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【インタビュー】MONKEY MAJIK「やりたいことから始めて、そこから本当の意味を見つける」

今年1月に『20th Anniversary BEST 花鳥風月』をリリースしたMONKEY MAJIK。シンガーソングライター瑛人とのコラボ曲『Believe』の制作、さらに20年の年月を経て気づいたことなど、メイナード(Vo,G)とブレイズ(Vo,G)に話を聞いた。

公開日:2021年3月16日 更新日:2021年3月29日


この記事の目次 []
  1. ・ファミリー感が最高な瑛人とのコラボ
  2. ・三者三様だったマイクとの距離
  3. ・20年の出会いで曲の意味も変化した
  4. ・自分の人生を大好きでいることが大事

ファミリー感が最高な瑛人とのコラボ

──まず20周年のアーティスト写真を見た時、4人が横丁を笑顔で歩いている様子が写っていて、MONKEY MAJIKらしくていいなあと思ったのですが、これは仙台の横丁で撮影されたそうですね。

ブレイズ:そう。僕らは20年ずっとこういうミュージックをやっていて、メンバー4人も40歳を超えたし、「アットホームな自分たちのキャラクターをみんなに見せよう」ということになったんです。20年一緒にバンドをやっていて、今もすごく仲がいいし。だからハイファッション的なかっこいい写真より、みんなが笑って「20年ってすごいよね」みたいな写真にしたかったんですよね。


──仙台の横丁はどんな特徴がありますか?

メイナード:昔ながらの歴史のある店がたくさんあり、ノスタルジックな古い日本もあって。横丁というと、大阪や東京はいい感じのカオスがあるじゃないですか。でも仙台だとちょっと綺麗なお洒落な店が多いかな。その雰囲気が大好きですね。


──今回DISC1の「花」に陽気な『カンパイ』(元は2005年9月リリースの2ndアルバム『eastview』に収録)が収録されていて、写真の雰囲気がこの曲にぴったりだなと感じました。

ブレイズ:あの曲はみんな同じ家に住んでいた時にできたナンバーですね。



──この曲も収録されているベストアルバム『20th Anniversary BEST花鳥風月』についてお伺いしていきたいのですが、まず<争うよりも 愛し合おう>と訴える新曲の『Believe』はシンガーソングライターの瑛人さんとのコラボ曲となっています。

▲MONKEY MAJIK × 瑛人 - Believe【Official Music Video】

ブレイズ:彼のセンスがとても良くて。声もいいし、歌うレンジがすごくおもしろいと思い、「瑛人くんとコラボしたらおもしろい曲が生まれそうじゃない?」となったんです。それで最初にZOOMミーティングで会って、いろいろなアイデアをやり取りしました。

曲の内容については今の時代、特に去年はすごく大変な一年だったから、ハッピーなソングよりも「信じて」とか「これからまた始まるよ」といったポジティブなイメージでいこうかな、と提案したら、瑛人くんも「すごく最高!いいね」と言ってくれて。そこからどんどんおもしろいメロディが生まれました。部屋の中でみんな一緒に遊んでいるようなリラックス感を大事にして。さきほど話題に出た『カンパイ』みたいな感じの雰囲気の味も出したかったし。

瑛人くんが録ったデモをそのままボイスメモで送ってくれたり、そこを俺がアレンジしたり、TAXから歌詞が来たりと、完全にステイホームな曲ですね。



──瑛人さんとは、いつのタイミングで直接お会いになったのですか?

ブレイズ:最後トラックができ上がった時に、「東京で録るより仙台に遊びに来て、そこでみんなと一緒に作ろうよ」となったんです。なので、瑛人くんのレコーディングで会ったのが初めてでしたね。


──仙台でできたのは、良かったですね。

ブレイズ:そう、すごく楽しかったよ。彼とは初めて会ったのに、ファミリー感が最高だった。彼のもともとのライフストーリーを聞いたら、似ているところがあったし。グッドガイですね。


──どんなところが似ていたのでしょうか?

