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ポルノが「幸せについて本気出して考えてみた」答えとは?

幸せについて本気で考えてみたことはありますか?今回紹介するのは、ギタリスト・新藤晴一の作詞、元メンバー・Tamaの作曲によって生まれた曲『幸せについて本気出して考えてみた』です。イントロから幸福感溢れる曲に込められた意味を探ります。

哲学的なタイトルと思わず手にとりみたくなるジャケット

▲ポルノグラフィティ 『幸せについて本気出して考えてみた(short ver.)』

『幸せについて本気出して考えてみた』は、2002年3月6日に発売されたポルノグラフィティ8枚目のシングルです。

ポルノグラフィティの楽曲には、時折長いタイトルがつけられているものがあり、『幸せについて本気出して考えてみた』もその一つ。

ジャケットは歌詞がびっしりと書き込まれたまるでメモのような斬新なデザインです。

そんな少し哲学的なタイトルがつけられた楽曲のテーマは「幸せ」。

ポルノグラフィティが考える、「幸せ」とは何か。

それでは、『幸せについて本気出して考えてみた』の歌詞を紐解いていきましょう。

現実と夢のギャップ


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僕がかつて小僧の頃 イメージした壮大な
人生プランからは多少見劣りはする
案外普通だし 常識的な これまでだ
それはそれなりに そう悪くはないのさ
≪幸せについて本気出して考えてみた 歌詞より抜粋≫
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子供の頃はサッカー選手や野球選手、あるいは宇宙飛行士など、様々な夢に胸を膨らませた人も少なくないでしょう。

しかし、大人になるにつれて夢と現実のギャップに直面し、夢は現実的なものに変化していきます。

子供の頃の壮大な人生プランから外れていくことは、仕方のないことではありつつもどこか寂しいものです。

しかし、「それはそれなりに そう悪くはないのさ」という前向きな歌詞に“人生思い通りにならなくてもいいじゃないか”というポジティブさを感じますね。


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そのプランなら 今頃じゃ マイケル的生活で
世界をまたにかけて いたはずなんだけれど
現実はすまし顔で クルクル時計を回す
そっちがその気ならと好きな事してきたし
≪幸せについて本気出して考えてみた 歌詞より抜粋≫
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子供の頃のプランでは、今頃世界を股にかけて活躍するマイケル・ジャクソンのような生活をしている予定だったのに、実際は地味で普通の毎日。

そんな現実でも好きなことをして、今いる環境の中で楽しむことができれば、きっと人生プランなど気にならないのでしょう。

小さな幸せがくれる喜び


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それとなく流れていく日々のそこかしこに
君がいて 次々と溢れる気持ちを胸に
≪幸せについて本気出して考えてみた 歌詞より抜粋≫
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冴えない人生を楽しむ秘訣は、自分にとってかけがえのないものを見つけることかもしれません。

何気なく過ぎていく日々の中に大切な「君」を見つけたことで、小さな幸せがいくつも生まれ、胸が高鳴ります。


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幸せについて本気出して考えてみたら
いつでも同じ所に行きつくのさ
君も幸せについて考えてみてよ
後で答え合せしよう 少しはあってるかなぁ?
≪幸せについて本気出して考えてみた 歌詞より抜粋≫
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「幸せとは何か?」と考えてみた時、行き着く答えはいつも「君」なのでしょう。

「僕」にとっての幸せが「君」であるように、「君」にとっても「僕」だったらいいのに。

そんな願いを込めた「後で答え合わせしよう 少しはあってるかなぁ?」という歌詞がキュートです。

見失いがちな幸せ


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つまんない事 嬉しい事 繰り返して結局
トータルで半分になるってよく聞くじゃない?
そんな淋しい事 言うなよって感じだ どうにか
勝ち越してみたい 密かに全勝狙い
≪幸せについて本気出して考えてみた 歌詞より抜粋≫
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「人生山あり谷あり」というように、楽しいこともあれば、辛いこともあり、嬉しいこともつまらないこともあるでしょう。

それをトータルしたら半分になる、というのはその通りかもしれませんが、そんな風に割り切って生きるよりも”いっそ全力で人生を楽しみたい”という「僕」の考え方はとても素敵に思えます。


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誰だってそれなりに人生を頑張ってる
時々はその"それなり"さえも誉めてほしい
≪幸せについて本気出して考えてみた 歌詞より抜粋≫
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世の中勝ち組といわれる人はごく少数で、ほとんどの人は日々の生活をこなすのに精一杯でしょう。

しかし、華やかだったり大きな成功を収めていなくとも、一人一人の頑張りは決して無駄ではありません。

「それなりに人生を頑張ってる」「その”それなり”さえも誉めてほしい」という歌詞は、日々頑張っている人の心に深く刺さるのではないでしょうか。

結果ばかりが評価される世の中でも、「それなり」の努力を認めてもらうことができたら毎日はきっと幸せに感じられます。

あまり言ってもらえない当たり前すぎる言葉を、あえて歌詞にして私たちに届けてくれる新藤晴一の心意気に、惚れてしまいそうになりますね。


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幸せについて本気出して考えてみたら
意外になくはないんだと気が付いた
僕は幸せに対して失礼だったみたい
もう一度丁寧に感じて 拾って集めてみよう
≪幸せについて本気出して考えてみた 歌詞より抜粋≫
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幸せというのは必ずしも壮大なものではありませんが、日々の生活の中で見落としてしまいがちな何気ないところにも隠れているものです。

それに気づいて「幸せに対して失礼だったみたい」「もう一度丁寧に感じて 拾って集めてみよう」と思い直した「僕」。

幸せは必死になって見つけるのではなく、心を研ぎ澄まして「感じる」もので、そうした心の転換や当たり前のことに気づくことが、幸せな人生を歩む何よりの秘訣かもしれませんね。

大切なものの数だけ、幸せがある


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がっかりしたかい 小僧の僕 マイケルにはなれなかった
ただ僕は大好きな幸せの種を手に入れた

幸せについて本気出して考えてみたら
いつでも同じ所に行きつくのさ
君も幸せについて考えてみてよ
僕の姿は浮かんでる?いつまでも消えないように
≪幸せについて本気出して考えてみた 歌詞より抜粋≫
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マイケルみたいにはなれなかったけれど、人生が豊かなのは「君」という「幸せの種」を見つけたから。

そういう意味で、「僕」は勝ち越せたのかもしれません。

「僕の姿は浮かんでる?」という問いかけには、"相手にも同じように愛されていたい"という願いが滲み出しているようです。

この2人の未来がどうなっていくのかは分かりませんが、「いつまでも消えないように」と願わずにはいられませんね。

こうしてみると幸せというのは、結局自分にとって譲れない大切なものを見つけられることなのでしょう。

譲れない夢があるなら夢を、大切な人がいるならその人を、自分の両腕でしっかりと守ること。

それこそが、豊かな心で幸せ溢れる人生を送れる秘訣なのかもしれませんね。


TEXT 岡野ケイ

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