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映画「二ノ国」愛する人の命のために戦う勇気を描く青春ファンタジー!

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ゲームソフト会社レベルファイブ発の人気RPGから生まれたアニメ映画『二ノ国』。現実世界と魔法世界の2つの国を行き来する少年が、大切な人を救うために究極の選択に迫られるファンタジー作品です。人生の大事なことに気づかされる本作の魅力を紹介します。

大ヒットRPGが新しい世界を舞台に映画化!

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2019年公開のアニメ映画『二ノ国』は、現実世界と魔法世界を行き来する少年たちを描くストーリーです。

原作は数々の大ヒットゲームを打ち出してきたゲームソフト会社レベルファイブの中でも、根強い人気のあるRPGです。

本作はゲーム化の発表以来、10年温めてきた一大プロジェクトだったそう。

その想いを実現するため、レベルファイブのヒットメーカーである日野晃博が、制作総指揮から原案・脚本まで務めています。

2つの国が存在するという世界設定はそのままに、映画だけのオリジナルストーリーで制作。

ゲーム版では、アニメーション制作にスタジオジブリが携わっており、ゲーム内BGMは久石譲が担当、引き続き本作の音楽も担当しています。

ゲームファンだけでなく、多くの人々から高評価を受けた本作。

ゲームの世界観を引き継いだ映画のあらすじや見どころを紹介します。

2つの平行世界で大切な人を救えるか?

▲映画『二ノ国』本予告【HD】2019年8月23日(金)公開

高校でトップクラスの成績を誇るユウは、車いす生活を送る少年です。

彼は幼なじみのハルとその彼女のコトナと共に、楽しい毎日を過ごしていました。

そんなある日、コトナが何者かに突然襲われてしまいます。

彼女を救おうとした彼らは、気がつくと魔法世界に引き込まれていました。

そこは現実世界と並行する「二ノ国」と呼ばれる場所で、見た目が動物の人間や恐竜に似た生き物が存在しています。

二ノ国にいる間は制服が中世の服に変わったり、車いす生活を送るユウが自身の足で歩けたりと不思議なことが起こるのでした。

コトナを探す彼らは、そこで彼女にそっくりの姫アーシャと出会います。

そして、二ノ国には命が繋がっているもう1人の自分がいることと、片方の命を救うともう一方が死んでしまうという秘密が明らかになります。

それはつまり、現実世界のコトナを救えば二ノ国のアーシャが死んでしまうということ。

大切な人の命をかけた選択を迫られる少年たちの成長と決断が描かれます。

若手俳優陣とベテラン声優たちの表現力に注目

▲山崎賢人×新田真剣佑、初アフレコ風景/映画『二ノ国』アフレコ映像

主人公ユウの声を担当するのは、ドラマや映画で繊細な演技力が評価されている山崎賢人。

初めての声優で主人公に抜擢され、心優しい少年の成長過程を声の微妙な変化で演じ分けています。

ユウの親友であるハル役を演じるのは、ハリウッド映画の出演経験もある新田真剣佑。

活発で真っ直ぐな心を持つ少年を力強く演じており、共演経験のある山崎との掛け合いについては「キャッチボールがうまくできた」とコメントしています。

2人の幼なじみであるコトナとエスタバニア王国のアーシャ姫を1人2役で担当するのは、朝ドラヒロインとして人気を博した永野芽郁。

少女としての愛らしさと内面に秘めた強さを感じる演技で、本作の重要なヒロインを好演していますよ。

宮野真守、津田健次郎、坂本真綾、山寺宏一、梶裕貴という声優界のオールキャストが集結し、若手俳優陣の新しい挑戦を支えています。

多彩なキャラクターを生き生きとさせる巧みな演技に注目してください。

魅力あるキャラクターたちの選択の行方に感動


本作の見どころは、共感しやすい真っ直ぐなキャラクターたちです。

主人公のユウは常に慎重に行動する秀才で、熱い一面を持っています。

しかし、車いす生活でもどかしい思いをしていたり、コトナに心惹かれながらも親友に気を遣っていたりと、人知れず悩みを抱えています。

一方、親友のハルは自信にあふれていて、直感で行動する頼れる人物。

ところが、恋人のことになると周りが見えなくなる無鉄砲な面もあります。

人間味のある心の弱さを持つ彼らが冒険をする中で、観る人も彼らの状況や心情を共有できるでしょう。

また、周囲を明るくしてくれるヒロインの存在や、奇妙でありつつもどこか親しみを感じる二ノ国の住人たちも、ストーリーを豊かに彩ります。


そして、主人公たちは難しい選択に迫られることになります。

彼らは親友ですが性格は正反対で、真っ直ぐすぎるがゆえに対立することも。

ユウはアーシャを、ハルはコトナを大切に思い、それぞれを救おうとします。

しかし、どちらかを救うことはもう一方を犠牲にすることでもあります。

自身の想いを優先させれば親友が愛する人を失ってしまうという究極の選択に、彼らがどんな決断を下すのかハラハラさせられますよ。

余韻を残す結末に、人生の深さを感じられて感動できるでしょう。

「MOIL」は大人になる葛藤をつづる主題歌

▲須田景凪 「MOIL」MV


本作の主題歌は、須田景凪が手がける『MOIL』。

須田景凪はボカロPの「バルーン」としても活躍するシンガーソングライターで、10代を中心に支持されています。

主題歌となったこの楽曲も注目度が高く、映画版のPVが公開されると1日で600万再生を記録しました。

切なさを感じるギターサウンドとR&Bテイストを取り入れたメロディ、低音で響く歌声により、中毒性の高いポップソングに仕上がっています。

子供の頃の過去と大人になった現実との対比を描く歌詞には、究極の選択を前にした主人公たちと似た葛藤が表されています。

ちなみに、タイトルの『MOIL』とは、「混乱」や「骨折り仕事」を意味する言葉。

大人になるにつれて失ってしまう気持ちや様々な決断に苦しむ日々は、多くの人が感じたことのあるものでしょう。

2つの世界で決断を迫られる主人公たちが、戸惑いながらも懸命に戦う様子が伝わる主題歌です。

映画から選択する強さを感じよう!

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アニメ映画『二ノ国』は、子供も大人も考えさせられるメッセージが込められた作品です。

物事が思い通りに進まなくても、愛する人のために自身のすべてを賭けて困難に挑む姿は、観る人の目にとても眩しく映ることでしょう。

人生は選択の連続です。とはいえ、いつも良い選択ができるとは限りません。

しかし、自分ではなく誰かを想って下す決断は、不思議と良い結果へ導いてくれることがあります。

本作を観て、選択の責任や大切な人のためにする決断の力強さに触れてください。


TEXT MarSali

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