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「なごり雪」歌詞の意味を考察!季節はずれの雪が意味するものとは?

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ぎゅっとまとめ
  • イルカの『なごり雪』はかぐや姫のカバーだった
  • 『なごり雪』と『22才の別れ』の主人公は同じだという説がある
  • 「なごり雪」という言葉は伊勢正三の造語だった
1974年、南こうせつ率いるフォークグループかぐや姫の楽曲として発表され、その後女性フォークシンガー・イルカのカバーによって大ヒットした『なごり雪』。卒業ソングの定番として、今もなお人々の胸を打つ美しい歌詞の意味を解説します。

公開日:2021年4月14日 更新日:2021年4月14日


この記事の目次 []
  1. ・イルカの「なごり雪」はカバー曲だった
  2. ・俳句のように「別れ」を描き出す歌詞
  3. ・伊勢正三の心に走る「汽車」とは?
  4. ・「なごり雪」を「22才の別れ」と共に解釈
  5. ・昭和の「さよなら」の意味を歌詞から考察
  6. ・「なごり雪」が意味するもの
  7. ・「なごり雪」が歌い継がれる理由
  8. ・「なごり雪」の世界が映像で蘇る

イルカの「なごり雪」はカバー曲だった


なごり雪』は、1975年に女性フォークシンガーのイルカが歌い、大ヒットを記録した日本のフォークソングの名曲です。

そのせいか、イルカの曲という印象が強い『なごり雪』ですが、実は南こうせつを中心として活躍していたフォークグループ「かぐや姫」の楽曲であることを知っていますか?

かぐや姫のメンバー・伊勢正三によって作詞作曲された『なごり雪』は、イルカのカバーによって爆発的に世にその名を知られることとなったのです。

リリースから50年近くが過ぎた今も、卒業ソングとして歌い継がれる歌詞を見ていきましょう。

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汽車を待つ君の横で僕は
時計を気にしてる
≪なごり雪 歌詞より抜粋≫
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「汽車を待つ君」という冒頭の歌詞から、この曲の舞台がだとわかりますよね。

駅からどんな物語が始まるのでしょうか。

俳句のように「別れ」を描き出す歌詞


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季節はずれの雪が降ってる
≪なごり雪 歌詞より抜粋≫
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「駅」をイメージさせる冒頭のフレーズに続く「季節はずれの雪」という言葉が、季節は春なのだと感じさせるでしょう。

「駅」と「春」、この2つのキーワードから思い浮かぶもの、それは「別れ」ではないでしょうか。

はっきりと「別れ」と言わずに、主人公が駅で彼女を見送るシーンを描き出す歌詞には、季語を使って情景を現す俳句のような、日本語ならではの美しさを感じずにはいられません。

伊勢正三の心に走る「汽車」とは?


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「東京で見る雪はこれが最後ね」と
さみしそうに 君がつぶやく
≪なごり雪 歌詞より抜粋≫
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このフレーズから、彼女は地方から東京へ上京するのではなく、東京から故郷へ帰るのだとわかるのではないでしょうか。

果たして彼女は北か南か、どちらへ向かうのか気になりますね。

大分県津久見市出身の伊勢正三は、過去のインタビューでこう語っています。

詞の設定は東京駅から出て南に向かうブルートレイン」と。

ブルートレインとは、かつて長距離を走っていた寝台列車のことで、交通機関があまり発達していなかった時代に多くの人が利用していました。

伊勢正三も、ブルートレインに乗って上京してきたそうです。

また、この曲を作っていた時の彼の心には、故郷の津久見市の小さな駅と、そこに入ってくる汽車の風景がずっと浮かんでいたとも語っています。

1951年生まれの伊勢正三が少年時代に見ていた汽車は、文字通り蒸気機関車のことでしょう。

そんな彼の心の原風景から、この名曲が生まれたのですね。

ちなみに、津久見駅には『なごり雪』の記念碑が建てられているそうです。

「なごり雪」を「22才の別れ」と共に解釈


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なごり雪も 降るときを知り
ふざけすぎた 季節のあとで
≪なごり雪 歌詞より抜粋≫
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彼女はなぜ東京から遠い故郷へと帰るのでしょう。

