ドラえもん「のび太の月面探査記 」とは?
劇場版アニメ『ドラえもん のび太の月面探査記』は、映画ドラえもんシリーズ通算第39作目の作品。
なんと、今作の脚本を書いたのは小説『鍵のない夢を見る』で直木賞を受賞した、作家の辻村深月なのです。
彼女は他にも『冷たい校舎の時は止まる』や『ツナグ』『かがみの孤城』『傲慢と善良』と数々の代表作品を残しています。
さらに直木賞以外にもメフィスト賞、吉川英治文学新人賞、本屋大賞、ブクログ大賞(小説部門)を受賞した経歴の持ち主です。
そんな彼女が脚本を担当する今作は、期待を裏切らない素晴らしい出来栄えで、第37回ゴールデングロス賞優秀銀賞受賞作品となりました。
定説を超えたその先に…!
舞台は「映画ドラえもん」シリーズ初の「月」。
日本が月面に送り込んだ探査機が白い影を捉え大ニュースになり、のび太は、白い影を「月のウサギだ!」と主張しますが、クラスメイトたちに笑われてしまいます。
のび太はドラえもんに泣きつき、ひみつ道具「異説クラブメンバーズバッジ」を使って、月の裏側にウサギ王国を作ります。
そんなある日、のび太のクラスに転校生のルカが現れます。
のび太たちが月へ行く計画を話していると、一緒に行きたいと告げる転校生。こうしてみんなで、ウサギ王国に行くことになりました。
月の地下でのび太は、不思議な力を持つエスパルの子どもたちと出会います。
実は転校生もエスパルだったのです。
しかし、彼らの前に現れた謎の宇宙船によってエスパルはみんな捕えられ、どこでもドアも破壊されてしまいます。
はたしてのび太たちは、エスパルを助けることができるのでしょうか…!?
ワクワクと感動が止まらない!
『ドラえもん のび太の月面探査記』は、まるで冒険小説を読んでいるかのよう!
壮大なスケールにワクワクし、とても冒険心をかき立てられます。
今作の大きなテーマは、人間の想像力なのでしょう。この映画を観て「想像って、とても大切なんだな」と感じた人も、多いのではないでしょうか。
「想像力は未来だ!人への思いやりだ!それを諦めた時に破壊が生まれるんだ!」
この名セリフをあなたもその耳で直接聞いてください。
科学が発達しても、もしくは発達したからこそ、定説にとらわれずに想像力を大切にするべきだと、私たちに教えてくれます。
「友達は仲間だよ」「ただ友達っていうそれだけで助けていい理由になるんだ」
このセリフには、のび太の優しさ・純粋さが表れていますね。胸にジーンときます。
泣いて笑って感動して…。
通りぬけフープや空気砲、ひらりマントなど、おなじみの道具が活躍し、笑えるシーンもたくさんありますよ。
『ドラえもん のび太の月面探査記』は、どの年代が観ても、それぞれの視点で面白い名作となっています。
きっとあなたも、不安の中一歩を踏み出す彼らに、心からの応援を送りたくなることでしょう。
豪華なゲスト陣を紹介
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劇場版アニメ『ドラえもん のび太の月面探査記』は、TVアニメ「ドラえもん」を手掛けるシンエイ動画が制作。
ドラえもんの映画に携わるのは、これで10年目となる八鍬新之介が監督を務めました。
≪キャスト一覧≫
ドラえもん:水田わさび
のび太:大原めぐみ
しずか:かかずゆみ
ジャイアン:木村昴
スネ夫:関智一
ルカ:皆川純子
ルナ:広瀬アリス
キャンサー:中岡創一(ロッチ)
クラブ:高橋茂雄(サバンナ)
ゴダート:柳楽優弥
ディアボロ:吉田鋼太郎
ゲストには、俳優に芸人キャストがそろい踏み!皆さん芸達者で、さすがです。
心に染みる主題歌「THE GIFT」
劇場版アニメ『ドラえもん のび太の月面探査記』主題歌の『THE GIFT』は、シンガーソングライター・平井大の2作目のシングル。
『THE GIFT』は、この映画のために書き下ろされた楽曲です。
映画の舞台である月をテーマに、届きそうで届かない、届かないからこそ生まれる美しさを表現して制作されたのだそうですよ。
『THE GIFT』は、歌詞が映画の内容に完全にマッチしていて、素晴らしいです。
映画を見終わってから聴いて、涙腺が崩壊してしまった人も多いのではないでしょうか。
メロディも歌声も、心に染み入り、たとえ映画を観ていなくても、心を揺り動かす名曲です。
まして、映画を観た人にとっては感動倍増です。
ぜひ繰り返し聴いて、堪能してください。
次は「ドラえもん のび太の新恐竜」だ!
劇場版アニメ『ドラえもん のび太の月面探査記』の次の劇場版は『ドラえもん のび太の新恐竜』です。
『ドラえもん のび太の新恐竜』は、記念すべき映画第1作『のび太の恐竜』(1980年)公開40周年を記念した作品。
いつもなら3月に上映されるドラえもんの映画ですが、コロナの影響で約39年ぶりの夏休み映画となりますよ。
こちらも楽しみですね。
公開前に、映画『ドラえもん のび太の月面探査記』を観て、気持ちをさらに盛り上げてください。
心温まる名作は何度観てもいいものですよ。
TEXT 有紀