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映画「AI崩壊」人工知能が暴走!近未来のリアルなAI社会に見る社会の在り方

入江悠監督が手がける完全オリジナルのSF映画『AI崩壊』。人工知能が人々のライフラインとなった10年後の日本で、命の危機に晒される人々の姿を描くサスペンス作品です。AI技術が進歩する今だからこそ観ておきたい本作の魅力を紹介します。

舞台は2030年!AI社会となった日本を描くSFサスペンス映画

画像引用元 (Amazon)

2020年公開の映画『AI崩壊』は、10年後の2030年の日本が舞台のサスペンス作品です。

北島直明が企画とプロデュースを務め、監督と脚本に『22年目の告白-私が殺人犯です-』でタッグを組んだ入江悠を招いた本作。

人工知能のAIを題材に映画を作りたいという入江悠の念願が叶い、日本では珍しいAIにスポットを当てた本格SF作品となっています。

映画のために綿密に作り込まれたストーリーは、その後浜口倫太郎によりノベライズ化され、小説としても高く評価されています。

映画でしか楽しめない緊迫感とスケールの大きさを感じる本作のあらすじや見どころを、動画と共に紹介しましょう。

命の選別を始めたAIに翻弄される人々の結末は?

▲映画『AI崩壊』本予告 2020年1月31日(金)公開

舞台は、2030年の日本。

国民のうちの50%しか働けず、子供は10%未満、残りが高齢者と生活保護者という超高齢化社会となっています。

そんな危機的な日本を国家として維持するため、全国民の個人情報と健康状態を管理する医療AI「のぞみ」は、今や人々の大切なライフラインとなっていました。

功績を認められた開発者の桐生浩介は、娘の心と久しぶりに帰国し、英雄のように讃えられます。

そんなある時、突然「のぞみ」が暴走。

生きる価値を持つ人間を合理的に選別し、価値のない者への殺戮を始めたのです。

桐生はAIを暴走させたテロリストとして断定され、逃亡生活を余儀なくされます。

警視庁サイバー犯罪対策課を指揮する天才捜査官の桜庭は、日本中を覆うAIによる監視網を使って彼を追跡。

その裏で「のぞみ」を管理していた人物、桐生の亡き妻で共同開発者でもある望の弟の西村も、事態の収束のために奔走します。

さらに、所轄のベテラン刑事の合田と、捜査一課の新米刑事の奥瀬は、足を使い桐生に近づいていきます。

逃げ続けながらも真犯人を探る桐生。

逃亡劇のラストに待つ衝撃の真実から目が離せません。

日本を代表する実力派俳優陣が集結!

▲映画『AI崩壊』完全ナビ 豪華俳優が集結!緊張の撮影の裏側に迫る!

本作は豪華俳優陣が顔を揃えていることが、大きな見どころの1つです。

主人公の桐生役は、大沢たかおが演じています。

SF作品でありながら、深い人間ドラマが描かれる本作で、人間味あふれる主人公を熱く演じました。

また、賀来賢人、岩田剛典、三浦友和、広瀬アリスなど、日本映画界に欠かせないキャストが重厚なストーリーを演技で支えています。

桐生の亡き妻役の松嶋菜々子と、娘役の田牧そらも重要な役割を担い、主人公のバックボーンや想いに観る人の心を引き込みます。

細かな演技にも注目して、ストーリーを追ってくださいね。

近未来SFとしての正確さとCGなしのリアルな演出が圧巻


本作の魅力は、未来に起こり得るAI社会を現実的に描いている点にあります。

空想ではなく実際の10年後の社会を描くことにこだわり、各分野の専門家の監修によって2030年の未来予測を立てて、脚本に盛り込んだようです。

人工知能学会などAIの専門家たちへの取材により、2030年に実現可能なAI技術をベースにしているため、AIに詳しい人たちが観ても納得できる設定になっています。

さらに、厚生労働省が発表している予測数値や、最悪のケースの日本経済の状況なども参考に。

国民人口の割合やホームレスの増加など、今後考えられる日本社会のシビアな現状もしっかり描かれています。

しかし、ただ技術の進歩を讃えたり、日本社会の問題提起をして不安を掻き立てるものではありません。

現代人が認めるべき現実に正面から向き合い、これからどう社会を動かすべきか、自身はどうあるべきかを考えるヒントをくれる作品となっています。


また、ストーリーの面白さだけでなく、逃亡劇の中で繰り広げられるアクションシーンも圧巻。

渋滞中の列に車が飛んでくるシーンや、桐生が貨物船で逃走を図るシーンなど、印象的なアクションはほとんどCGに頼らず撮影されています。

リアルさを追求した大スケールの撮影方法によって、キャストの演技をより緊迫感のあるものにし、臨場感を高める狙いがあったそうです。

サスペンスストーリーとアクションシーンのハラハラする雰囲気が交わり、スピード感のある作品に仕上がっています。

本作はSF映画ですが、今の日本でも十分考えられる要素がたくさん詰め込まれています。

複雑な要素が集まって形成されているため、観る人によって感想が異なるでしょう。

どんな感想を持ったとしても、観た後に不思議と爽やかさを感じられる映画です。

「僕らを待つ場所」は人の温もりの尊さを感じさせる主題歌

▲AI - 「僕らを待つ場所」Music Video


本作の主題歌は、AIが歌う『僕らを待つ場所』。

制作陣からの熱烈なオファーを受けて書き下ろされ、AI本人が「今までで一番泣いたかも」と話すほど、深い思い入れのある曲になったようです。

ピアノ伴奏をメインとしたシンプルなメロディが心地よく流れる、しっとりとしたバラード曲となっています。

歌詞もストレートなフレーズを使い、本作で描かれる主人公の家族の絆とリンクする内容です。

悲しさや苦しさを抱えた心を癒せるのは、大切な人が待ってくれている場所しかありません。

そんな大切な存在がいるという事実が、どれほどかけがえのないことかを思い起こさせてくれるでしょう。

そして、ハスキーで力強いの歌声が、優しく語りかけるように歌い上げ、この曲が持つメッセージと温かさを表現して、誰もが胸を打たれる感動的な1曲に仕上がっています。

入江悠監督が手がけたPVでは、様々な場所で働き生きる人たちの姿と、彼らを待つ家族の存在が映し出されており、歌に込められた想いがより深く伝わってきますよ。

「AI崩壊」は社会と人の在り方を問う日本SFの傑作!

画像引用元 (Amazon)

近未来の日本を描く映画『AI崩壊』は、AI技術が進歩する今だからこそ見つめ直すべき、社会と人の在り方を考えさせられる作品です。

AIによって便利さが増すことは、全国民が生活しやすくなる環境を作る上でとても良い進歩です。

しかし、機械に頼りきってしまうと、人として大切な心や人間関係が疎かになる結果を招きかねません。

重要なのは、人とAIの長所がうまく共存する社会を作ることと言えるでしょう。

映画『AI崩壊』を観て、これからの将来について考えるきっかけにしてみてください。


TEXT MarSali

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