大人になっても少年の心は忘れない
『TEENAGE VIBE feat.Tohji』は、『kZm(かずま)』というラッパーの楽曲。
この曲は2020年4月にリリースされた2ndアルバム『DISTORITION』に収録されており、YouTube上にMVも公開されています。
1年以上前にリリースされた楽曲が今急に注目を浴びている理由は、動画投稿サイトTikTok。
『TEENAGE VIBE feat.Tohji』を使用した動画が話題を呼び、同曲を使用した投稿がじわじわと増加。
ここ数週間はTikTok週間楽曲ランキングを賑わし続ける存在となっています。
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Teenage vibe ずっと持ってる
Do it
Let's do it
Yeah 俺らもいつか星になってく
知らね I don't care
Yeah we got a new wave
まじくだらねえ
ビルの上
高く飛べる
Teenage vibe ずっと持ってる
Do it
Let's do it
≪TEENAGE VIBE feat. Tohji 歌詞より抜粋≫
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まず見ていただきたいのは、冒頭のサビの歌詞。
「Teenage=10代」「vibe=雰囲気」という意味であることから、「10代の心をずっと持ち続けている」と主張していることがわかります。
続く「星になってく」という歌詞を「いつかは死ぬ」という意味、「ビルの上 高く飛べる」という歌詞を「何かに挑戦する、羽ばたく」と解釈してみましょう。
すると「いつか来る終わりを気にしているのはくだらない。いつまでも10代の頃の心を忘れずに挑戦し続けよう」というメッセージが見えてきますね。
大人になっても、臆病にならない。
10代の頃のような真っ直ぐな心で、チャレンジし続ける。
世代を問わず心に響く、とても素敵なメッセージですね。
人生を猛スピードで突き進む!
続く歌詞では、自分の人生をぐいぐいと突き進むような様子が歌われています。
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超高速道路にのった Whip
この存在意義をはったギャンブル
大事なもんはもった全部
この人生週間少年ジャンプ
≪TEENAGE VIBE feat. Tohji 歌詞より抜粋≫
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「Whip」とは「車」を表す言葉。
未来へと長く伸びる人生を「高速道路」、そこを走る自分を「車」にたとえているのかもしれません。
「週刊少年ジャンプ」というフレーズは、「漫画の主人公のように日々戦いながら冒険を続ける」という生き方を表現しているのではないでしょうか。
この4行では様々なことにチャレンジしながら、物凄いスピードで自分の人生を切り開いていく姿がイメージできますね。
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待ってたぜ Tohji
Yay 俺らに Wing
この空から雑魚どもに落とすカミナリ
満身創痍 But やめない
死んでも青春は殺せない
≪TEENAGE VIBE feat. Tohji 歌詞より抜粋≫
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『Tohji』は同曲で一緒に歌っているヒップホップアーティストのこと。
傷ついて疲れてボロボロになっても、共に青春を走り抜こうというメッセージが込められているようで2人の仲の良さが伺えます。
皆さんも仲の良い友達を思い浮かべながら聴くといいかもしれませんね。
舞台は渋谷?登場する場所をチェック
『kZm』も『Tohji』も東京都が主な活動圏であることから、『TEENAGE VIBE feat.Tohji』には渋谷を中心とする地名がいくつか出てきます。
例えば以下のTohjiのパート。
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道玄坂 Yeah ママシタ 濡れて湿る下
≪TEENAGE VIBE feat. Tohji 歌詞より抜粋≫
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これは渋谷区にある地名で、渋谷駅ハチ公口から目黒の方へ向かう上り坂のこと。
たくさんの飲食店や商業施設が並ぶ渋谷を代表する場所ですね。
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代々公の上 陽が照ったサンサンとバイオ
≪TEENAGE VIBE feat. Tohji 歌詞より抜粋≫
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続く歌詞に出て来る「代々公」とは、渋谷区にある公園「代々木公園」の略称。
デートスポットやピクニックスポットとして非常に人気の公園です。
東京近辺に住んでいない人はいまいちピンとこないかもしれませんが、近くに住んでいる方は実際に足を運んでみるのもいいかもしれませんね。
そこで撮影した動画をTikTokにアップするの楽しいかもしれませんよ。
考察は様々!空耳歌詞にも注目
今回は主にkZmが歌う部分の歌詞解釈をご紹介しました。
後半のTohji部分にも様々な意味が込められていると思いますので、ぜひ楽曲を聴きながら自分なりの考察を楽しんでみてください。
特にTohjiのパートはリリックだけでなく「聴こえ方」にも注目です。
一旦文字から離れて、歌声に耳を澄ませてみるとまた新たな発見があるかもしれませんよ。