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映画「恋は雨上がりのように」胸が熱くなる瞬間を待ち続ける2人の人生の雨宿り

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映画『恋は雨上がりのように』は、怪我をして陸上を諦めた女子高生とアルバイト先の店長の恋愛を描いた青春ストーリー。小松菜奈と大泉洋の繊細な演技に心打たれます。この記事では、観れば背中を押される本作の魅力を紹介します。

「このマンガがすごい!」に選ばれた話題作が映画化

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2018年に公開された映画『恋は雨上がりのように』は、夢を諦めかけていた28歳差の男女が出会い、再び走り出すまでを描いた青春ストーリー

主人公は、怪我をして好きだった陸上を諦めてしまった女子高生のあきら。

そんな彼女とアルバイト先の店長との年齢の壁を超えた心の交流が繊細に描かれています。

原作は「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載され、累計発行部数212万部を突破した眉月じゅんの人気漫画です。

登場人物たちの心情を繊細に描いたストーリーが共感を呼び、2016年に「このマンガがすごい!」に選ばれ、第63回小学館漫画賞一般向け部門を受賞。 

2018年1月のTVアニメ放送を経て、同年8月に映画『帝一の國』を手がけた永井聡監督によって実写映画化されました。

自分を見つめ直す2人に背中を押される映画『恋は雨上がりのように』のあらすじや見どころを紹介していきましょう。

映画「恋は雨上がりのように」のあらすじを紹介

▲「恋は雨上がりのように」予告

主人公の橘あきらは、怪我で陸上を諦めた高校2年生。

傷心していた彼女に優しく接してくれたファミリーレストランの店長・近藤正己に想いを寄せ、彼の店でアルバイトを始めます。

近藤は45歳のバツイチ子持ちで、クレームを受けた時はぺこぺこ頭を下げる冴えない男でした。

ある日、お客様の忘れ物を届けようとしたあきらは全速力でお客様の乗る自転車を追いかけます。 

戻ってきたとたん足の痛みを訴えてうずくまったあきらを心配した近藤は、病院まで連れて行きました。

その時近藤は、あきらが半年前に陸上大会でアキレス腱を怪我したことを知ります。

後日、あきらは近藤を自宅近くのファミレスに誘い、告白。
 
しかし近藤は「嫌われてなくてよかった」とあきらの好意に気づきませんでした。

やがて近藤はあきらと関わっていくうちに諦めかけていた小説家になる夢を思い出し、彼女の背中を押していきます。
 
夢を諦めかけた2人が交流を重ねながら自分自身を見つめ、夢を取り戻すまでの青春を描いた作品です。

諦めかけた夢へ向かう2人の姿に感情移入せずにはいられない

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映画では、あきらと近藤を掘り下げながら2人の物語が展開されていきます。

