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「WEAKEND WALKER」はストーリーテリングに優れた若きロックバンド

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インターネットネイティヴ世代初のネオ・トーキョー・ミクスチャーを提唱し活動するロックバンド『WEAKEND WALKER』。音楽とアートを融合させ、聴き手が夢中になるような世界観を描きだす彼らの魅力に迫ります。

インターネットネイティブ世代のクリエイター集団


近年、インターネットを通じて音楽活動を行うアーティストが増え、ネット発という肩書きは普遍的なものになりつつあります。

彼らに共通するのは、音楽がアートワークや独自の世界観と結びつき可視化され、活動そのものが一つのカルチャーとして昇華されていることです。

そういった次世代アーティストが勢いを増す中、最もブレイクが期待されているのが今回紹介する『WEAKEND WALKER』です。

彼らはインターネットネイティブ世代を名乗り、インターネットを自らの住処として、音楽だけでなくアートワークやMVのディレクションも手掛けています。

一つの物語を描くストーリーテリングに優れた音楽は、ネットカルチャーに求められる要素を理解したネットネイティブ世代だからこそ生み出せたものでしょう。

追随を許さない独自性を持つ表現力は、聴く者に深い没入感を与えます。

魅力的な世界観を構築しているのは、ネットカルチャーで生まれた世代の感覚。

彼らの音楽は、ネットネイティブ世代によるネットネイティブ世代の為のものだと感じさせます。

結成から一年未満!驚きのキャリア

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WEAKEND WALKERのメンバーは、ボーカル・SiN、ベース・taichi、ギター・teppeの3名です。

彼らは2019年2月に福岡から上京し、共同生活をスタート。

SiNの20歳の誕生日である9月19日にバンドを結成し、1年足らずで瞬く間に世間から注目される存在になりました。

彼らが初めて楽曲をリリースしたのは2020年1月15日。

1stシングルである『DREAM EATER』はビジュアルデザインにイラストレーターの『焦茶』を招き、音楽とアートワークを融合させた世界観を描いたことで、無名にも関わらずiTunesチャートで25位にランクイン。

さらに、6月に開催した初の配信ライブは、1000人以上が視聴し成功を収めました。

彼らが短期間でこれほどの功績を残したのはSNSを効果的に利用したからでしょう。

もちろん彼らの音楽やアートワークが優れたものであり、それらが人を惹きつけたのは言うまでもありません。

ですが、彼らはSNSやYouTubeに有名曲のカバー動画をアップするなど地道な布教活動も行っていました。

現代で人の目に触れられる方法を熟知したネット戦略があったからこそ、彼らは短期間で注目を集めることができたのではないでしょうか。

WEAKEND WALKERのオススメ楽曲を紹介!

ストーリー性に富んだWEAKEND WALKERの楽曲には、聴き手が一瞬で音楽世界に引き込まれる魅力があります。

彼らが紡ぐ音楽からは、その一音一音が物語の大切な1ピースであることを感じるでしょう。

最善の方法で巧みに組み上げられた彼らのオススメ楽曲を3曲紹介します。

「DREAM EATER」

▲DREAM EATER - WEAKEND WALKER MV


WEAKEND WALKER初のリリース楽曲である『DREAM EATER』は、1stシングルとは思えないほど完成された世界観を持っています。

トラップ調のビートとドラムのサウンドが場面によって器用に使い分けられており、流行を取り入れただけではない確かな音楽センスを感じるこの楽曲。

透明感のあるどこか寂しげなSiNの歌声は、ナレーションのように頭に響き、強い没入感を与えます。

楽曲全体を通して緩急のある構成は川の流れのようで、落ち着いたイントロとは対照的な疾走感のあるサビで心を奪われます。

「Orange」

▲Orange - WEAKEND WALKER MV


優しいピアノの旋律を基調としたミドルテンポのバラード『Orange』。

ファンタジーチックな楽曲が多いWEAKEND WALKERの中で、『Orange』は現実的なドラマチックさを持った楽曲となっています。

情景描写に富んだ歌詞のイメージを膨らませる美しいギターやピアノの音色。

古いポップソングのような懐かしさや伸びやかなサビのメロディ。

これらの要素は、互いに絡み合って美しい旋律を生み出しています。

彼らがジャンルに囚われずに多彩な音楽を生み出し続けることを期待させる一曲です。

歌詞世界を忠実に描いたアニメーションMVも合わせて視聴してみてください。

「黒点」

▲黒点 - WEAKEND WALKER MV / Kokuten - WEAKEND WALKER


タワーレコード限定販売されたEP『黒点』の表題曲である『黒点』。

ダークファンタジーのような薄暗い世界観は、現時点で最もWEAKEND WALKERらしい楽曲となっています。

起承転結が意識された構成で、それに合わせてリズムは変化し曲が進むにつれて壮大になっていく刺激的な楽曲です。

聴き手を音楽に引き込むための工夫を至るところから感じられます。

アニメーションMVも楽曲と同じように場面によって演出が変わっていくので、MVを見ることで新しい解釈が生まれるかもしれません。

次世代音楽シーンに台頭する存在となるか


音楽のみならずアートワークもデザインすることで、自身の世界観を瞬く間に浸透させたWEAKEND WALKER。

2020年9月には結成1周年を記念して初のワンマンライブの開催も決定しています。

過去に配信ライブも成功させている彼らの活動は、現実とインターネット、両方を舞台として勢いを増していくはずです。

音楽シーンだけでなくネットカルチャーも担う存在として台頭していくであろう彼らの活動から目が離せません。


TEXT 富本A吉

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