メイナード: 瑛人くんがYouTubeでバズっている時に、久々に「アコースティックギター一本で、ありがちじゃないメロディラインを作っているアーティストがいるなあ」と思って。僕たちもノスタルジックなんだけれど、聴いたことがないような雰囲気の、自分たちでもびっくりするような新鮮なメロディをいつも作りたがるんですよ(笑)。彼からもそういういう雰囲気をすごく感じました。

本当に1人だけでやっていて。しかもアルバムもまだできていないころに、あんなにすばらしい曲が作れるのは、久々だったなあ、と。日本は特に「こういう曲が売れる」といったようなレシピ、セオリーがあると思うんですよね。でも今の時代はみんなに届くメディアがあるから、セオリーにのっとってなくても、やっぱりいいものは届くし、届けることができれば響くんです。

それから彼のキャラクターも本当に自然体。思っていることを素直に言うから、すごくリアルなんです。今の時代は、やはりリアルなものが求められているから。彼は年齢的には僕らの息子でもおかしくないくらいなんだけれど(笑)。

ブレイズ:彼は23歳だから、メイナードから見ると子どもの年齢でもおかしくないね。

メイナード:もしかしたら、MONKEY MAJIKの4人が生んだ子どもなんじゃないかな(笑)。

ブレイズ:本当にいい友だちができたと思う。

メイナード:一緒にいる時も自然に接してくれて、おじさんとしてはうれしいよね。


三者三様だったマイクとの距離

──『Believe』のサウンドについてですが、瑛人さんの声と合わせることによって、お互いどういうところを生かしたい、と思われましたか?

ブレイズ:もともと瑛人くんの声を聴くと、僕の声にちょっと似ているところがあるなと思って。そして彼のセンスはすごく高い。普通は「こういうふうに歌ってみない?
」と言っても、みんなそれぞれのスタイルがあるから変えるのは難しいし、ほとんどできないですよね。でも瑛人くんは本当にカラフルでいろいろな声のトーンで表現できるし、さらに彼のグルーヴ感を入れて歌うことができる。

そこからちょっと僕らが「これはどう?」みたいな提案をして。たとえば<君と手を繋ぎたいよ>の<た~いよ>とか<な~>とか、ちょっとグルービーなメロディを入れたらおもしろいんじゃない?と言ったら、すごく簡単に歌ってくれて。彼はマルチツールがあるんですね。なんでもできるアーティストって、すごくめずらしいですよ。


──そうだったんですね。

ブレイズ:そういえば瑛人くんはマイクと離れて歌うんですよね。メイナードは結構マイクの近くで歌っていて、僕は真ん中。だから『Believe』の音源をよく聴くと、すごく不思議な感じなんです。


──メイナードさんはマイクの近くで歌うんですか?

メイナード:ええ、すごく近くで歌いますね。

ブレイズ:メイナードが近くで歌って、僕が半分バックで、映人くんが結構、離れていたから、そのダイナミクスがすごくおもしろかったな、と思います。

メイナード:僕はマイクとキスするくらいの距離で歌うんです。コロナ禍なので、誰もキスできないから(笑)。


──ははは(笑)。もう1つのアコースティックギターを軸にした温かな新曲『gift』は昨年のクリスマスライブで披露されました。この曲を制作したきっかけを教えてください。

▲MONKEY MAJIK - gift【Official Music Video】

メイナード:ベストアルバムを出すということで、新曲も20周年らしい曲がいいなと思って「どういう曲を作ろうかな?」と考えていたら、同じタイミングで日本20周年というアニバーサリーを迎えたAmazonさんから、お話をいただいたんです。

歌詞はTAXが書いていますけれど、20年間バンドを続けることができたことに対して、本当に感謝の気持ちしかなくて。それで感謝の気持ちを伝えたい、表すと「gift」だなと。テーマは「感謝」なんですけど、モチーフはgiftという。「gift」は本当に便利な言葉です。ものだったり、ものじゃなかったりするし。プレゼントとはまた違うんですよね。そういうところから曲づくりがスタートしました。

TAXはビジュアルイメージから作る歌詞が多いので。MVも<トンネル抜けたら>という歌詞のまま、本当にトラックでトンネルを抜けているシーンを使ったりとかして、おもしろいなあと思います。でもみんなビジュアルで考えている時って、自分の中のトンネルだったり景色だったりがありますよね。「空が青い」といっても、それぞれまったく違う空が出てくるじゃないですか。TAXの詞の世界は、みんな頭の中にそれぞれの映像が生まれてくる力があるんですよ。



20年の出会いで曲の意味も変化した

──ベストアルバムのタイトルは「花鳥風月」ですが、DISC.1の「花」の11曲目に収録されている『星一粒』(元は2005年2月リリースのミニアルバム『Lily』に収録)にも“花・鳥・風・月”という言葉が入っていますよね。この曲の思い出について伺えますか?

