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ピックアップアーティストコラム歌言<vol.2>the quiet room・菊池遼「キャロラインの花束を」

アーティストが今1番伝えたい歌詞への想いを綴る連載コーナー「歌言(utakoto)」。連載第2回目を務めるのは、3月24日に配信シングル「キャロラインの花束を」をリリースしたthe quiet room・菊池遼さんです。

「キャロラインの花束を」

「キャロライン・ウォルターの花束」という都市伝説があります。

1867年のドイツ・フランクベルクにて、キャロライン・ウォルターという若い女性が事故で亡くなってしまいます。彼女と親しかった人々はこの事に酷く心を痛め、彫刻家に頼み込んで彼女がベッドに横たわる姿をモチーフに立派なお墓を作りました。

それ以来、彼女の姿を象った彫刻の腕の中には一日も途切れることなく美しい花束が供え続けられているそうです。数年、数十年の話ではなく、百年以上経った今もそれは続いているのです。
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聞く人が聞けば不気味な都市伝説なのかもしれませんが、僕にはこの「キャロライン・ウォルターの花束」がとてもロマンティックな話に思えました。

この伝説が生まれたドイツでは「キャロラインの恋人が永遠の命を持つ吸血鬼だったらしい」とか「悲しみに暮れたキャロラインの恋人が彼女の魂を供養する為に吸血鬼になって毎日花を供えているらしい」とか数々の美しい噂が囁かれているそうです。ああ、やっぱり考えれば考えるほどロマンティックですね。

事の真相はきっと伝説として有名になったお墓を見に来た人々がこっそり新しい花を置いて行ってるとか、代々遺族が花を供えに来ているとか、そんな所だと思うのですが誰もその謎を解き明かそうとはしないそうです。きっと真相などわからなくていいのです。
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このコラムをここまで読んだ方はなんとなく察していると思いますが、僕は割と重度のロマンチストなのでこの伝説を知った時に色々と想像を膨らませて勝手にときめいてしまいました。僕もたとえどんな状況に置かれようとも大切な人には百年変わらず花束を贈れるような人間でありたいのです。まあ実際そんなことをするのは難しいと分かっていますが、それが音楽の力を以てすれば可能なのではないかと思っています。the quiet roomの音楽が一日たりとも途切れずに贈られる花束のような存在に成り得ると信じているのです。

音楽が消費される時代が続いています。次から次へと音楽が生まれ消えゆくこのご時世でも、百年変わらず誰かの心を癒すようなメロディになって欲しいと願いを込めて「キャロラインの花束を」というラブソングを書きました。このコラムを読んでくださっているあなたのその薔薇色の未来にthe quiet roomの音楽が含まれますように。今、そんなことを思っています。

TEXT 菊池遼

紹介された楽曲「キャロラインの花束を/the quiet room」


茨城県水戸市にて結成。 『表情豊かに生きる』をテーマに活動する 3 人組ロックバンド。 「閃光ライオット」ファイナリスト選出や、「RO69JACK」で優勝するなど、新人発掘オーディションで注目され、2015 年にshibuya eggman 内 murffin discs のレーベル mini muff records より、2nd ミニアル···

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