星野源とマリオがタッグを組んだ!?
『創造』は2021年2月17日に配信リリースされた、男性アーティスト・星野源の新曲です。まずは冒頭の音や、楽曲中の機械音に注目しながらMVをご覧ください。
冒頭の「ピコーン」という音や、所々で聞こえるポップな音が印象的ですよね。
それにしてもこの機械音、どこかで聞いたことがありませんか?
『創造』は任天堂のゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の35周年を記念して書き下ろされた楽曲。
そのため、曲中ではマリオの世界観を彷彿とさせるような音や歌詞がたくさん散りばめられているのです。
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何か創り出そうぜ 非常識の提案
誰もいない場所から 直接に
独を創り出そうぜ そうさ YELLOW MAGIC
色褪せぬ 遊びを繰り返して
≪創造 歌詞より抜粋≫
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こちらはサビの歌詞です。
注目したいのは「YELLOW MAGIC」という単語。
マリオとはあまり関係ないような印象を受けますが、実はこれもスーパーマリオブラザーズを表していると星野源自身がインタビューで語っています。
というのも、初代のスーパーマリオはゲームカセットとして販売されていました。
そのゲームカセットの色が黄色だったため、「YELLOW MAGIC」という単語が生まれたようです。
マリオというと赤や青を思い浮かべる人が多いかと思いますが、そこを「黄色」で表現するところに星野源のセンスを感じますね。
歌詞の節々に込められたメッセージの意味
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何か創り出そうぜ 非常識な提案
誰も見ない場所から 一筋の
未知を創り出そうぜ そうさ YELLOW MAGIC
≪創造 歌詞より抜粋≫
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こちらは2回目のサビの歌詞です。
「〜ぜ!」という口調から聴き手に投げかけられていることがわかりますね。
ここに込められているのは、「常識にとらわれない自由な発想を持とう」というメッセージだと思われます。
何かを新しく始めようとすると、「失敗したらどうするの?」「誰も興味がないよ」と否定されてしまうことがあるでしょう。
しかし、そんな常識を覆すような、いわゆる”非常識”な提案こそが、マリオのような普遍的で独創的な物を作り上げる可能性があると教えてくれているのではないでしょうか。
「外れ者」から進化していこうぜ
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やめられない 遊びを繰り返した
進化を君に 外れ者に授ける
≪創造 歌詞より抜粋≫
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「やめられない遊び」とは、おそらくスーパーマリオブラザーズの事を意味していると考察できます。
多くの方は、子供の頃にマリオのゲームで遊び、熱中していたことでしょう。
「外れ者」とは、中途半端な存在という意味を持つ単語。
外れ者の「君」に進化を授けるという事は、「マリオに没頭してた時代から成長しろよ!」というメッセージなのかもしれませんね。
星野源自身が投影されている?
星野源が「音、そして詞に自分の<ものづくり>への思いをこれでもかとぶち込んだ」と語っている通り、歌詞には彼自身の生き方や思いも投影されているように思います。
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死の淵から帰った 生かされたこの意味は
命と共に 遊ぶことにある
僕らふざけた生き物 脆く
ひしゃげた文明の
≪創造 歌詞より抜粋≫
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星野源には、活動を休止していた時期があります。
原因は、くも膜下出血。
もしかしたら、生死の境を彷徨っていたのかもしれません。
それらを踏まえてから上記の歌詞を見ると、無事に復帰を果たし、音楽を生み出し続ける彼の強い思いが込められているように思いませんか?
マリオは何度ゲームオーバーになっても繰り返し遊び続けることができ、これまで多くの子供達に楽しさや笑いを与えてきました。
『創造』の歌詞は、そんなマリオの姿に自分の思いや希望を重ねて作られたのかもしれませんね。
『創造』は星野源のセンス溢れる1曲
『創造』は作詞から作曲に至るまで、作品の全てに星野源のセンスを感じる1曲です。冒頭でご覧いただいたMVをよく見直すと、お馴染みのマリオポーズを決める星野源の姿も見ることができます。
ぜひ映像と音、そして「スーパーマリオブラザーズ」を通して『創造』を堪能してくださいね。