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【歌詞コラム】神様、僕は気づいてしまった「インナーサークル」を考察して見えた狂気の内側

ぎゅっとまとめ
  • 歌詞を和訳しながら考察
  • 「インナーサークル」のモチーフは悪魔崇拝?
  • 歌詞に隠された本当のテーマ

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実写ムービーゲーム『Death Come True』の主題歌として書き下ろされた『神様、僕は気づいてしまった』の新曲『インナーサークル』。ゲームの世界観にマッチした、英詞が織り交ぜられた歌詞を考察していきます。

公開日:2020年7月29日 更新日:2020年7月29日


この記事の目次 []
  1. ・タイトル「インナーサークル」の意味とは
  2. ・英詞を交えた狂気的な歌詞
  3. ・「インナーサークル」に内在するテーマ

タイトル「インナーサークル」の意味とは


中性的な他にないボーカルが特徴の4人組覆面バンド『神様、僕は気づいてしまった』。

彼らの新曲『インナーサークル』は、全編実写のムービーゲーム『Death Come True』の主題歌として書き下ろされました。

この楽曲は、同ゲームの発売日前日である6月24日に配信がスタート。

YouTubeのDeath Come True公式チャンネルにて公開されたMVでは、同ゲームで主演を務めた本郷奏多が出演しています。

同ゲームは連続殺人事件の犯人として指名手配されている記憶喪失の主人公が、死ぬとタイムリープして過去に戻る能力を使って真実を探るという物語。

シチュエーションスリラー映画のような、ミステリー要素のある物語に書き下ろされただけあり『インナーサークル』はスリルを引き立てる、疾走感溢れるダークな楽曲となっています。

▲神様、僕は気づいてしまった - インナーサークル (実写ムービーゲーム【Death Come True】主題歌)

タイトルの『インナーサークル』とは大人数の集団の中にある、少人数からなる集団のことで特に力や影響力を持っている者を指します。

また興味や目的などを共有している人々のことも意味しており、わかりやすく言えば内輪となります。

加えて、関連語に「ブラックメタル・インナーサークル」という言葉があります。

これは、90年代初期のノルウェーのブラックメタルバンドの関係者を指した言葉で、彼らは悪魔崇拝的な思想を持ち「誰が一番邪悪か」を競うかのように、教会の放火から殺人に至る様々な事件を起こしてヨーロッパ中を震撼させた、という背景に基づいています。

しかし、彼らが悪魔崇拝の結果に事件を引き起こしたかは定かでなく、若者が持つ不安定な心が衝動的に事件を引き起こしたとの見方もあります。

タイトルの『インナーサークル』の歌詞には「祈り」「不道徳」といった単語が登場するため、こちらの「ブラックメタル・インナーサークル」を意識しているのでしょう。

歌詞を紐解きながら、その内容を詳しく解説していきます。

英詞を交えた狂気的な歌詞


歌詞のほとんどが英詞で綴られている為、和訳をしながら歌詞を見ていきましょう。

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We ain't no fiction
Just want attention
Without intention, actin' the hater
≪インナーサークル 歌詞より抜粋≫
----------------

まず「ain’t」という単語は、「am not」 や「is not」を短縮した表現で方言のように使われます。

ここでは「are not」の短縮形として使われ、一行目の直訳は「私たちはフィクションではない」「私たちは現実だ」です。

冒頭文であることを踏まえて意訳すると「この歌詞の内容は全て現実で本物だ」もしくは「嘘偽りない心境を今から語ろう」という前置きの言葉であると推測されます。

「Just want attention、Without intention,actin’the hater」の訳は「ただ構って欲しいだけ」「意図せずに、嫌われ者を演じている」です。


「注目を集めたいという衝動があるだけで、嫌われ者にはなりたくてなっているわけじゃない」という、自身の心情と状況が説明されています。

どうやら承認欲求が強いようですね。

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A star attraction
In need of reaction
We answer a question with a shotgun
≪インナーサークル 歌詞より抜粋≫
----------------

「A star attraction」とは「呼び物・人気者」のことです。

この慣用句には客寄せパンダ、つまり「道化」のような意味もあり、ここでは自虐のように「嫌われ者」を強調する意味での「人気者」として使われています。

「In need in reaction」は「反応を必要としている」、「We answer a question with a shotgun」は「銃を構えて質問に答える」とそれぞれ訳せますが、このフレーズだけでは意味を捉えにくいので先に進みましょう。

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Fallin'
Moment of silence
Sometimes to live
Gotta be immoral
It's simply a matter of time
≪インナーサークル 歌詞より抜粋≫
----------------

「Fallin」には様々な意味がありますが、文法に基づいた正確な英語ではないことを加味すると「堕ちていく」のような意味合いでしょう。


「Moment of place」は「黙祷」のこと。

その後ろに続く文は「生きていくためには時々道徳に反したことをしなければいけない」となります。

そして「It’s simply a matter of time」は「それは時間の問題だ」という慣用句です。

抽象的な言葉が多くわかりづらいですが「ブラックメタル・インナーサークル」を意識していると仮定すると、その意図を汲み取ることができます。

冒頭からここまでの歌詞を意訳して文章にすると、このようになります。

「今から話すことはフィクションではない。誰もが心に抱えている現実だ。人から注目されたい。ただ構って欲しいだけなのに、何故嫌われ者になってしまうのか。嫌われ者の私はさぞかしみんなの人気者だろう。

そんなに嫌われ者で居て欲しいならば、これからは質問の答えの代わりに銃弾をぶち込んでやる。

悪魔に祈り、邪悪に身を落としていく。生きていくためには、少しばかり道徳に反した行為をしなければいけないようだ。もう、この衝動を抑えきれない」

「インナーサークル」に内在するテーマ


先に述べたように、この歌詞の主人公は注目されたい、構って欲しいという承認欲求を持っています。

しかし、周りの人間からは嫌われ者として扱われてしまい、他者との軋轢に心を悩ませることになります。

自分の素直な気持ちと他者からの評価の板挟みに合い、次第に心が耐えきれなくなり、怒りを持って反道徳的な行為に走ってしまう、というのが大まかなストーリーです。

----------------
We just wanna party again
≪インナーサークル 歌詞より抜粋≫
----------------

サビで繰り返されるこの言葉。

訳は「ただただ、もう一度パーティーがしたい」となりますが、このパーティーとは何なのでしょうか?

それは反道徳的行為のことです。

一度道徳から逸れてしまった結果、衝動を抑えきれず行為を繰り返し続けてしまうことを意味しています。

歌詞が繰り返されることから、その衝動が力強く、完全に悪に染まってしまったことがわかりますね。

つまり、この楽曲の歌詞は「自己と他者の関係に悩んだ結果、邪悪に身を落としてしまった者の心情」を描いた内容になります。


また、この楽曲の歌詞には”「I 」ではなく「We」が使われています。

それは、この物語は誰にでも起こり得る結果だ、というメッセージがあるからではないでしょうか?

「私の話ではなく私たちの話だ」

『インナーサークル』のテーマには、そのような主張が隠されているのかもしれませんね。


TEXT 富本A吉

神様、僕は気づいてしまった(かみさま、ぼくはきづいてしまった)は、どこのだれか(ボーカル、ギター) , 東野へいと(ギター) , 和泉りゅーしん(ベース) , 蓮(ドラムス)からなる4人組ロックバンド。所属レーベルはワーナーミュージック・ジャパン内のAtlantic Japan。メンバーのプロフィール···

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