」というセリフが使われていることによって、言葉を交わすという行為そのものが持つ力強いパワーや可能性を印象づけている点もソングライターならではの表現力と言えるかもしれません。

登場人物の「人生」を描く


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一人一人 歩いていく
急いでたり 立ち止まったり
それぞれの傘を手にして
思い思い描く 自分の色
抱き寄せるように 握りしめて
進んでいく 未来へ
≪虹の傘 歌詞より抜粋≫
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続く歌詞では登場した人物たちを「一人一人歩いてく」と表現しています。

それぞれが自分の「傘」を手にし、自分なりの歩き方でそれぞれの目的地を目指します。

この風景が象徴しているのはおそらく「人生」ではないでしょうか。

それぞれがそれぞれの想いを抱えながら、時にくっつき時には離れて前に進んでいく。

人々の日常や生活を雨の模様に絡めて表現し、聴き手に提示しています。

この一節の結びは「進んでいく 未来へ」という言葉で締められます。


誰しもが抱える喜びや楽しさ、憂鬱や悲しみ。

言い換えればそれが「日常」であり「人生」でもあります。

それぞれが自分の人生と向き合いながら、前に進んでいきます。

時には苦しいことが待ち受けているかもしれませんが、その全ては確かに「未来」へとつながっているものです。

そんな、「人生」をも視野に入れたスケールの大きな歌詞の世界観。

全ての聴き手の心にじっくりと染み渡っていくことは間違いありませんね。


TEXT ヨギ イチロウ

flumpool(フランプール)は、2007年1月に結成した、山村隆太(ボーカル・ギター)、阪井一生(ギター)、尼川元気(ベース)、小倉誠司(ドラム)からなる4人組ロックバンド。アミューズ所属。2008年10月、au『LISMO!』のCMソングにも起用された、ダウンロード・シングル「花になれ」をリリースし···

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