その答えは、伊勢正三が作詞作曲したもう1つのヒット曲、『22才の別れ』の中にあるのかも知れません。

『22才の別れ』も若い恋人同士の別れを描いた作品で、この2曲に登場する2人は同一のカップルではないかという考察があります。

同じ別れを『なごり雪』は男性目線で、『22才の別れ』は女性目線で描いているという解釈なんですね。

『22才の別れ』では、故郷に帰る理由がはっきりと「嫁いでゆく私」と歌われています。

さらに2人が付き合っていたのは彼女が17才から22才までの5年間ということもわかります。

もし、この2曲の主人公が本当に同一人物ならば、『なごり雪』の彼女も結婚のために故郷へと帰り、「ふざけすぎた季節」は、彼女が17才から22才までの青春時代を表しているのではないでしょうか。

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今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった
≪なごり雪 歌詞より抜粋≫
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もしかすると、男性は彼女より少し年上なのかも知れません。

出会った頃、まだ少女の面影を残していた彼女が、青春時代を過ぎていつのまにか美しい大人の女性に成長していたことに、別れの時になって初めて気が付いたのですね。

昭和の「さよなら」の意味を歌詞から考察


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動き始めた汽車の窓に
顔をつけて
君は何か 言おうとしている
君の口びるが「さようなら」と動くことが
こわくて 下をむいてた
≪なごり雪 歌詞より抜粋≫
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まるで文芸作品のような美しいフレーズです。

新幹線や飛行機を誰もが利用できる時代ではなかった1970年代。

東京から故郷へ帰れば、再び東京へ戻ることはそう簡単ではありませんでした。

SNSやインターネットもなく、恋人と距離的に離れてしまえば、お互いの情報を知ることもほとんどなかったでしょう。

故郷へ帰ること、それは恋人との永遠の別れを意味していたと言っても過言ではありません。

「さよなら」がこわくて下を向いたというフレーズからは、昭和の恋人たちの切なさが伝わってきますよね。

「なごり雪」が意味するもの


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君が去った ホームにのこり
落ちてはとける 雪を見ていた
≪なごり雪 歌詞より抜粋≫
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なごり雪」という言葉は実は伊勢正三が作った造語で、それに当たる言葉は「名残の雪」や「雪の終日」という言葉だそうです。

その意味は「春が来ても消え残っている雪」「春が来てから降る雪」。

そんな季節はずれの「なごり雪」は、このフレーズの通り積もることなく溶けていきます。

ホームに消えては落ちていく雪、それは、彼女を引きとめなかったことへの後悔の念が、主人公の心の中に染み込んでいく様子を表現しているのではないでしょうか。

そして、変わって行く季節の中でもう降ることのないこの雪は、2人にとっての最後の時間を象徴していたのかも知れません。

「なごり雪」が歌い継がれる理由


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今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった
≪なごり雪 歌詞より抜粋≫
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『22才の別れ』ほど2人の関係が具体的には描かれていない『なごり雪』は、様々な解釈ができるような気がします。

恋人同士だけでなく、兄と妹、先生と教え子など、様々な人間関係に重ね合わせることができますよね。

また、歌詞にはわかりやすい日本語しか使われていません。

それが、『なごり雪』が卒業ソングとして時代を超えて歌い継がれる理由なのではないでしょうか。

「なごり雪」の世界が映像で蘇る

昭和の名曲『なごり雪』の世界を解説してきましたが、令和を生きる若者世代にとって昭和の風景をイメージするのは難しいかもしれません。

実は、2002年に『時をかける少女』や『転校生』で知られる大林宣彦監督による、この曲をモチーフとした映画『なごり雪』が公開されています。

大分県臼杵市を舞台に伊勢正三の故郷の心象風景が再現されたこの作品で、若い方も『なごり雪』の世界観を感じてみてはいかがでしょうか。

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