あの大物アーティストが楽曲を作成!
大人気ジャニーズグループ『嵐』の新曲として話題になっている『カイト』。
2020年7月29日にリリースされ、初日で68万枚を売り上げるほどヒットしています。
この楽曲が注目を浴びるきっかけとなったのが、作詞作曲を担当したアーティストとその経緯。
令和を代表するアーティストとの呼び声が高い『米津玄師』が作詞作曲を担当し、さらには「東京オリンピック2020」のテーマソングとして書き下ろされた楽曲なのです。
この楽曲を作るにあたって、米津玄師は「今の自分は誰かに生かされてきた」という思いを元にして綴ったと語っています。
一体どのようなことが歌われているのでしょうか?
まずは冒頭の歌詞をチェックしてみましょう。
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小さな頃に見た 高く飛んでいくカイト
離さないよう ぎゅっと強く 握りしめていた糸
憧れた未来は 一番星の側に
そこから何が見えるのか ずっと知りたかった
≪カイト 歌詞より抜粋≫
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「一番星」とは、その名の通り一番輝く星のこと。
その近くに「憧れた未来」があったということから、主人公は「一番になりたい」「トップに立ちたい」といった高い目標を持っていたのかもしれません。
そして行き着いた先からは何が見えるのか、ずっと知りたかったのでしょう。
オリンピックで戦うアスリートの幼少期を思わせる歌詞ですね。
人との繋がりを感じる歌詞に注目
続く歌詞では、家族の温かい言葉が歌われています。----------------
母は言った「泣かないで」と
父は言った「逃げていい」と
≪カイト 歌詞より抜粋≫
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もしかしたら挫折を味わった時に掛けられた言葉なのかもしれません。
どちらも温かく、主人公を応援する気持ちや深い愛が伝わってきます。
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その度にやまない夢と
空の青さを知っていく
≪カイト 歌詞より抜粋≫
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家族の言葉に対する主人公の気持ちなのでしょう。
家族の存在が支えになり、「もう一度頑張ろう」と思えたようです。
ここまでは主人公が誰かから思われた経験についてが歌われていますが、サビでは自分が誰かを思う様子が歌われています。
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風が吹けば 歌が流れる 口ずさもう 彼方へ向けて
君の夢よ 叶えと願う 溢れ出す ラル ラリ ラ
≪カイト 歌詞より抜粋≫
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「口ずさもう」というフレーズからは、自ら声をあげていることがわかります。
一体、何を声に出しているのでしょうか?
おそらく、主人公が口に出したのは「君の夢よ叶え」という願いでしょう。
サビ直前の歌詞では、家族から応援される様子が描かれていましたが、サビでは自分が誰かを応援している。
まさに「今の自分は誰かに生かされてきた」という米津玄師の思い、そして誰かと繋がりながら生きている姿が表れていますね。
冒頭の歌詞は何を表している?
幼少期の記憶が歌われていた冒頭の歌詞。言葉通りの意味なのか、何かの比喩表現なのか気になりますよね。
歌詞を読み解くヒントになるのが、最後のサビ直前の歌詞です。
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嵐の中をかき分けていく小さなカイトよ
悲しみを越えてどこまでも行こう
そして帰ろう その糸の繋がった先まで
≪カイト 歌詞より抜粋≫
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この歌詞から実際の凧について歌っているわけではないことが読み取れます。
冒頭の「カイト」も、きっと何かの比喩なのでしょう。
一体何が「カイト」として表現されているのでしょうか。
ここでもう一度歌詞を読んでみると、「夢」や「未来」といった歌詞が多く出てきています。
それらを踏まえると、「カイト」が表すのは「未来への思い」なのではないでしょうか。
そう考えると、冒頭の歌詞は単純な幼少期の記憶ではなく、小さい頃に何かを強く思い描いていた様子だったのかもしれません。
そして、その夢を叶える過程で挫折を経験し、家族の温かい言葉に助けられたのでしょう。
それを繰り返すうちに、今度は自分が誰かを応援する立場になっている。
「夢」を軸に、誰かに生かされ、生きている温かさを感じられる、とても心温まる楽曲です。
周囲の支えを受けながら夢の舞台に立つアスリートや、そのアスリートを応援するコーチの姿が歌詞に重なりますね。
自分を支えてくれた人の顔や、自分が支えたいと思う人の顔を思い浮かべながら、皆さんもぜひ「カイト」を聞いてみてくださいね。
TEXT ゆとりーな
嵐は1999年9月15日結成に結成された、ジャニーズ事務所所属のアイドルグループで、メンバーは相葉雅紀、松本潤、二宮和也、大野智、櫻井翔の5人で構成されている。 レコード会社はジェイ・ストーム。 なお、1999年の結成から20年近くが経ちながらも、いまだにメンバー変遷が全く無いことは、···