YUKIのシンデレラストーリー
JUDY AND MARYは解散した今もなお多くのファンが存在し、大塚愛やJUJUといったビッグアーティストらがこぞってカバーするという大型バンドですが、今の若い人はどれくらい彼らのことを知っているのでしょう?
あのバンドを知らないなんて、損してる!と思ったので、彼らに関しての説明を少しだけさせて頂きます。
「JUDY AND MARY」は1992年2月に結成されたのですが、そのエピソードが面白いのです。
すでに別のバンドのメンバーとしてデビューしていた恩田さんが、映画「いつかギラギラする日」の撮影で北海道を訪れた際に、エキストラとして参加していた当時短大生のYUKIと知り合い、映画スタッフ達との飲み会の場でYUKIが「バンドをやりたい」と恩田さんに相談。
その後YUKIからデモテープを送ってもいそれを聴いたところ歌声を気に入ってバンド結成に至ったそうです。まるでシンデレラストーリーですね。
ちなみに「JUDY AND MARY 」というバンド名は、快活でポジティヴな女のコ「ジュディ」とすこしひねくれ者のネガティヴな女の子「マリー」という女の子の二面性を表しているそうです。
元気いっぱいの曲から切ない曲まで、色んなテイストの曲をヒットさせてきた彼らですが、1997年にリリースされた『LOVER SOUL』は、そんな彼らの曲の中でもかなりの名曲と言えます。
LOVER SOUL
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あなたと2人で
このまま消えてしまおう
今 あなたの体に溶けて
ひとつに重なろう
ただあなたの 温もりを
肌で感じてる 夜明け
≪LOVER SOUL 歌詞より抜粋≫
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どことなく幻想的で温かみのある曲調と分かりやすい歌詞が特徴的なこの曲。
セックスの曲だということにも関わらず、いやらしさは無く、むしろ清楚で子供らしい無邪気ささえ感じられます。
何もない質素な部屋で、ただお互いの鼓動を聴きながらまどろんでいる男女。そこにはただただ相手に対する愛情しか存在しないのです。そんな情景を表現するシンプルな歌詞が、温もりのある愛情をより浮き彫りにしています。
ちなみに「LOVER SOUL」は海外では「偽物の恋」という意味があるそうで、PVではYUKIが失恋して自殺してしまい、成仏出来ずにさ迷っている女性を熱演しました。両思いの歌詞にも関わらずシビアなPVなので、こちらも彼らの独特なユーモアを感じられますね。
人肌は温もりだけでなく、人に安心感をあたえてくれます。寒い冬、大好きな人にピッタリくっついて、心も身体も暖をとってみませんか?
TEXT rie-tong
JUDYANDMARY(ジュディアンドマリー)は1992年に結成された4人組のバンド。 略称はジュディマリ、JAM。 ポップな音楽性とメンバーの個性を生かした活動で幅広い層から絶大な人気を獲得した。 メンバーはYUKI(Vo.)、TAKUYA(G.)、恩田快人(Ba.)、五十嵐公太(Dr.)。 YUKIのデモテ···