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ドラマ「dele」は見始めたら止まらない!後戻りできない秘密のミステリー

ドラマ『dele(ディーリー)』は、遺留データの削除を依頼した人々の人生を紐解く推理作品。山田孝之・菅田将暉の高い演技力、脚本、音楽全てが最高で引き込まれること間違いなし。この記事では、中毒性抜群のハイクオリティなドラマの魅力に迫ります。

デジタル遺品をめぐるハイクオリティなミステリー


2018年に放送されたドラマ『dele(ディーリー)』は、「デジタル遺品」をテーマに描いた作品です。

タイトルの『dele』は削除を表す校正用語。ふたりの主人公が遺留データにまつわる不可解な謎に挑むミステリー作品となっています。

遺留データを通して依頼人の人柄や人生が浮かび上がり、 そのストーリーや事件の凄さに圧倒されますよ。

丁寧に張り巡らされた伏線と予想外の伏線回収にあっと驚き、ラストは感動や切なさを感じられるでしょう。

今作はギャラクシー賞、国際テレビ番組見本市「MIPCOM BUYER’S AWARD for Japanese Drama」グランプリ、東京ドラマアワード2019 優秀賞を受賞しました。  

ドラマ「dele」のあらすじ


真柴祐太郎は弁護士・坂上舞に連れられ、ある事務所を訪れます。

その事務所の名は「dele.LIFE」。

彼女の弟・坂上圭司が運営する会社でした。

フリープログラマーである彼の仕事は、死後に不都合なデジタル遺品をすべて内密に抹消すること。 

彼の仕事は、誰かが亡くなった時に始まります。

依頼人がデバイスを一定期間操作されていないと、ネットワークで繋がった彼のパソコン端末が感知。

祐太郎は車椅子でパソコンに向かう圭司の足となり、依頼人の死亡確認に向かいます。

仕事をする中で、思わぬ真相や事件に直面するふたり。

依頼人が削除を願ったデータと依頼に込められた想いとは?

生と死、記録(データ)と記憶をめぐる、驚愕と感涙のミステリー作品です。

精鋭スタッフ集結!あなたもストーリーのトリコ

画像引用元 (Amazon)

原案は、ベストセラー作家の本多孝好。

設定をそのままに物語をアレンジした小説版も彼が執筆しました。

本多孝好もドラマの脚本に参加し、他の脚本家5名と分担して作り上げました。

他の脚本家は『GO』で直木賞を受賞した金城一紀、本作の監督で映画『グラスホッパー』を手がけた瀧本智行、相棒シリーズ』の徳永富彦など実力派が集結。

作家ごとに作風や結末後の後味が異なっており、視聴者を飽きさせないストーリーを展開しています。

解決に向かって近づいていく様子がとてもテンポよく、見ていて爽快。

主役ふたりの信頼関係の変化、依頼人の周辺人物達の想いを繊細に描き、最後まで一気見したくなるほどハマれますよ。


全話を通して、登場人物達の他人に見られたくない一面や知らない方が良いことも漏らすことなく描写。

いけないものを観ているスリル感と好奇心で、ゾクゾクした感覚に浸れますよ。

また、データの中には、人の優しさも悪意も混在。

それを見た主人公達と同じ感情を味わうこともできるでしょう。

遺されたデータを通して、人間としてどんな感情を削除すべきかを考えさせられます。

一度観たら病みつきに。

スリルと感動と、ちょっと優しくてほろ苦テイストがクセになるドラマ作品です。

対照的なふたりの主人公と主演俳優コンビが最高!

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今作の一番の魅力は、山田孝之演じる坂上圭司と菅田将暉演じる真柴祐太郎のコンビネーションにあります。

圭司は頑固で表情が固く、クールな頭脳派プログラマー。

原因不明の難病により、下半身麻痺となり車椅子生活を強いられています。

ハッキングやインターネット検索など、パソコンをフル活用して調査する役どころです。

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祐太郎はフットワークと人当たりの良さを武器に、依頼人の周辺人物に接触して手がかりを探す行動派。

無邪気で周りの人を少し優しい気持ちにさせられる青年です。

菅田将暉の愛嬌あふれる演技が、シリアスな物語に花を添えてます。

発する言葉に説得力や重みがあり、その二面性が魅力的です。

裕太郎は圭司を信頼し、圭司は口には出さなくとも彼を影で認めており、時に素晴らしいコンビネーションを披露してくれます。

アクションシーンもあって最高にかっこいいですよ。

今作で主演のふたりは、2018年の「第13回コンフィデンスアワード・ドラマ賞」主演男優賞を受賞しています。

主演俳優ふたりの演技と抜群のコンビネーションに注目です。

脇を固める俳優陣も多彩!

