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堀未央奈「冷たい水の中」乃木坂46からの卒業。新たな意欲を記した歌詞の意味を考察!

乃木坂46のメンバーである堀未央奈が、2020年11月27日にソロ曲『冷たい水の中』のMVを公開しました。MVの中で卒業を発表した彼女の、グループへの想いと今後の活動への覚悟を感じさせる歌詞の意味を紐解きます。

堀未央奈が意味深なMVで乃木坂46卒業を発表

▲堀未央奈 『冷たい水の中』

2020年11月27日、乃木坂46の公式Twitterを通して、メンバーの堀未央奈のソロ曲『冷たい水の中』のMVが公開されました。

作詞は秋元康、作曲は杉山勝彦、MVのディレクションは彼女の初主演映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」の監督・山戸結希が担当しています。

そのMVは、彼女の乃木坂46での7年間の活動に対する素直な想いを語るところから始まります。

そして着ていたベンチコートを脱ぐと、初めてセンターを務めた楽曲『バレッタ』の衣装であるセーラー服姿に。

7年前の2013年11月27日に発売された、彼女にとって思い入れの強い曲です。

ビルの屋上で、風と雨の中を受けながら『冷たい水の中』を歌い、コンテンポラリーダンスを踊る様子が映し出されます。

曲が終わると『バレッタ』の制服を脱ぎ、彼女は乃木坂46からの卒業を発表

「もっともっと冷たい水の中へ」と切なくも力強く告げ、MVは幕を閉じます。

突然の卒業発表と意味深な歌詞に、多くのファンが驚きを隠せませんでした。

この記事では、彼女の秘めたる想いが詰まった歌詞の意味を読み解きます。

歌詞の『冷たい水の中』が示す場所


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なぜだろう 子供の頃から
冷たい水の中に
自分の掌 そうゆっくりと
沈めるのが好きだった
≪冷たい水の中 歌詞より抜粋≫
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冷たい水の中に手を入れた時のことを想像してみてください。

あまりに冷たいと、すぐに手を引っ込めてしまいたくなります。

じんじんと手が痛むような感覚は、できれば味わいたくないものです。

しかし、彼女はそんな冷たい水の中に、あえて自分から手を沈めるのが好きだと歌います。

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指先に脈打つ血潮を
耳を澄まして聴いていた
そしてこれ以上 耐えられなくなって
凍える手を一気に引き上げる
生きてるという証
ただそっと感じたかった
≪冷たい水の中 歌詞より抜粋≫
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冷水に浸した手は血流が早くなり、どくどくと脈打つのが分かりますよね。

耐えられなくなるまで我慢してやっと引き上げた時に起こる、急激に指先へ血が通い出す感覚を、彼女は「生きてるという証」だと感じています。

方法は違っても、誰でもふと「生きていることの実感がほしい」と思うことがあるのではないでしょうか?

それがたとえ痛みでも、自身の感覚を強く感じることで今確かに生きているのだと再確認できるでしょう。

この描写をグループから卒業する彼女が歌っていることを考えると、リスクを伴う新しい環境へあえて踏み出そうとする覚悟と、アイドルとしてではなく一人の人間として自分を表現したいという気持ちが伝わってきますね。

ぬるま湯では行けないと歌う意味


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いつのまにか大人になって 迷うことばかりで
答えのない問いを抱え込んでた
今の私の力で何ができるのでしょうか?
わからないまま…
ぬるま湯の中にいては
いけないと決心した日
≪冷たい水の中 歌詞より抜粋≫
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ここで、MVの冒頭でも語られた「いつの間にか大人になって」というフレーズが出てきます。

グループ加入時は16歳だった彼女も24歳となり、文字通り少女から大人になりましたが、続く部分にはより深い意味があるようです。

彼女を含めた乃木坂46の2期生は「不運の2期生」と呼ばれています

実際、2期生のみでのライブは一度も行われず、センターに抜擢されたのも彼女のみです。

同期はおらず、周囲は先輩たちばかりの中センターに立ってグループを率いるという「冷たい水」のような厳しい環境の中で、彼女は多くの迷いを経験したのでしょう。

自分の力で何ができるのか考えても、答えはなかなか見つかりません。

それでも、冷たかったはずの水が時間の経過とともに次第に温められるように、様々な経験が増えるごとにいつしか慣れを感じるようになります。

「冷たい水」に対して「ぬるま湯」は、手を浸していることを忘れるほど穏やかです。

彼女にとって今の乃木坂46は、いつまでもそこにいたくなるような居心地の良い場所になっていたのかもしれません。

しかし、過ごす環境が穏やかであればあるほど、自分の存在意義や目標を見失ってしまいそうになるのも事実です。

だからこそ、彼女はその環境から飛び出すことを決心したのでしょう。

夢を叶えるために自ら冷たい水の中へ


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感覚がなくなるくらいの
あの井戸水を覚えてる
思い出はいつも清らかすぎて
水道水が生温い気がする
寒い真冬の朝の
白い息が懐かしい
≪冷たい水の中 歌詞より抜粋≫
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井戸水は「感覚が無くなるくらい」に冷たく、いつも触れている「水道水が生ぬるい気がする」ほどです。

乃木坂46としての活動は確かに大変なことが多くあったでしょう。

彼女にとってとても厳しく、それでいて心が大きく動かされる世界。

「懐かしい」と思い出すくらい、彼女にとって大切な記憶になっていることが伝わってきますね。

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冷たい水に手を入れてみる
挫けそうな気持ちをもう一度奮い起こして
歩き出したい
新しい自分のために
さあ未来へ 目を覚まそう
≪冷たい水の中 歌詞より抜粋≫
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主演映画の舞台挨拶で「もともとアクション女優になるのが夢だった」と語った堀未央奈。

アイドルとしての道を歩み始めたものの、実際に映画作品への出演を通して、やはりその夢を諦めたくないと改めて感じたようです。

簡単に進める世界ではないと理解していますが、「冷たい水に手を入れてみる」決意を固めています。

それが「新しい自分」を目覚めさせる唯一の方法だからでしょう。


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いつのまにか大人になって 迷うことばかりで
答えのない問いを抱え込んでた
今の私の力で何ができるのでしょうか?
わからないまま…
ぬるま湯の中にいては
いけないと決心した日
もう一度 冷たい水へ
≪冷たい水の中 歌詞より抜粋≫
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ここでもう一度同じサビが繰り返されます。

これから新たな活動を始めていく中で、さらに多くの問題や困難にぶつかることになると分かっているのでしょう。

それでも最後に「もう一度冷たい水へ」と歌う彼女。

どんな経験をしてもそこで立ち止まらず、また次のステップへと進みたいという意思表示とも考察できますね。

彼女はきっと、降りかかる問題や困難さえ糧にしてたくましく成長していく。

そんな希望を感じさせる楽曲ですね。

卒業の先に待つ未来への覚悟を描いた楽曲


『冷たい水の中』は、堀未央奈の最初で最後のソロ曲です。

グループからの卒業を悲しい別れの曲ではなく、前向きな決意表明の曲で宣言しているところに、彼女の人としての強さが感じられますね。

MV公開後のブログ更新では、卒業後の活動についてアーティストとしてではなく「1からお芝居をしていきたい」とコメントしています。

冷たいと分かっている水の中に飛び込むのは、勇気がいることです。

それでも、夢に近づくために新しい世界へ飛び込もうとする彼女のこれからの活躍が楽しみですね。

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