特別な存在のキミへ
ソウルフルなパフォーマンスで人気のシンガーAIの楽曲『Story』は、2005年に発売されました。
リスナーの間で長く愛され続けており、カラオケの定番ソングとして親しまれています。
暖かく包み込んでくれるようなAIの歌声に、生きる希望が込められたメッセージ性の強い歌詞が魅力の楽曲です。
歌詞に登場する「自分だけのStory」とはどのような意味をもつのでしょうか。
歌詞の内容を読み解いていきましょう。
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限られた時の中で
どれだけのコトが 出来るのだろう…
言葉に ならないほどの 想いを
どれだけ アナタに 伝えられるのだろう…
ずっと 閉じ込めてた
胸の痛みを消してくれた
今 私が笑えるのは
一緒に泣いてくれた キミがいたから
≪Story 歌詞より抜粋≫
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この楽曲は優しく美しいピアノの旋律が物語のページを開くように幕を開けます。
この歌詞からは、ありふれた日常を当たり前と思わずに、いつなくなるか分からない今日という日を大切にしようという想いが感じられます。
そして、辛い時そばにいて一緒に泣いてくれた大切な人への感謝の気持ちを表現しているのでしょうね。
ここでは大切な人への想いを綴った内容でしたが、続く歌詞にはどのようなメッセージが込められているのでしょうか。
物語の続きを見ていきましょう。
日の光を浴びて
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1人じゃないから
キミが私を守るから
強くなれる もう何も恐くないヨ…
時がなだめてく 痛みと共に流れてく
日の光が やさしく照らしてくれる
≪Story 歌詞より抜粋≫
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どんなに辛く苦しいときでも、あなたが私を守ってくれるから大丈夫。
大切な人と一緒にいれば、どんな困難も乗り越えて強くなれる。
そんな心温まるメッセージが感じられますね。
どんなに苦しみや痛みがあったとしても時が経てばその痛みは流され、優しく穏やかな日の光が差し込むのでしょう。
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説明する言葉も
ムリして笑うコトも しなくていいから
何かあるなら いつでも頼ってほしい
疲れた時は 肩をかすから
どんなに強がっても
ため息くらい する時もある
孤独じゃ重い扉も
共に立ち上がれば また動き始める
≪Story 歌詞より抜粋≫
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現実に立ちはだかる困難という重い扉。
その扉を1人で開くことは簡単なことではなく、くじけてしまうこともあります。
しかし、大切な人と共に立ち上がればどんなに重い扉でも開くことができ、その先の未来へ進むことができるのでしょう。
人は辛くて苦しい時に無理をして笑ったり、強がってしまうことがあります。
そんな時は1人で頑張ろうとせずに、誰かの肩を借りたっていいのです。
なぜなら、大切な人と一緒ならどんなことでも乗り越えて強くなれるのですから。
かけがえのないMy Story
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時に人は傷付き、傷付けながら
染まる色はそれぞれ違うケド
自分だけの STORY
作りながら生きてくの
だから ずっと 、ずっと
あきらめないで…
≪Story 歌詞より抜粋≫
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人はすれ違うことで互いを傷つけ合ってしまうことがあります。
その中で「染まる色」というのは、それぞれが身につけていく価値観や生き方のことのように思います。
そして「自分だけのStory」とは、傷つけ合いながらも大切な人と一緒に困難を乗り越え強くなっていく人生そのものを表しているのでしょう。
傷付きながらも人生を歩み続けることで、自分の価値観を作り、自然と傷も癒えていくというメッセージが込められています。
そこには、大切な人の存在があることも忘れてはいけません。
悲しいことや苦しいことがあっても、そばにいてくれる人の存在を当たり前だと思わず、大切にしていくことが大事だと教えてくれています。
特別な存在である人を思いやりながら生きていきたいですね。
TEXT Roy