アキレス腱の怪我で悲しみに暮れていたところ、立ち寄ったファミレスで近藤の優しい言葉と手品に元気づけられたあきら。

彼女は近藤の優しさに惹かれ、恋をしてしまいます

ここまで聞くと、よくある恋愛映画ですが『恋は雨上がりのように』は単なるラブストーリーではありません。

あきらが心から陸上が好きだと気づいた近藤は、彼女の本当の幸せのために自分の恋心を隠し、優しく未来へ導いていくのです。

小説家の夢を諦めきれない近藤も、彼女のまっすぐに思いをぶつけてくる姿を見て、青春の日々を呼び起こしていきます。 

怪我で挫折した苦しみを恋で忘れようとしたあきらと、仕事も小説も中途半端になってしまった近藤。

それぞれ抱えていた苦しみをお互いの優しさによって癒やし、心に潤いと勇気を取り戻していく姿に引き込まれるでしょう。
 
2人に感情移入しながら観ることができる作品です。

イメージ通りのキャスティングと繊細な演技に注目

▲映画「恋は雨上がりのように」予告編 小松菜奈と大泉洋の切なすぎる“年の差”恋模様

『恋は雨上がりのように』の主演を務めるのは、女優の小松菜奈。あきらが片思いする近藤を、俳優の大泉洋が務めました。

小松菜奈は、恋に陸上にまっすぐで純粋な一面や、陸上に対して情熱的な一面を持つあきらの魅力を引き出しています。

表情や見た目、走る時のフォームも原作のあきらのイメージ通り。

走るシーンは撮影1ヶ月前からトレーニングを開始し、撮影の間も腹筋を鍛えながら挑んだそうです。

大泉洋は普段とは違う落ち着いた演技で、あきらと真摯に向き合う近藤を演じました。

演技から近藤の包み込むような優しさや誠実さが感じられます。
 
▲映画『恋は雨上がりのように』メイキング特別映像一部公開

小松菜奈や大泉洋と共に作品を彩る俳優陣も個性豊かで魅力的です。

近藤の大学時代の同級生・九条ちひろを演じたのは、大泉洋と同じ大学の同級生で同じ演劇ユニット出身の戸次重幸。

時間が経過しても昔と変わらず、心を飾らないで付き合える友人を自然に演じています。

女優・清野菜名は陸上部の仲間であり、あきらを心配する幼なじみの喜屋武はるか役で出演。

あきらの近藤への恋心を知るアルバイト大学生・加瀬 亮介役を磯村勇斗が務めました。

その他にも葉山奨之、松本穂香、濱田マリ、篠原篤、吉田羊、山本舞香といった個性豊かな俳優陣が脇を固めています。
 
どの登場人物も実力派俳優陣が繊細に演じていて、引き込まれること間違いなしです。

完成度の高い映像と音楽に惹かれずにはいられない

▲小松菜奈が全力疾走! 映画「恋は雨上がりのように」主題歌「フロントメモリー」MVが公開

本作は、美しい映像表現と音楽が心を揺さぶります。

あきらが走るシーンでは、小松菜奈の長い脚や躍動する身体を美しくかっこよく写し取り、陸上部のエースである彼女の魅力を短時間でしっかり見せました。

あきらの告白シーンでは、小松菜奈の透明感のある表情と雨のしとしと落ちる様子が情感豊かに撮影されており、映像の完成度の高さに圧倒されるでしょう。

高校生である彼女の瑞々しさや輝きが映像を通して伝わってきます。

また、映画のセットの完成度も高く原作の雰囲気を崩さないように作られています。

あきらと近藤が働くファミレスは閉店した店舗を改装し、ソファから壁紙まで塗り替えて原作の雰囲気を再現しました。

俳優陣もファミレスの接客マニュアルを熟読した上で撮影に挑んだそうです。

音楽監督は、原田知世などのプロデュースを手がけて来たボサノヴァ・ギタリストの伊藤ゴローが担当しました。

この映画では劇伴音楽を伊藤ゴロー、ロックバンド『神聖かまってちゃん』のの子とmono、『忘れらんねえよ』の 柴田隆浩、『スカート』の澤部渡で分担して制作しています。

ピアノなどのストリングスの音色をアクセントにした楽曲が、映画の爽やかで純真な世界観を演出しています。

あきらや近藤の心の動きを音楽が繊細に表現していて、心を掴まれるでしょう。

ストーリー、映像、音楽どれをとっても最高で引き込まれずにはいられません。

主題歌は苦悩を颯爽と振り切る青春ソング「フロントメモリー」



主題歌『フロントメモリー』を歌うのは、大学生シンガー・鈴木瑛美子

聴く人を驚かせる高い歌唱力を持ち、力強く伸びやかな歌声が聴く人の心を掴む実力派シンガーです。

彼女は2016年に放送された「関ジャニ∞のThe モーツァルト音楽王No.1決定戦」で、歌唱力が高すぎる高校生として注目を浴び、湖池屋のCMソングに起用されました。

原作者の眉月じゅんが本作のテーマソングと位置づける主題歌『フロントメモリー』は、もともとロックバンド「神聖かまってちゃん」の楽曲

その楽曲を、音楽プロデューサーの亀田誠治がアレンジし、鈴木瑛美子がカバーしました。

ピアノやストリングスの流れるような音色が疾走感を演出し、青春映画に相応しい爽やかな楽曲となっています。

鈴木瑛美子の歌唱力と亀田誠治のアレンジが絶妙で、思わず口ずさみたくなるでしょう。

▲鈴木瑛美子×亀田誠治「フロントメモリー」映画「恋は雨上がりのように」主題歌

疾走感のあるメロディーと挫折した女の子が葛藤している様子を描いた歌詞が、映画のイメージに合っていますね。

「say Yeah!」と声に出して、勢いで気持ちのモヤモヤ感を振り切ろうとする姿も感じられます。

今10代の人も青春時代を終えた人も、共感しながら青春時代を追体験できるでしょう。

あきらの心情に寄り添い、葛藤する若者の心の叫びを歌い上げた名曲です。

映画の幕開けに胸が高鳴るオープニングテーマ「テレキャスター・ストライプ」

▲ポルカドットスティングレイ「テレキャスター・ストライプ」MV

劇中歌『テレキャスター・ストライプ』を歌うのは、4人組ロックバンドのポルカドットスティングレイ

高い演奏技術と歌唱力、精巧な曲構成で聴く人の心を掴むサウンドを追求し続けてきた彼らは、音楽ファンから強い支持を受けています。

『テレキャスター・ストライプ』は、畳みかけるようなギターサウンドとボーカルの雫の艶やかな歌声が耳残りする爽快でパワフルなロックナンバー

艶っぽい歌声や圧巻のギターソロが中毒性抜群で、大人っぽい雰囲気を持つあきらのイメージに相応しい楽曲です。

映画ではオープニングテーマに起用されています。

疾走感あふれる洗練された音楽によって、映画に一気に引き込まれるでしょう。

悩める人も夢を忘れた人も雨宿りして前へ踏みだそう

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映画『恋は雨上がりのように』は恋だけでなく人生や夢、友情など青春が詰まった作品です。

この映画を観ると忘れかけていた夢を思い出し、もう一度挑戦する勇気が湧いてきます。

夢にもう一度挑むあきらと近藤の姿は、諦めなければもう一度心が熱くなる瞬間を味わえることを教えてくれるのです。

最近仕事や日常がうまくいかない人も、夢や青春を忘れていたと思う人もこの映画を観ると勇気づけられますよ。

この映画で人生の雨宿りを体感して、理想への一歩を踏み出してみるのもいいかもしれませんね。


TEXT Asakura Mika

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