リリースから1年以上経ってから爆発的な人気曲に
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jumping jumping on 跳ねて
moving moving on 踊れ
あーだこーだ 悩んだって
なんもない say yeah!! (yeah!!)
≪HACK 歌詞より抜粋≫
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Shuta Sueyoshiが2019年1月にリリースしたアルバム『WONDER HACK』に収録された『HACK』。
この楽曲は2020年の4月頃からTikTokで注目を集め始め、5月度のTikTok月間総再生数は1億回を突破しています。
リズミカルなサウンドでポップに彩られた楽曲と早口言葉のような中毒性の高い歌詞は、確かにTikTok向けと言えるでしょう。
しかし、何故リリースから1年以上経った楽曲が話題となったのでしょうか。
ブームの発端は、TikTokでMADムービーのBGMとして楽曲が使用されたことから始まりました。
その後、コスプレ動画やダンス動画として楽曲が使用されるようになり、使いやすい汎用性の高さが知れ渡るようになります。
人気TikTokerが楽曲を使用するようになると、その人気は爆発的に増加し、瞬く間に話題となったのです。
また彼自身がSNSで楽曲の人気に言及し、ダンス動画を投稿したことも大きな理由でしょう。
憂鬱な気持ちを切り替えてくれる応援ソング
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ready joy ready joy 忘れちゃいな
昨日起きた嫌なこと
ほらほらどんどん伝染してく 楽しい予感
音を立てて CRACK CRACK CRACK
≪HACK 歌詞より抜粋≫
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中毒性のあるサウンドが印象的な楽曲ではありますが、歌よりもサウンドが前面に出ているかと言えばそうでもなく、しっかりと歌詞は耳に残ります。
冒頭の歌詞からもわかるように、この楽曲の歌詞は嫌なことを忘れて楽しい時間へ誘うものとなっています。
一日を過ごせば、嫌なことの一つや二つはあるでしょう。
それは社会で生きていれば仕方のないことですが、割り切って嫌なことをキッパリと忘れ、楽しいことだけを考えるのは中々できることではありません。
この楽曲はそんな憂鬱な気分を切り替える力を持っています。
思わず体が動き出してしまう音楽と、楽しいことが起こりそうな予感を感じさせる歌詞を聴けば、昨日起きた嫌なことは忘れてしまうでしょう。
タイトルの意味と中毒性の秘密
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jumping jumping on 跳ねて
moving moving on 踊れ
あーだこーだ 悩んだって
なんもない say yeah!! (yeah!!)
まだまだまだアガっていけ
ココロ躍る方へ
そんな感じで イッツオーライ
follow follow follow me!
≪HACK 歌詞より抜粋≫
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タイトルの『HACK』とは、コンピュータシステムに不法侵入しプログラムを改変する「ハッキング」の略称です。
その意味どおり、この楽曲には気付けば前向きになるような強制力があります。
「跳ねて」と言われれば跳ねたくなりますし「踊れ」と言われれば踊りたくなるのです。
歌詞には「jumping jumping on」「moving moving on」といった英語が多用されていますが、それは単なる語感の良さや数合わせで使われているとは思えません。
日本語に混じって繰り返される英単語は「ハッキング」に喩えるならば、命令を行うプログラムや電気信号のような役割を担っているように思えます。
さらに言えば、歌詞全体が緻密に計算されたプログラムであり、それによって私たちは楽しい思考へと誘われていくのです。
TikTokで話題となったのも、キャッチーなサウンドだけが理由なのではなく、楽しくなるように計算された歌詞が正しくハッキングを行った結果だと言えるのではないでしょうか。
TEXT 富本A吉
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