頭はオオカミ、身体は人間という外見の究極の生命体5人で構成されるバンド・MAN WITH A MISSION。同じオオカミでも、あるメンバーは舌が出ていたり、また違うメンバーはあごがしゃくれていたりと一人一人顔立ちが違う所も面白いですね。バンド名は英語で「使命を持った男」という意味で、MWAMやマンウィズなどの略称で呼ばれています。また、マスコミでは判りやすさからオオカミバンドと俗称する事もあるそうですよ。
そんな見た目がオオカミという恐ろしくて肉食的なイメージのある彼らですが、2011年の東日本大震災の際には被災地と被災者に向けて新曲「RAIN OF JULY」をMySpaceおよびYouTube上に公開し、収益分を全額被災地への寄付に充てるためのチャリティーシングルとしてライブ会場限定で販売したり、また復興支援として、岩手県大船渡市にて炊き出しと支援物資の運搬を行うなど、チャリティーも積極的に行うという誠実で温かい人柄を見せることもしばしばあります。
そんな彼らの曲は、ハードな曲にほとんど英語の歌詞というスタイルのものが多いですが、内容は常に前向きなのです。希望に向かって貪欲な姿勢のオオカミ達は、やっぱりカッコいいですね。
枯れた未来 焼き払うほどの
世界の摂理くつがえす魔法を
下らないとされた この理想も
ほとばしらせたまま
I'm gonna dive today(今日に飛び込むんだ)
存在を示す証
己の意味を探して
I'm gonna dive today(今日に飛び込むんだ)
光が導くままに
Rising up Coming up(立ち上がって向かうんだ)
I live to dive another day(新たな日々に飛び込み生きて行くんだ)
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「Dive」の歌詞全文はコチラ
凄くポジティブで、通勤や通学中などに聴いたら朝から一日が楽しく過ごせそうです。「今日に飛び込む」というのは、なにも特別な日のことだけじゃなく、「ありふれた日常を精一杯生きてやろうぜ!」という彼らのメッセージが感じられて、その日一日を大切にしなくちゃと思わせられますね。自分が辛くて外に出たくないときにこの曲を聴いたら、自分を救い、未来を得るための一歩を踏み出せるでしょう。もがきながら精一杯生きることが、明日に繋がって行くという彼らの強い思いが、曲全体から伝わってきます。
この曲は、綾野剛さん主演の映画「新宿スワン」の主題歌として使用され、話題になりました。なんとこの映画の挿入歌にも彼らの曲「The CURE」が使われているんですよ。気になる方は、映画「新宿スワン」のサウンドトラックをチェックしてみて下さいね。
全員がオオカミの頭を持つMAN WITH A MISSIONですが、彼らは決して危険なものではなく、私達の記憶に勇気の出る曲や、その人柄といった優しい牙で、記憶に跡を刻み付けます。彼らが今後どのような活躍をしていくのか、彼らの甘い牙に期待しましょう。
TEXT:rie-tong
頭はオオカミ、身体は人間という究極の生命体5匹からなるロックバンド。 2010年に突如音楽シーンに登場し以降、破格のライブパフォーマンスで快進撃を続け、多くのテレビCMやアニメ、ドラマ、映画の主題歌を担当。 幅広いファン層に支持を広げ、日本国内のみならず全米デビューも果たすなど、···