近づきそうで近づかない恋模様を描く片思いソング
2020年1月にデビューを果たし、今最も熱いジャニーズグループと称されるSnow Man。ダイナミックなダンスパフォーマンスが魅力の個性的な9人グループで、楽曲で見せるかっこよくセクシーな表情が多くのファンを魅了しています。
2020年10月7日に発売された2ndシングルには、通常版にしか収録されていないカップリング曲が2曲あり、そのうちの1曲が『君の彼氏になりたい。』です。
ストレートなタイトルから、キュートなラブソングを想像した方も多いのではないでしょうか?
実際はアップテンポでクールなメロディに、色っぽいセリフも加えた耳に残る歌詞が融合した片思いソングとなっています。
気になる歌詞の意味を探っていきましょう。
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大好きだけど
大好きだとは
自分からは言わないね。
しょうがないな
しょうがないよね
好きになった方の負け。
≪君の彼氏になりたい。 歌詞より抜粋≫
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主人公の男性には片思い中の女性がいます。
「好きになった方が負け」と考えているため、恋の駆け引きとして自分から告白しないと決めているようです。
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君のガラスの靴
ぬがせるのは俺?
おぃ、今夜、今夜、今夜、今夜
帰るな。
12時すぎて、君が帰らないなんて
俺の彼女に、なるつもりなの?
≪君の彼氏になりたい。 歌詞より抜粋≫
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彼にとって彼女は、12時になると帰ってしまうシンデレラ。
今夜は帰ってほしくないと強く願いながらも、告白をしていない彼が引き留めることはできません。
一方で、帰るそぶりを見せない彼女の真意が分からず、戸惑っている様子も見て取れます。
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ねぇ、この後、もし勇気が出たら
冗談で言おうかな。
大好き。
≪君の彼氏になりたい。 歌詞より抜粋≫
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脈ありの雰囲気を感じ取った彼は、冗談めかしてでも想いを告げようかと考えます。
この恋の行方はどうなるのでしょうか?
告白できない彼が過ごすもどかしい時間
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むりむりむり、やっぱむり
君の彼氏になりたいとか
むりむりむり、やっぱむり
絶対いえない、絶対いえない。
≪君の彼氏になりたい。 歌詞より抜粋≫
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彼は「むり」と連呼して、告白はなしになってしまいました。
自分から告白しないのは、あえて想いを伝えないのではなく「言えない」から。
捉えどころのない彼女の気持ちに自信が持てず、好きという想いを伝えて今ある楽しい時間がなくなる不安もあるのでしょう。
強気に見えた彼の素顔は、彼女を想いすぎてうまく振舞えないピュアな男性でした。
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どんなに寄り添った
時間を過ごしたって
君は、12時に帰るんでしょ?
8時9時10時11時
8時9時10時11時半。
≪君の彼氏になりたい。 歌詞より抜粋≫
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仲良く過ごしていても12時に帰ってしまう彼女に、すねるような気持ちを言い表しています。
ふたりきりの時間を楽しみながらも常に時間を気にする様子に、引き留めたいけどできないもどかしさがよく表れていますね。
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「遅くまで昨日ありがとう。」
連絡したって、ないレスポンス。
あぁ余韻がさめない。
今日君は誰と
(ねぇ)どんなどんなどんな靴を
はいてる?
≪君の彼氏になりたい。 歌詞より抜粋≫
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2番では、会った日の翌日の彼の気持ちが描かれています。
連絡しても返信はなく、どこで誰と過ごしているのか分からない彼女。
それでも、会えない時間は彼を前向きにさせるようです。
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でもね、次に君に会う時まで
服をかったり、髪を切ったり。
いつもとは少し違う言い方
練習しておこう。
チューして?
≪君の彼氏になりたい。 歌詞より抜粋≫
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少しでも魅力的に思ってもらえるように、ファッションや髪型にも気を配り、次に会う時のイメージトレーニングもばっちりです。
彼女に「チューして?」と言える日が来るのか、楽しみですね。
幸せで切ないふたりの2時間
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その目も。その手もその髪も
笑顔も。全部がたまにね。
俺のものみたいにおもえちゃう。
で、消えちゃう。
帰さない。
≪君の彼氏になりたい。 歌詞より抜粋≫
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一緒にいる時は、まるで彼女が自分のもののような気持ちになってしまいます。
しかしそれは錯覚で、彼女はいつも消えるように帰って行ってしまうのです。
彼氏になれば「帰さない」とも言えるのに、どれほど気合を入れて準備しても、まだ告白まで行き着けそうにない彼。
そして曲のラストには、意味深なフレーズも出てきます。
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どんなに寄り添った
時間を過ごしたって
君は、2時に帰るんでしょ?
≪君の彼氏になりたい。 歌詞より抜粋≫
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これまで12時だった部分が「2時」に変わっていますね。
おそらく12時に帰るのを何とか引き留めた彼は、2時間という特別な時間を手に入れたのでしょう。
しかし、2時になれば彼女は帰って行き、朝まで一緒にいることは叶いません。
彼はどんな気持ちでひとりの朝を迎えたのでしょうか。
切ない恋模様が描かれた歌詞と中毒性のあるサウンドに、聴くたびに引き込まれるはずです。
これからのSnow Manの楽曲にも注目していきたいですね。