憂鬱と向き合う「わたし」の歌
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自分だけじゃないけど
自分だけな気がするくらい
なんだろな 消えないこの
なんだろな ずっと挟まってとれない
≪憂鬱も愛して 歌詞より抜粋≫
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人知れず悩み、自分を嫌いになってしまいそうになったことはありませんか?
みんなにもそれぞれ悩みがあって、辛い思いをしている。
頭では、そうわかっているのに「辛いのは自分だけで、周りの人は悩みとは無関係の生活を送っている」ように思えてしまう夜。
「なんでわたしだけ、こんなに辛い思いをしなきゃいけないんだろう」
そんな考えが頭をよぎった時は、コレサワの『憂鬱も愛して』を聴いてみて下さい。
きっとあなたのことも励まし、愛してくれるはずです。
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思い出せばぎゅっと悲しくなることがあって
それが今をちょっと憂鬱にするけど
それも多分ずっと続くことじゃないよ
だから 全部わかっていたいんだ
≪憂鬱も愛して 歌詞より抜粋≫
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この楽曲には、自分を悩ませる憂鬱と向き合い、受け入れた上で進んでいこう、というタイトル通りのテーマがあります。
「思い出せばぎゅっと悲しくなることがあって」も「それも多分ずっと続くことじゃない」ということを、優しく教えてくれるはずです。
「コレサワ」が共感を呼ぶ、歌詞の秘密
コレサワがアーティストとして、女子から多大な支持を得ている理由は、誰も知らないはずの「わたしだけ」の気持ちを歌っているからです。わたしの事を歌っている。
そう思わせる程の等身大の女子の気持ちが、彼女の歌詞には隠れています。
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悩みを抱いて迎える朝が来ても
そんな日々も少しの間なら愛してもいいかな
≪憂鬱も愛して 歌詞より抜粋≫
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悩みを抱えて辛いはずなのに、そんな自分が素敵で可愛く思えてしまう。
絶対他人には言えない「わたしだけ」の気持ちですよね。
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言葉にできることばかりじゃない
いつもと同じ明日はいらない
何も出来ずに ただ 迷ってるだけなら
≪憂鬱も愛して 歌詞より抜粋≫
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わかっていたはずの気持ちは言葉にならなくて。
同じように続く日々を幸せに思う反面、退屈にも感じてしまう。
時間が解決してくれる保証は見当たらなくて、消えない憂鬱が歯痒い。
「わたしだけ」の悩みと手を繫いで、そっと握り返してくれる。
心を包み込むような歌詞が、コレサワの人気の秘密です。
愛せるかわからない、でも愛したい
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思い出せばぎゅっと悲しくなることがあって
それが今をちょっと憂鬱にするけど
それも多分ずっと続くことじゃないよ
だから全部愛していたいんだ
それも多分ずっと続くことじゃないよ
だから全部愛していたいんだ
全部わかっていたいんだ
全部愛していたいんだ
≪憂鬱も愛して 歌詞より抜粋≫
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繰り返し登場する「全部愛していたいんだ」「全部わかっていたいんだ」という歌詞。
「愛してる」や「わかってる」と言い切らないことに、等身大の心が投影されているように思います。
はじめから全部愛せたり、わかっていたら、憂鬱な気持ちに苛まれることはないでしょう。
ずっと続きはしないと理解はしていても、まだどこか信じきれない。
そんな弱さも認めた小さな決意が、この楽曲には込められています。
解決の糸口が掴めない悩みにはまり、自分自身を嫌いになってしまう前に『憂鬱も愛して』。
今回紹介した『憂鬱を愛して』にもコレサワの「共感ソング」に興味を持った方は、是非他の曲もチェックしてみて下さい。
現在、配信限定でリリースされている『憂鬱も愛して』のCDシングルは2020年8月5日発売予定です。
TEXT 富本A吉