Perfumeの『VOICE』は、このグループがブレイクし名前が知れ渡ってきた時期、2010年のシングル曲ッス。MVはメンバーが「輝く宝石」を求めて旅をするストーリーなんスね。カワイイ~!歌詞にある「輝く宝石」とは何を指すんスかね?これを探るッス!
“ボクトキミハ ニテイルネ ウソの自分 演じてる
合わせないで 今はただ 本当のキミが知りたいの”
2番の冒頭に出てくる「ボクトキミハ ニテイルネ ウソの自分演じてる」この特徴的なフレーズまず見て下さいよ。「僕と君は似ているね」と漢字とひらがなにしていいところを、あえてカタカナにしてる!きたねヤスタカ!
これは似ていると断定したいけれども断定はしきれない、、、微妙な感覚の表現なんスよ!ここでいう「ボク」と「キミ」は作曲者ヤスタカとメンバーぱふゅのことであり、ぱふゅ同士のことであり、ぱふゅと俺ら聴き手のことなんスよ!人はどうしてもウソの自分を演じている!演じざるをえない!ことを指しているんス。せちがらー。
ぱふゅはッスね。正直。「声を加工してごまかしてらー」「口パクでちゃんと歌ってねえわー」「声を加工しているから誰が歌っても同じですやん」という「罵声」を浴びやすい現実があるんスよ。
特に売れて「名声」を得たこの曲発表当時は!その手の批判がつきものだったんス。実際のライブはリップシンク、かぶせ、生歌を組み合わせてるッス。曲も本人達の歌声に合わせて作られてるッス。ちゃんとやってるんスよ!でもどうしても「罵声」は出る。
色々な声が周囲から聞こえても、それには合わせないで本当の自分を見せてくれ!本当の「心の声」を聞かせてくれ!というヤスタカメッセージなんスよ、これは。ヤスタカ、クールに見せかけてめっちゃ熱いんスよ!
“大抵のことは難しい 面倒だけど 必要で
見えるものは 不確かで いつでも夢を見たいけど”
そして1番の歌詞で「大抵のことは難しい」と歌っていた意味が分かってくるんスよ。日々、余計な声をあびて全て無視したくても、「面倒だけれど必要」な仕事がたくさんある!いつでも夢を見ていたーいけれど、そうは言ってられなーい現実!名声を得たからこそ、なかなか心の声をそのまま出すのも難しくなってきているわけなんスよ、Perfumeは!
“Everything you need to know. The Voice
キュンとする一瞬の恋が 輝く宝石みたいに続くなら
Everything you need to know. The Voice
近づいて 離れてく キミのパズルはまだ解けないまま”
そしてずっと繰り返し歌ってるサビの意味が、だんだん、だーんだん分かってくるんス!
「Everthing you need to know」=キミが知る必要があること全て。それは「The voice=その声」である!「その声」とは、「心の声」!名声でも罵声でもなく、本来自分たちが持っている「心の声」!
「キュンとする一瞬の恋」は、あ~ちゃん、のっち、かしゆかがもともと持っていた歌の世界、音楽の世界への憧れの感情じゃないッスか。
もっと言えば音楽に限らーず、自分を行動させた、キュンさせた初期衝動!そしてそれは、ずっと続かなーい!だからこそ!永遠と輝く宝石のように!その初心を光り輝かせていたい!そう歌ってるんスよ!熱いじゃないッスか。
「輝く宝石」は、名声を得ても罵声を浴びつつも!それでもぶれない自分たちがもともと持っている心の声のこと!
「キミのパズルはまだ解けないまま」と歌ってるように、心の声を聞くということは簡単に解けることじゃーないんス。でも!だからこそ!追及する!それがPerfume!かっけー!
“線と線をつなげてこ everything を合わせてこ”
最後これ見て下さいよ!点と点をつなげていこうと歌っていたのが、最後に「線と線」に変わってんスよ!点と点は、これまでメンバーが行なってきた活動。それを結べば線になる!そしてその線は、次の活動につながっていく!
「everythingを合わせてこ」で終わるこの曲。次の活動に向けて、自分たちの心の声を合わせていこう、と歌ってたんスよ!
この曲の発売直後、2010年11月にですね、Perfumeは最初の東京ドーム公演を実現してるんスよ。これは点と点を!そして線と線をつなげてきた結果じゃないッスかー!ドームでも歌ったんス、この『VOICE』!実はこれPerfumeというグループを象徴している曲なんスよ!
いやーかっけー。マジでいろんな人に聴いてもらってキュンしてもらいたいッスよこの「声」は!
TEXT:ぱーすけ