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【歌詞コラム】「彩り」Mr.Childrenが描く、溢れ出る日常への愛のカタチ

ぎゅっとまとめ
  • ミスチルの隠れた名曲『彩り』に隠されたメッセージを読み解く
  • 日々積み重なる仕事。歌詞で描かれるのはそんな毎日の「生き甲斐」
  • 現代を生き抜く人たちへの応援歌

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国民的人気を誇るバンドMr.Childrenが、2007年発売したアルバム「HOME」に収録された『彩り』。繊細な日常描写とともに描かれた「愛」のカタチとはどういったものでしょうか。歌詞に込められたメッセージに迫ります。

公開日:2020年8月18日 更新日:2020年8月18日


この記事の目次 []
  1. ・与えられた仕事をこなす毎日
  2. ・日々の仕事が笑顔を作る
  3. ・現代人にこそ聴いて欲しい想い

与えられた仕事をこなす毎日


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ただ目の前に並べられた仕事を手際よくこなしてく
コーヒーを相棒にして
いいさ 誰が褒めるでもないけど
小さなプライドをこの胸に 勲章みたいに付けて
≪彩り 歌詞より抜粋≫
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こんな一節で幕を開けるのが、Mr.Childrenが2007年にリリースしたアルバム「HOME」に収録された『彩り』です。

日常を切り取った温かな歌詞が印象的で、ファンを中心に幅広いリスナーから人気を集めている一曲。

歌い出しは「目の前の仕事」を淡々とこなしている主人公の様子から始まります。

「コーヒー」で眠気と戦いながら並べられた課題を片付けていく様子には、働いている人なら共感できるのではないでしょうか。

ルーティンのように繰り返される毎日の中で、時には退屈に感じながらも「手際よく」仕事に取り組むその姿勢。

私たちの毎日にも重ね合わせられそうなその描写は、まさに「日常」そのものですね。

そんな生活に対して歌詞の主人公は「いいさ」とつぶやき、受け入れています。

決して「誰が褒めるでも」なく与えられた役割に勤しむ主人公。

彼の頑張りを支えているもののひとつが、胸についた「小さなプライド」という勲章であることが語られます。

たとえ目に見える形の直接的な報酬や感謝の気持ちを受け取る機会が少なかったとしても、主人公はそれを受け入れられるだけの心持ちを備えています。

それは一体、どのような心境なのでしょうか。

日々の仕事が笑顔を作る


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僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑
≪彩り 歌詞より抜粋≫
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続くサビの一節で、主人公が抱える仕事への「信念」が語られています。

主人公の彼にとって仕事はあくまでも「単純作業」。

人より秀でた特別なスキルを持っているわけでも、個性を仕事にした仕事をしているわけでもない彼は自分の仕事をそのように捉えています。

しかし、それをネガティブな意味で捉えているわけではないのがポイント。

決して派手ではない単純作業でも、自分のしたことがいずれは誰かの「笑い声を作ってゆく」。

そんな想いを胸に、彼は心の中でひっそりと日々の頑張りを他人の笑顔の材料に昇華しています。

そして続く歌詞には、自分の努力によってどこかで作られる「笑い声」こそが「生き甲斐」であると付け加えています。

自分中心の利己的な考え方ではなく、自分が影響を与えるかもしれない他人が世界のどこかで生きているという「気づき」が聴き手の心にも一筋の光を照らしているのでしょう。

現代人にこそ聴いて欲しい想い


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憧れにはほど遠くって 手を伸ばしても届かなくて
カタログは付箋したまんま ゴミ箱へと捨てるのがオチ
そして些細な生き甲斐は 時に馬鹿馬鹿しく思える
あわてて僕は彩を探す
にじんでいても 金 銀 紫
≪彩り 歌詞より抜粋≫
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こちらの一節で描かれるのは、毎日を形作る現実とは相反する要素を持った「夢」や「憧れ」の部分。

少年の頃に抱いていた「憧れ」とは、ほど遠い生活を送っている「僕」。

能力や機会さえあれば手に入れたいけれど、手を伸ばしても届かない。

そんなやるせない気持ちと現実への諦めが「カタログ」の「付箋」という物質的な歌詞に置き換えられており、聴き手の心にもリアルなディテールを持って伝わっていきます。

そして、先ほどまで語っていた「生き甲斐」が時には「馬鹿馬鹿しく思える」こともあること明かす「僕」。

しかしそんな時にも、決して自暴自棄にはならずに「彩を探す」ことで日常への希望を見出そうとするのです。


その過程で見つけた生きがいが、ほんの少しにじんだ色であっても、「僕」にとっては日々を生き抜くには十分すぎるくらいエネルギーを持ったものなのかもしれません。

荒波のような社会に生きる現代人にとって、退屈な毎日はとてもストレスになるものです。

積み上がった課題を、投げ出してしまいそうになるほど悩むこともあるでしょう。

しかし、そんな時にも一歩立ち止まって、日常への「気づき」を忘れずに「生き甲斐」を見つけ出そうとするパワーを与えてくれるこの『彩り』。

仕事熱心になることが偉い、というメッセージではなくあくまでも自分なりの「生き甲斐」こそが、日々の生活には必要なのだと語っているようにも聞こえてきますね。

誰しもが抱える日常の悩みに対するひとつのアンサーとして、この楽曲は多くの人に愛される名曲となっているのかもしれませんね。


TEXT ヨギ イチロウ

1992年ミニアルバム「EVERYTHING」でデビュー。 1994年シングル「innocent world」で第36回日本レコード大賞、2004年シングル「Sign」で第46回日本レコード大賞を受賞。 「Tomorrow never knows」「名もなき詩」「終わりなき旅」「しるし」「足音 〜Be Strong」など数々の大ヒット・シングル···

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