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映画「おおかみこどもの雨と雪」は、母と子の絆が切なく優しい感動作…

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映画『おおかみこどもの雨と雪』は、母の愛、家族の絆、それぞれの人生などについて考えさせられる、深いメッセージ性のあるストーリーです。この記事では、映画『おおかみこどもの雨と雪』の魅力について紹介します。

「おおかみこどもの雨と雪」とは!

▲映画「おおかみこどもの雨と雪」予告1

2012年7月21日に公開された映画『おおかみこどもの雨と雪』は、細田守監督の立ち上げたスタジオ地図の第1作目となった作品です。

細田守監督と言えば、「時をかける少女」「サマーウォーズ」「バケモノの子」などで有名ですよね。

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映画『おおかみこどもの雨と雪』は、母と子の13年間を描いた物語。

親子の絆を繊細に描く、心温まるファンタジー長編アニメーションです。

細田守監督自身が原作を書き、「私が好きになった人は、“おおかみおとこ”でした」をキャッチコピーに制作されました。

作品としての評価も高く「日本アカデミー賞・最優秀アニメーション作品賞」「文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞」など、数多くの映画賞を獲得しました。

また、その人気は国内だけに留まりません。

「シッチェス・カタロニア国際映画祭アニメーション部門・最優秀長編作品賞」「ニューヨーク国際児童映画祭長編観客賞」を獲得するなど、海外からも高い評価を受けています。

切なく優しい、母と子の物語…

▲映画「おおかみこどもの雨と雪」予告2

天涯孤独の花はある日、大学でミステリアスな彼と出会います。

彼はこの大学の学生ではなく、ばれないようにこっそりと授業を受けていたのです。

互いに惹かれ合い、恋をする二人。

しかし、実は彼は純粋な人間ではありませんでした。

絶滅したはずのニホンオオカミの末裔の、おおかみおとこだったのです。

それでも彼を愛し、受け入れることを選んだ花と彼は一緒に暮らし始め、子供を授かりました。

▲映画「おおかみこどもの雨と雪」特報3

そして無事に姉の雪が、翌年には弟の雨が生まれました。

しかしその翌日、突然彼が姿を消してしまったのです。

雨の中探し回った花は、オオカミの姿の彼が川で亡くなっているところを見つけました。

おおかみこどもの雨と雪を一人で育てることになった花は、人間としてもオオカミとしても生きやすいように、田舎の村へと引っ越します。

花に愛され、大自然の中で健やかに成長していく雨と雪。

しかし2人は、オオカミとして生きるか、人間として生きるかの選択を迫られます。

優しさと切なさと…

▲映画「おおかみこどもの雨と雪」予告3

劇場版アニメ『おおかみこどもの雨と雪』は、母・花の愛と、それぞれに悩みながら自分の生きる道を選ぶおおかみこどもの2人、それぞれの人生を描いた作品です。

花はどんな困難からも逃げず、いつもまっすぐに向き合います。

雨と雪が、人間と狼、そのどちらの道を選んでも、こどもが選んだ人生として、きっと母親として受け入れるつもりだったのでしょう。

大変な状況でも笑顔を忘れず、立派に子供を育て上げる花の姿が胸に迫ります。

葛藤しながら成長していくおおかみこどもの姿には、胸が締め付けられるでしょう。

▲映画「おおかみこどもの雨と雪」特報1

ファンタジー要素と現実社会が混じりあった、今作品。

怖いイメージのある「狼男」を美しい親子の物語に昇華させた、細田監督の世界観は素晴らしいですよね。

『おおかみこどもの雨と雪』は、子どもの視点で観るか、親の視点で観るかで、全く違った感じ方ができる作品です。

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アニメ『おおかみこどもの雨と雪』は、スタジオ地図がアニメーション制作を担当。

スタジオ地図は本作を製作するために、細田守が新たに立ち上げたアニメ制作会社です。

映画『おおかみこどもの雨と雪』は、「八日目の蝉」を手掛けた奥寺佐渡子と細田守監督がともに脚本を担当。

また、キャラクターデザインは「新世紀エヴァンゲリオン」を手掛けた貞本義行が担当するなど「時をかける少女」「サマーウォーズ」に関わってきたスタッフが結集しました。

▲映画「おおかみこどもの雨と雪」特報2

≪キャスト一覧≫
花:宮崎あおい
雪:黒木華(少女期)/大野百花(幼年期)
雨:西井幸人(少年期)/加部亜門(幼年期)
彼:大沢たかお
藤井草平:平岡拓真

キャストは、豪華俳優陣。

主人公・花を、透明感のある実力派女優・宮崎あおいが演じ、彼(おおかみおとこ)を、名作「仁」で日本中を感動させた実力派俳優・大沢たかおが演じています。

その他のキャスト陣も、優しく丁寧な演技がいいですね。

愛があふれる「おかあさんの唄」

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映画『おおかみこどもの雨と雪』の主題歌は、『おかあさんの唄』。

細田守監督自ら作詞をし、作曲は高木正勝が担当。

歌っているのは、アン・サリーです。

細田守と高木正勝は「バケモノの子」「未来のミライ」でもタッグを組んでいますね。

▲Masakatsu Takagi - おかあさんの唄



心に染み入るメロディと歌声が、母親の愛情を感じさせます。

映画の最後にこの楽曲が流れてきて、涙が止まらなくなった人も多いのではないでしょうか?

家族の大切さと親の愛の素晴らしさを、しみじみと感じる名曲です。

原作小説も細田監督が執筆

▲細田守『おおかみこどもの雨と雪』原作小説 テレビCM

細田守による原作小説『おおかみこどもの雨と雪』は、2012年6月22日に角川文庫より発売。

2012年7月15日には、同じ内容で角川つばさ文庫からも発売されています。

また、優による漫画も角川コミックスから発売されています。

映画『おおかみこどもの雨と雪』は、優しくて切ない家族の物語。

まだ観ていない人はぜひ、ご覧ください。


TEXT  有紀

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