黒人と間違われるほどの独特なハスキーボイス、万人を虜にする歌詞と洗練されたメロディーを武器とするイギリスの歌姫、ナターシャ・ベディングフィールド。彼女は兄とともに「全英No.1の記録を持つソロ・アーティスト兄妹」としてギネス入りを果たしているのですが、弟もいており、誕生日に自作の詩を贈ったことがあるそうです。
その詩の内容は、「未来を描くペンを弟は持っているのだけれど、筋書きは本人にしか決めることができないの。だから白いページを眺めてばかりいないで勇気を出してスタートしなきゃ!」というものでした。その詩をもとに書いた曲こそ、全英でNo.1を記録した「Unwritten」という曲です。
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Feel the rain on your skin
自分の肌で雨を感じて
No one else can feel it for you
それはあなた以外に誰も出来ない事
Only you can let it in
あなたにしか出来ないの
No one else, no one else
他の誰にも出来はしない
Can speak the words on your lips
あなたの唇は言葉を発する事ができるわ
Drench yourself in words unspoken
話した事のない言葉にどっぷり浸かって
Live your life with arms wide open
両手を広げて生きて行って
Today is where your book begins
今日からあなたの物語が始まる
The rest is still unwritten
この先はまだ白紙なんだから
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ただひたすら前向きになれる歌詞だと思います。
今まで辛い事があったとしても、今日から新しい日々をスタートさせればいい。
これからの人生はまだまだ「Unwritten(白紙)」なんだから、自分で自由に未来を描いて行けるんだと思うと先の見えない恐怖で尻込みするよりもワクワクの方が勝ってきてしまいますね。
彼女自身が弟の誕生日に贈ったというエピソードのように、人生で何か新しいことにチャレンジする人や、新しいスタートを切る人の応援歌に最適な曲です。
またこの曲は、映画「旅するジーンズと16歳の夏」の劇中でも使用されました。
物語の序盤だったため、少女達のこれからに希望を抱かせるような効果もあったのだと思います。
大きなことでも些細なことでも、人は常にスタートラインに立つことが出来ます。
スタートラインに立った時、この曲に背中を押してもらってみてはいかがでしょうか?
TEXT:rie-tong