Snow Manの過去を辿るような歌詞
清涼感あふれるこの楽曲は、Snow Manの冠番組『それSnow Manにやらせて下さい』のテーマソングとして採用されているほか、アパマンショップのCMソングとしても使用されています。
聞けば前向きな気持ちにさせてくれるこの楽曲の歌詞を徹底解釈していきます。
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帰り道の暗闇 遠くで誰か笑ってる
誰もいない街 朝を待つほどに長い夜だ
テールライトの灯り 最終便が走り去ってく
見送る事に 気付けば慣れていた
≪ナミダの海を越えて行け 歌詞より抜粋≫
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暗闇の中、誰かの笑い声が遠くからこだまします。
明るい笑い声も、たった1人で歩く主人公の心には、どこか他人事のように響いています。
この楽曲の歌詞は、デビューまでかなり苦労したSnow Manの状況と重ね合わせることが出来ます。
誰もいない街とは、周りに取り残していかれるような自分達の孤独を表現しているのではないでしょうか。
そんな環境で待つ朝の訪れは長く感じるでしょう。
ここで登場する「テールライト」とは、自動車や鉄道車両、自転車、船舶などの乗り物の後部にあるライトを意味します。
この楽曲のタイトルからして海に乗り出せる乗り物、つまり船のテールライトを表している可能性が高いですね。
今度こそと意気込むものの、自分が乗れないまま出発してしまう船=他のデビューグループを見送ることが気づけば当たり前になっていた。
この部分は、当時のSnow Manの苦悩が、リアルに描かれているのではないでしょうか。
がむしゃらに夢を追いかけ続ける姿勢
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ああ、しょっぱいぜ!ナミダの海越えて
無理難題な夢をまた見ような
風に走れ 汗かいて 転げて
その身を焦がせ
≪ナミダの海を越えて行け 歌詞より抜粋≫
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溺れそうなほど悔しいナミダを飲んできたSnow Man。
実現が難しい夢だからこそ、無我夢中にその身を焦がしながら突き進んできた彼らの姿が想像できます。
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失敗の数だけ増えようが
間違いなんて誰が笑えようか?
雨に打たれ 泥飲んで
踏まれて 花開け!
≪ナミダの海を越えて行け 歌詞より抜粋≫
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どんなに失敗しようがかっこ悪い姿をさらそうが、それを糧に出来るのは転んだ経験をした人間だけです。
誰に笑われようとも、逆に開き直り、さらに力強く花開こうというメッセージが込められています。
この歌詞からも、Snow Manが活動を続けてこられた「辛抱強さ」や「貪欲さ」が感じられますよね。
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『いつの日か』が 今日の日に
目覚めない夢に 訪れるまで!
≪ナミダの海を越えて行け 歌詞より抜粋≫
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「いつの日か」と夢見ている日々が、日常になる日まで決して諦めないという決意が表現されています。
このフレーズを実際に体現してきたSnow Manが歌うからこそ、余計に説得力が増すパートではないでしょうか。
自分の人生を歩むために
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もう消せない悔いが 帰らぬ今日が
癒えない傷や痣んなって
誰かにもし笑われたって
人生は自分の物だろう?
≪ナミダの海を越えて行け 歌詞より抜粋≫
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過去の経験が後悔やトラウマとなって心に傷を負った経験は、誰しもあるかもしれません。
しかし、それを笑う人がいたとしても恥じる必要はありません。
自分が精一杯自分の道を歩んでいるからです。
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挑戦の火花は消えないぜ
出来ないなんて誰が分かるもんか
生命燃やせ ガムシャラ転げて
泣け笑え!
≪ナミダの海を越えて行け 歌詞より抜粋≫
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はじめから出来ないと断定して何もしないくらいなら、後悔したとしても挑戦するべきではないでしょうか。
他人の無責任な発言に耳を貸す必要はありません、なぜなら自分の人生に責任を負えるのは自分しかいないからです。
挑戦し続ける気持ちさえあればなんだって出来ると、聞く人の背中を押しているように感じられます。
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見過ごすなよ 今日の日を
溢れ出す夢を
叶える日まで
≪ナミダの海を越えて行け 歌詞より抜粋≫
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人は夢をかなえたいと思うと、漠然と夢が叶った情景ばかりを思い描きます。
しかし、今日という日をないがしろにしてしまっては、夢につづく道も途絶えてしまうかもしれません。
上手くいった日も、上手くいかなかった日も、自分を大切にしながら一歩一歩前進しようとする気持ちが大切なのではないでしょうか。
Snow Manが楽曲に込めた想い
逆境の中でも自分達を鼓舞しながら活動してきたSnow Man。
彼らは実体験を重ねて「聞いている人達にとって少しでもパワーになるように」という熱い想いをこの楽曲に込めたのではないでしょうか。
過去の自分を否定せず、なおかつ今の自分も大切に出来るような、素敵な応援歌と言えます。