メイナード:歌詞は元メンバーの(漆坂)ミサオなんだけれど、TAXもミサオも「花鳥風月」とかそういう熟語が好きで。僕たちも日本のわび・さび的なところがすごく憧れというか、カナダではないような歌ですよね。当時は最初、何を言っているか分からないくらい難しい日本語というか、普段しゃべるような内容ではなくて。そこでミサオのフィロソフィを初めて知ったんです。



──あの曲は終わり方もすごく不思議な感じがします。

メイナード:MONKEY MAJIKはよく「何か変な終わり方だな」と言われるんです。僕はビートルズが大好きで、曲を作る時は結構彼らの影響を受けているんですよね。ビートルズはたくさんの曲があり、いろいろなパターンはありつつも、結構変なマイナーコードで終わったりすることもあるし。


──バンドのDNAが良く出ている曲だということですね。

メイナード:そうだと思いますよ。「Lily」(元は2005年2月リリースのミニアルバム『Lily』に収録)もその頃に生まれた曲ですし。バラードと言ったら、そのあたりからのスタートですね。



──それからDISC.2の「鳥」に収録されている『SAKURA』(元は2010年3月リリースの13thシングル)についてお伺いしたいです。まさにこれから桜の季節となりますが、これは皆さんにとって初めての桜ソングだったそうですが。

▲MONKEY MAJIK - SAKURA【Official Music Video】

メイナード:桜では初めての曲ですけれど、春の花というと『Lily』が最初なんですよね。「日本ではなぜ毎年桜の曲が出るの?」と思って。カナダだと花はテーマとしてはあると思うんですけれど、「日本の桜の曲」は独特だと思ったんです。カナダっぽい春の花となると、チューリップかリリー(ユリ)だと思ったので、春の歌としては『Lily』が初めての曲だったんです。「桜も作ろうか」となったのは、どのタイミングだったのか、もう覚えていないんですけれどね。

ブレイズ:ただヒットソングを作りたかったんでしょう?

メイナード:ははは! 違う違う(笑)。リリーの場合、確かに春の終わりとか、どちらかというと夏に近いんです。春の始まりがチューリップで、リリーが最後と言うイメージ。だから自分の中では、春を代表する花としては物足りなかったのかな? ちゃんとした春の曲作りたい、と思ったのかもしれないです。

ブレイズ:『SAKURA』を作った時、メロディがぴったりだったね。

メイナード:そう、できたメロディに<花びらそっと>という歌詞がはまったんですね。そしてこの曲ができた時に、MVを担当してくださった丹下(紘希)さんが、「いわゆる桜の木の下で青春っぽい映像」というのは作らないからね、と言われて。「じゃあどんなのがいいですか?」と聞いたらこのMVのストーリー(モチーフは『遠山の金さん』。京都太秦で撮影)を持ってきてくださって。「おお、いいじゃないですか」となったんです。

でもMVを見た人のコメントを見ると、「ナニコレ!?」みたいに驚く感想も多かったですね(笑)。思わず「ふふっ」となる作品になっているんですけれど、『アイシテル』(元は2009年6月リリースの11thシングル)の時もそうだったなあ。



──その一筋縄ではいかないところがMONKEY MAJIKらしさということですね。そしてDISC.3の「風」に収録されている、おとぎ話をモチーフにした愛らしい楽曲『Story』(元は2013年6月リリースの19thシングル)は当時どんな思いで作りましたか?

