15年に渡るドラマタイアップ
『It's my life』は、V6の井ノ原快彦が主演を務めるテレビ朝日系の刑事ドラマ『特捜9 season3』の主題歌です。
このドラマは、2006年から2017年にかけて同枠に放送されていたドラマ『警視庁捜査一課9係』シリーズの続編にあたり、前シリーズの主演は渡瀬恒彦が務めていました。
井ノ原は、彼の良き相棒として奮闘する若き刑事役として出演しています。
井ノ原が、今は亡き渡瀬恒彦から主演のバトンを引き継いで3年。誰よりもこの作品を愛していた渡瀬の為にも、主演という重荷を背負うことを決意しました。
そんな彼が個性豊かな共演者たちと描く『特捜9』は、今もなお多くの視聴者の支持を得ています。
V6は『9係』の放送初回から主題歌を務めており、それから毎年このドラマの為に新曲をリリースしてきました。
つまり「V6」と「9係」は15年にも渡ってタッグを組んできたことになります。
これまでの主題歌を辿ってみると『グッデイ!!』に始まり、『蝶』『Sexy. Honey. Bunny!』など、彼らの代表曲と言える名作が並びます。
そして2020年。V6にとって25周年、『特捜9』にとって15周年という節目の年に選ばれたのが『It's my life』でした。
今年は世界的に先が見えづらく不安な状況が続いています。そんな状況下において、この曲は「自分を大切にする生き方」を見つめなおすキッカケをくれるでしょう。
V6を守り続けたメンバー達の努力
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週末の last train 騒がしい blues
あの頃は僕だって
大それた夢語ってたっけ
あんな風に everynight
≪It's my life 歌詞より抜粋≫
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一切の迷いなく、毎晩のように大きな夢を掲げていた過去の自分。
不安よりも期待の方が大きく、未来は希望で満ち溢れていました。
しかし、それは既に過去の話で、今となっては終電ギリギリまで仕事に追われる日々を過ごしています。
諦めに近い感情を抱きながら、何とか毎日をこなす日々が続いていました。
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ever since,
落としてきた物と 拾い集めた物
考えたらキリ無いけど
that's life after all
≪It's my life 歌詞より抜粋≫
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夢を語っていたあの頃から現在に至るまで、失った物もあれば手に入れた物もあります。
今手にしているものや、かつて失った物を考えると数えきれないくらいあるでしょう。
手の内にあるものが変化しながらも、積み重ねていくのが人生だと悟ってるようです。
MVの中でも、良いことや悪いことが少しずつ起きる日常の浮き沈みをエスカレーターを使って表現しています。
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It's my life 気持ち次第で 誰だって
失敗も未来の糧にできる
悩んでたって何も変わらないから さあ
keep it up with your smile
いつだって I'll be there
≪It's my life 歌詞より抜粋≫
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デビュー当時に爆発的人気を誇っていたV6でしたが、仕事が忙しすぎて10周年頃までは、なかなかメンバー内での溝が埋まらなかったり、時には人気冠番組の終了等も経験しました。
今までに手放したものがあったからこそ、次の活動に繋がるヒントをそれぞれが得てきたのでしょう。
彼らが今もこうしてたくさんの人に認められ、愛され続けている理由として、彼らがどんな時も自分達らしさを忘れず、前向きに仕事に取り組んでいることが挙げられます。
上手くいかなくて落ち込んでいる時や、先が見えなくて不安な時は誰にでもありますよね。
そんな時、悩んでふさぎ込んでも何も変わらないということは、彼らがこれまでに身をもって体験してきたこと。
結果としてV6を25年間守り続けられたのは、V6であり続けたいと願って活動してきたメンバーの努力に他なりません。
かつてメンバーに対して反抗期があった最年少の岡田も、先日放送された音楽番組内では「1人でも抜けたらV6はない」と語るほどにグループを愛している姿がうかがえました。
サビの最後に必ず添えられている「いつだって I'll be there」という歌詞、これはV6自身のことを指しているのではないでしょうか。
というのも、過去に井ノ原は「V6の作品がファンの人にとって、日常のどんな場面で寄り添っているのかとても興味がある」といったようなことを話しています。
V6が音楽を通して「僕たちはいつでもあなたの傍にいます」というメッセージをファンに向けているのでしょう。
日常的な歌詞に込められた「自分を大切にするヒント」
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Let's be free, take your time for life.
Come on, let's do it, you can seize the light
≪It's my life 歌詞より抜粋≫
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英語詞のラップではそれまでの爽やかな雰囲気から一転し、剛健コンビのクールなラップが光ります。
たった2行の詞ですが、このパートには『It's my life』で伝えたいメッセージがギュッと詰まっているのではないでしょうか。
日本語に訳してみると「さあ自由になろう、君の人生のために時間をかけよう。さあやってみよう、君は光を掴むことが出来る。」といった内容です。
忙しい日常に追われ、気づけばやりたいことではなく、やらなければならないことしか出来ていない人も多いのではないでしょうか。
自分のために時間をかけることの大切さを改めて感じさせてくれます。
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溜まった仕事は一先ず置いて
土日くらい spending time my way
ストレスフリーに街繰りー出して
タイムリーな映画を観るでも良し
家で寝るも良し
メールも無視
月曜から また 始めればいいさ
Re;start の為
you need to take a day off for a change.
≪It's my life 歌詞より抜粋≫
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トニセン、カミセンによって、気持ちよく韻を踏みながら歌われるこのパートでは、なんてことのない日常を切り取った歌詞が並びます。
この部分は、いわゆる上手く息抜きするための提案ではないでしょうか。
休日は仕事を持ち込まずに、自分のためだけに時間を使ってみる。
外出してもいいし、家でゴロゴロしていてもいい。とにかく自分を大切に出来る時間の使い方をしてみようと言っているように感じます。
特にコロナ禍に揺れる今の時期は在宅ワークが急増し、仕事の空間がプライベートであるはずの家の中に入り込んできています。
心身共に切り替えが難しくなりますが、そんな時こそ自分の気持ちに敏感になってあげることが大切なのかもしれません。
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きっと何でも無い様な今日が
明日へと繋がっているんだ
あてもなく歩いた道
それこそが僕の旅路
≪It's my life 歌詞より抜粋≫
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人はそれぞれ進むスピードが違います。同じ年、同じタイミング、同じ場所で生まれたとしても、全く異なる人生を送るでしょう。
人は特に余裕がない時、自分と他人を比べがちです。
しかし、元々全く異なる時間軸を歩んでいるのだと考えたら、気持ちがふっと軽くなるのではないでしょうか。
それらのことにとらわれる必要はありませんし、他人と比べる必要もないのです。
今日がなんてことのない普通の日であったとしても、確実にあなたの明日に向かって前進しているはずです。
そうしてなんとなく積み重ねた時間が人生を形成していくのです。
なんだか生きづらいなと感じることがあれば、ぜひこの曲を聴いてみてください。
また明日から「自分の人生」を生きるのも悪くないな、と前向きになれるでしょう。
TEXT kawer