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主人公ふたりの共演者も魅力的です。

主人公ふたりの架け橋となった弁護士・坂上舞役を麻生久美子が演じています。

圭司の姉として、弁護士としてふたりの面倒を見るお姉さん的存在です。

ゲスト出演者も魅力的な出演者が勢ぞろいしています。

「水曜日のカンパネラ」のコムアイや「RADWIMPS」の野田洋次郎など人気アーティストもゲスト出演しました。

他にも、ベテラン声優の大塚明夫や柴咲コウなど、演技派揃いで見応え抜群です。

ドラマに毎回新たな風を与えてくれるゲスト出演者の演技も見逃せませんよ。

ハマらずにはいられない最高レベルの音楽


今作は劇伴音楽だけでドラマの世界を見事に構築しています。

音楽を担当したのは、岩崎太整とDJ MITSU THE BEATS。

岩崎太整は映画『モテキ』やアニメ『血界戦線』など、数々の人気作をスタイリッシュに彩った作曲家。

DJ MITSU THE BEATSは、ヒップホップグループ・GAGLEのメンバーで、国内外から希代のビートメーカーとして知られる実力派です。

岩崎太整のジャズ風のスタイリッシュな音楽と、DJ MITSU THE BEATSの重厚感あふれるビートサウンドが、ダークでハードボイルドな世界観を醸し出しています。

今回は一度聴いたら飲まれそうになるかっこいい劇伴音楽と、第2話の鍵を握る素敵な楽曲を紹介します。  

まさに「dele」のテーマ曲!「Lost Memory」

▲Lost Memory

まず紹介するのは、毎回タイトルバックで流れる『Lost Memory』。

クールなビートを弦楽器四重奏によるスリリングなメロディが追いかけ、後からピアノの音色が加わる。

ふたりの合作とも言える番組代表曲です。 

現代的なデジタルサウンドとクラシックの融合は、パソコンで謎を紐解き、依頼主の周辺人物の人間関係が複雑に絡み合うストーリーを巧みに再現しています。

また、静寂の中に響くビートと、絡みつく弦楽器の音色は、まるでクールな圭司と彼を信頼する祐太郎のよう。

ふたりの関係性も巧く表現されていて素晴らしいですね。

さらに、聴いていると着実に何かが迫ってくるような緊迫感にゾクゾクしますよ。

取り扱い注意の遺留データを紐解くことで少しずつ人の秘密や真実に迫るスリルと、ダークな世界観が伝わってきますね。

洗練された格好良さの中に、作品全体のダークでほろ苦い空気感に引き込まれる。

まさに『dele』の世界観を体現した曲です。

あの人物もハマった!覆面ガールズバンドの名曲「Pretend」

▲The Mints “Pretend”

第2話に使われたガールズバンド The Mintsの『Pretend』は、物語の鍵を握る楽曲です。

The Mintsは正体不明のガールズバンド。

シティポップとジャズ風のサウンドが持ち味の、音楽性の高い4人組バンドです。

実はこの曲は圭司が一番好きな楽曲。

「初めてこの曲を聴いた時、自分が立ち上がってしまうのではないかと感じた」と言うほど彼の心を掴んだ曲なのです。

都会的な雰囲気とジャジーなサウンドがあたたかく彩ります。

そのメロディーに乗るメインボーカルのふんわりとした歌声が最高に心地良いですね。

随所にビートが小刻みに入っていて、自然と体がノッてしまいますよ。


ボーカルとコーラスのハーモニーが素晴らしく、サビのコーラスが優しく寄り添うように歌われていて、聴き心地最高です。

圭司がこの楽曲にハマるのも納得できます。

日常や暗い気持ちを吹き飛ばしてくれる極上のシティポップナンバーを、ぜひ第2話を観て堪能してみてください。

データを通して自分の人生を考えられる


『dele』は物語全体を通して主人公ふたりの過去も明らかになり、最終回を観てからもう一度第1話から観ると、彼らの本心を再確認できる作品となっています。 

俳優陣のはまった演技が最高で、何度も観たくなってしまう中毒性抜群で、一度ハマったら抜けられないほど面白いですよ。

そして、遺留データを通して依頼人の本当の人間性を善も悪もさらけ出し、私たちにどう生きるべきかを教えてくれます。

あなたは命を全うするまでに、誰にどんな気持ちを、どんなものを遺したいですか?

このドラマを観れば、きっと自分の答えが見つかるはずですよ。

U-NEXTやHulu、Netflixで好評配信中ですので、是非、記憶と命の物語を体感してみてください。


TEXT Asakura Mika

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