▲MONKEY MAJIK / 「Story」Music Video映像


ブレイズ:この時はかわいい感じで、おとぎ話的な、寝る前に歌えるような曲を作りたかったんです。『Story』という言葉についてですが、storyというのは自分で作らなきゃいけないもの。自ら動いてちゃんと夢をチョイスしないと、自分のストーリーは作ることができない。この人生で気づいたのは、ストーリーがないと全てのパズルをコネクトできないということです。

そしてこの20年でいろいろな素敵な人と会ったし、皆さんのおかげで人生が変わったし。長年歌い続けている間に、その歌詞の意味が変わる。歌い方も変わる。パッションが変わる。すべてが変わるね。たとえば「アイシテル」や「fly」(元は2006年1月リリースのメジャーデビューシングル)とか、震災があってからは歌う時に歌詞の意味が変わりましたし。Netflixの『シーズン1 エピソード2』みたいに言うと、今のMONKEY MAJIKはシーズン8、エピソード7な気がする、……って、これは適当に言ったけれど(笑)。




自分の人生を大好きでいることが大事

──20年バンドを続けてきている皆さんから10代、20代の人たちにメッセージを送るとしたら、どんなことを伝えたいですか?

メイナード: 20年間やってこられたといっても、何か自分一人の力でやったということはないし。僕たちの時代より今の子の方がクールで、自然にやりたいことをやっていると思います。だから皆さんにアドバイスするとしたら、周りの人との出会いを大事にすること、ですね。周りの人たちを大事にしていくと、きっとどのスタイルでもうまくいくと思います。


──なるほど。

メイナード:もちろん気持ち的に「周りの誰も分かってくれないんだろうな」といったように、一人になる時は誰でもあると思います。特に今は一人の時間も多いし。でもそれは当たり前だし、別に悪いことじゃないから。

ブレイズ:僕は20歳の時と今と比べると、考え方がまったく違う。この20年で(東日本)大震災、そして現在はコロナ禍と、いろいろな大変なことも起こった。でも、カナダで天皇・皇后両陛下(現在の上皇・上皇后両陛下)の前で演奏できたこともあったし、大好きなアーティスト(スティービー・ワンダー)とも会えた。何が起こるか分からないんです。

だから最初はやりたいことを大事にして、そこから「何のため」という本当の意味を見つける。たとえば「なぜ『カンパイ』の曲を作ったの?」と聞かれたら、「みんなあちこちビーチに行って、ビールを飲んでバーベキューをやって、じゃあ『カンパイ』の曲を作りましょう」となった。そうやってもともと遊びで作った曲だったのに、今から見ると、「ああ、やっぱりフレンズが大事だということを歌っているんだな」という意味が分かってくるんです。

メイナード:若い時って、自分がやりたいことが一番できるじゃない? 上の先輩がいっぱいいるし、教えてもらうこともチャンスだし。若い子たちがやりたいことをわがままで動くのも、「いいな、若くて」と思うんですよね。僕の歳になってわがままなままだと、ただのわがままですからね(笑)。本当にブレイズが言うように、やりたいことをやって、でも人は大事にしなきゃいけない、と思います。


──今後の活動も楽しみですが、これからの展望について教えていただけますか?

メイナード:さっき言ったアドバイスを守ることかな。これからも周りの大切な人を大事にすることと、本当に好きなように、やりたいことをできるだけ丁寧にやっていくだけですね。

あとは楽しくやっていくことも大事。スタッフにあまりストレスをかけないようにしないとね(笑)。

ブレイズ:僕は「stay alive」。やりたいことを全部やって、すべてをアプローチして、Be happyでいることかな。本当にやりたいことを100%に大事にしたい。中途半端は「not alive」ですよ。つらいこと、苦しいことを乗り越えて、自分の人生を大好きでいることが大事なんだと思います。

TEXT キャベトンコ

「MONKEY MAJIK」は、カナダ人兄弟Maynard -メイナード- (Vo&G)、Blaise -ブレイズ- (Vo&Gt) のフロントマンと日本人のリズム隊TAX -タックス- (Dr)、DICK -ディック- (Ba) からなる仙台在住の4ピースハイブリッドロック・バンド。 2006 年1月binyl recordsより1st シングル『fly』 をリリース···

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