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ポルノグラフィティ「ハネウマライダー」で猛暑を吹き飛ばせ!

夏うたは聴くだけで気分が上がり、夏を満喫するのに欠かせませんよね。ポルノグラフィティも夏うたの多いバンドです。そんな彼らの曲から、この時期にぴったりな爽快感溢れる『ハネウマライダー』をご紹介します。

ポルノの夏ソングの定番

▲ポルノグラフィティ 『ハネウマライダー(short ver.)』 / Porno Graffitti 『Haneuma Rider (short ver.)』

『ハネウマライダー』は、2006年6月28日に発売されたポルノグラフィティの20枚目シングルです。

アップテンポでノリのいい『ハネウマライダー』は夏うたやライブの定番曲として多くのファンに受け入れられていることからその高い人気がうかがえます。

ポルノグラフィティの曲はCMソングとして使用されることも多く、中でも「ポカリスエット」CMソングとして使用された『ハネウマライダー』と『ミュージック・アワー』は耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ポルノグラフィティの爽快感あふれる夏うた『ハネウマライダー』をご紹介します。

バイク=ハネウマ=人生


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新たな旅立ちにMotorbike、オンボロに見えるかい?
Handleはないけれど、曲がるつもりもない。

Brakeが軋むなら、止まるのを諦めて。
Bikeと呼べなけりゃ、名前はどうでもいい。
≪ハネウマライダー 歌詞より抜粋≫
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歌い出しからバイクが登場し、男臭いかっこよさが印象的な歌詞です。

その一方でハンドルがなかったり、ブレーキが軋んだりと「オンボロ」なバイク。

実際のバイクであればかなり心細いですが、「曲がるつもりもない」「止まるのを諦めて」という歌詞からは、バイクを人生になぞらえているような印象を受けます。

どんなに不格好でも、留まることなく走り続ける。

それはまさに、ポルノグラフィティの在り方にも重なるのではないでしょうか。


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心は、空を裂く号令を聞いた跳ね馬のように乱暴だけど、
それでも遠くまで運んでくれる。
ただ必死にしがみついてたら、君が目の前に現われた。
Hey you!このBig Machineに乗っていけよ。
≪ハネウマライダー 歌詞より抜粋≫
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ここでタイトルの「ハネウマ」が登場。

暴れ馬に飛びつき、懸命にしがみついて人生というレースを駆け抜ける、そんな必死さが伝わってきます。

『ハネウマライダー』というタイトルは、実際に跳ね馬を乗りこなすライダーではなく、跳ね馬のような人生にしがみつき、乗りこなそうと必死にもがく姿を表しているのではないでしょうか。

その先で「君」と出会い、一緒に跳ね馬に乗るのです。

まるで、人生の中で出会う運命の人や、生涯の伴侶を思わせる場面ですね。

生まれ変わったバイク


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Mirror取り付け、見つめた後ろに寄添う人。
海が見たい、と言われたからHandleきって。

大切なものを乗せて走りたいなら、
生まれ変わっていかなければねえ。
≪ハネウマライダー 歌詞より抜粋≫
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「君」と出会った2番では、オンボロバイクではなくなります。

1人で走る人生ではなくなったので、なりふり構わず走るわけにはいきません。

大切な人を守るために、バイクを直して安全に長く走り続けられるように生まれ変わらなければならないのです。

1番ではなかったハンドルが、2番ではしっかり取り付けられハンドルをきっています。

大切な誰かを守るためには、方向転換やブレーキが必要。

そのためには、バイクを整備しなければなりません。

好きな人と出会ったり、結婚して子供ができれば、誰しも変わっていくのです。

何かを守るためには、変わらなければならない。

そんな決意が伝わってくるような歌詞です。

バイクを直すことは、自分が生まれ変わることに他なりません。

出会いによって動き出す運命


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僕たちは、自分の時間を動かす歯車を持っていて、
それは一人でいるなら勝手な速度で廻る。
他の誰かと、例えば君と、触れ合った瞬間に、
歯車が噛みあって時間を刻む。
≪ハネウマライダー 歌詞より抜粋≫
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1人1人が「自分の時間を動かす歯車」を持っている、という発想が面白いですね。

その歯車は、1人なら自分のペースで周り「誰か」と出会うと、今度は違うペースで回り始めます。

「誰か」と一緒に歯車を回すためには、互いの歯車が噛みあうことが必要で、噛みあうことでそれまでとは違う時間が流れ出すのです。

噛み合う歯車は、恋人だったり、親友だったり、あるいは恩師だったりもするでしょう。

人は1人では生きていけないもので、多くの人との出会いに支えられて生きているのです。

それを「歯車」になぞらえて表現したところに、新藤晴一の作詞センスを感じますね。


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僕が跨がった風は、いつも跳ね馬のように乱暴だけど、
ここに留まることを許しはしない。
ただ後ろでしがみついてた、君がとばせと煽るのなら、
Hey you!途中じゃ降してやらないぜ。
≪ハネウマライダー 歌詞より抜粋≫
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人生という名の跳ね馬は、いつだって暴れ馬で乗りこなすことに必死です。

それでも、ただしがみついていただけの「君」が一緒に人生に乗っかってくれたから、人生というレースに本気で挑もうと思えたのでしょう。

「途中じゃ降ろしてやらないぜ」という言葉の裏に「君」への深い愛情を感じます。

「夏」が登場しない夏うた


ポルノグラフィティを代表する夏うた『ミュージック・アワー』は、「夏」「渚」という歌詞と「R.N”恋するウサギ”ちゃん」の恋心が相まって、最高の夏うたになっています。

夏の開放感と切ない恋心が相性抜群の誰もが認める夏うたでしょう。

しかし、『ハネウマライダー』には、夏うたでありながら一度も「夏」というワードは出てきません。

その代わりに、バイクによって疾走感や開放感を演出し、夏をイメージさせているところが秀逸です。

余談ですが『ハネウマライダー』には『ジューンブライダー』『タネウマライダー』というカップリング曲が収録されています。

『ハネウマライダー』のMVにはカップリング曲に登場するライダーたちも出演し、疾走感溢れる映像作品になっているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ライブではタオルが定番


また、『ハネウマライダー』はサビでタオルを回すのが定番です。

『ミュージック・アワー』には「変な踊り」と呼ばれる独特の振り付けがありますが、『ハネウマライダー』にはタオルが必須。

ポルノグラフィティの曲でタオルを回すのは、おそらく『ハネウマライダー』が初めてでしょう。

『ハネウマライダー』でのタオル回しは、2006年に開催された野外ライブ『横浜ロマンスポルノ'06 ~キャッチ ザ ハネウマ~ IN YOKOHAMA STADIUM』以来、すっかり定着しました。

アリーナやドームなど、大きな会場で何千、何万のファンが一斉にタオルを回す光景は壮観ですよ。

ちなみに、ポルノグラフィティには後続のタオル回し曲として『Ohhh!!! HANABI』という楽曲もあります。

こちらも夏にぴったりのハイテンションな楽曲なので、ぜひ聴いてみてはいかがでしょうか?


TEXT 岡野ケイ

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